9歳娘氏、夏休みの自由研究〜クラウディア編〜

ーーーこれは9歳娘氏がつけたクラウディアの勝敗記録をもとにした夏休みの自由研究「クラウディアのケース分岐における勝敗分析」の発表である。

※娘氏には掲載許可をもらっております。

娘がつけたクラウディアの研究記録はすごいよくできた自由研究だと思う(父親目線)。なので、そのまま学校に持っていって自由研究として提出したら?と娘に提案したら、「他のみんなにビルディバイドのこと説明するの大変だし、小学生がわかる自由研究のが評価ウケがいいと思う。」と返答。そして、娘は複数の方法を実験した自作カードダスシステムの自由研究だけ提出した。
カードダスシステムの研究も大概一般的じゃない気がするし、最後の方は電動で動くプロペラを使ったカード排出システムについて解説する技術書みたいになってたのだが、それはいいのか?まぁいいか。)
俺ならクラウディアの研究所も自慢げに提出してたと思うし、ファイナルで大人を倒しまくったことを含め書いてたはずだ。娘氏はとっても賢い。


我が家では父の私と9歳娘氏で対戦する場合、ビルディバイド専用分析シートを用いている。大したものではないし、これがないと話が先に進まないのでとりあえず公開しておく。

対戦するたびに記録を取っていき、これを後で専用の分析用スプレッドシートに転記すると、かなり勝ち負けが可視化できる優れものだ。こちらも一応イメージを載せておく(関数ないとわかりにくいけど)。

サンプルイメージです

とまぁ、クラウディアで対戦する時の成績を可視化してみた表がこれ。
これにより娘氏の感想が「ショットが強かった」「バスターが出まくった」などの主観に基づくお気持ちから、「ライフから捲れたカード+4だから大分有利だった」「捲れたカード差-4だから忘れていい。」といった数値に変わっていった。この時点でうっすら(もしかして小学校3年生にやらせるようなことじゃないかもな?)とは思っていたが、強くなりたいってことだったんでやらせていた。

10戦を超えたあたりで分析表を見てみると、クラウディアの勝ちパターンと負けパターンがかなり見えてきた。10戦時点での傾向は以下の通り。
・相手のショットがたくさん出た時でも勝敗で言うと5分5分。相手のショットの枚数差は勝敗に大きな影響ではない。
・逆に自分のライフから出るバスターはかなり勝率に影響している。ライフのバスターが1枚だと影響なしだが、2枚バスターが出ると勝率は50%まで落ちる。自分のバスターが3枚でた試合では勝率は0%である。これは大きな驚きだった。
・相手のバスターが3枚だと勝率は75%で100%ではない。4枚出たケースだとクラウディアが100%勝っていた。

さらに分析を進めるにあたり、何か勝敗に影響するキーポイントがあるはずだと気づいた。それは①ドローする枚数、②3ヒットアタックがショットトリガーで1ヒットで止まった回数の二種類ではないかと考え、途中から上記2種をカウントするようにした。

上記を入れてカウントした結果、どのデッキと対戦する場合でもクラウディアの勝敗に最も影響を与えていたキーポイントは以下の2点だと結論づけた。
・自分のライフから出るバスターの枚数(3枚以上自分のライフから出た試合では100%負けている)
・3ヒットの攻撃がショット、もしくはクイック除去で止まっている回数(合計3ターン以上、与えるダメージが1以下で止まった試合は勝率が0%)
・ドローする枚数はやや勝率に影響があるが、上記のように明確な影響は確認できなかった(6コストをデッキトップで引ければ最高の動きができるクラウディアの特性による部分が大きい)

上記のことからクラウディアが勝つための戦略に落とし込むと以下のようになる。
・テリトリー解放以前は自分のライフを守る戦略が相手のライフを減らす戦略より重要(自分が3枚以上バスター捲ると必ず敗北するから)。
・3ヒット攻撃はショットやライフ1以下で抑えられる可能性が高いので、3コストユニット2枚による分散攻撃の方が優先度が高い。

序盤はライフを狙わずユニットを倒す。
ダメージを最低でも2点取れる布陣を意識する。
この2点がわかっただけでかなり勝率の向上が見られたように思う。実際プレファイナルで娘氏を後ろから見た試合でも上記のような対応がなされていた。
6コストユニット1枚と3コストユニット2枚では後者を優先するのはショットで1体倒された後に1体残ったユニットの処理を相手に強要できる(ライフを守れる)と言うことも含まれる。序盤は相手の小型を潰せるパワー4000が必要なことも併せて構築レベルで考えないといけない戦術の話になった。

一般的に言われるクラウディア先攻有利論については、クラウディアは先攻の場合の平均勝率56%、後攻の勝率は平均で36%となった。一概には言えないが、やはり先攻の方が勝率が高くなる傾向があると言える。しかし、デッキによってはこの勝率はかなり変動するため、勝敗に最も影響する要素とは言えないと判断した。先攻後攻の勝率の差は数値として大きいように思うかもしれないが、私は自宅での対戦相手がほぼ100%クラウディアなので、クラウディアをある程度意識した構築でしかデッキを組まない点も考慮に入れてそこまでじゃないんじゃないかと判断している。
メタカード引いてこれた試合はメタ側が有利にはなるし、それ込みの数値だからね。

で、上記から調整して9歳娘氏がプレファイナルに持っていったデッキが以下のデッキだ。

手札交換できてパワーも4000と高く、1ターン目のみナディアより優先度が高いイメルダ
手札にコマンドが溜まっている時に非常に使いやすい炭治郎
絶対にディレイなしでテリトリー解放する強い意志とパワー4000のリコルド
盤石のナディア
16枚3コストユニットが入っている。3コストユニット2枚による分散攻撃をかなり意識した構築にした。
トリガーはクイック除去対策の冨岡義勇のために確定除去2種とクラウディアミラーで先手後手をひっくり返す生成流転。
あとはイシュタルテで採用されている呪術師の謀略、キャピタルブレイカーのショットでの8000以下除去に耐性があるヤルミラ。

結果 : プレファイナル 4-3勝ち越し
時の運もあるが、それでも9歳女児が大人相手に頑張ったと思う。すごい(親目線)。

と言うわけで、ファーストシリーズは9歳娘氏がクラウディア一本でラストシーズンランキング10位までいけたおかげで、私にも娘にもかなり自信がついたように思う。とても良いビルディバイドをあそべた。9歳娘氏は来季も頑張るそうなので、大会会場で親子を見かけましたら是非ともお声掛けください。
来季もよろしくお願い致します。



9歳娘氏に欲しいもの聞いたら「硬めのグミがいい」とのことでしたので、
娘氏の夏休みの宿題を役に立ったなぁーと思った方は有料記事のご購入をしてくれたら嬉しいです。購入者の方*1個、グミを娘にプレゼントします。
特に追加記事はないので、記事はこちらで完結です。

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