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BA9thの懺悔(副題:デュエプレ17弾ND環境の赤黒速攻に関する雑記)
まずは下画像を見てくれ。こいつをどう思う?
![](https://assets.st-note.com/img/1673274323787-U8NWkkI9J0.jpg?width=800)
こいつは筆者がデュエルマスターズ・プレイス(以降デュエプレ)の全国大会であるバトルアリーナ9th(以降BA9th)で使用した自作のデッキリストである。
この赤黒速攻を用い、筆者はBA9thにて6-1でブロック予選突破を達成。惜しくもブロック決勝トーナメント1回戦で敗退したものの、確かな爪痕を残すことに成功した。
![](https://assets.st-note.com/img/1673275523634-xKiXnjzcDm.jpg?width=800)
今回は筆者を導いてくれたこのデッキリストについて、
ギッタギタのメッッッッタメタに自己批判してみようと思う。
なお誤解の無いよう最初に書いておくが、筆者の主張としては
「赤黒速攻はシンプルかつ洗練されたデッキであるが、このリストはその機能美を冒涜している」
というのが根底にある。赤黒速攻そのものを貶す意味合いは一切合切ないので、その点は留意されたし。ならこんな釣りみたいなタイトルと導入はやめろって?それはそう。
また本題へ入る前に、筆者が何をギッタギタにしようとしているのを想像して貰えたら、より楽しめると思うのでぜひ考えてみてほしい。
1.そもそも赤黒速攻ってどんなデッキ?
下記の動画を見てもらうのが個人的には一番適切で早いと感じたので紹介する。
上記動画はLEGEND of PLAY'S 2023(以降レジェプレ2023)の発売前に上げられた動画なので、一部使用できるカードが現環境と異なる点は留意されたし。具体的には≪臓裂虫テンタイク・ワーム≫を≪ねじれる者ボーン・スライム≫(以下ボンスラ)へ変更するのが望ましいだろう。
また動画の引用を快諾して頂いた森忍氏には、この場を借りて感謝の意を示したい。
それでも「動画も長いよ!」と感じるせっかちな方へ向けて箇条書きを挙げるとするならば、
2種のコダマンマである≪福腹人形コダマンマ≫と≪斬斬人形コダマンマ≫でシールドからの手札補充を行いながら、
多量の1コストクリーチャーとスピードアタッカー(以降SA)を用いて安定した4ターンキルを狙い、
厄介なブロッカーに対しては≪パワフル・ビーム≫(以下パワビ)をぶっ放していく、
17弾ND環境の赤黒速攻は非常にストレートかつ攻撃的な速攻デッキであると筆者は考えている。特にカギとなるのはコダマンマたちとパワビであり、これらの存在によって安定性を高めつつ多少のトリガーやハンデス、ブロッカー展開に対しての耐性を有していると言えるだろう。
下のデッキリストはTwitter上で見られる赤黒速攻のテンプレだ。
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シンプルな4×10、実に美しい。
対して、筆者が冒頭で上げたリストを再掲する。
![](https://assets.st-note.com/img/1673274457253-eDwF4AOPAI.jpg?width=800)
…なあにこれえ。
と自虐するのは置いておき、テンプレとの違いとして、
≪DNA・スパーク≫(以下スパーク)の採用
≪死神竜凰ドルゲドス≫(以下ドルゲドス)の採用
≪炎舌実況 DJショー≫(以下ショー)の枚数カット
≪襲撃者ディス・ドライブ≫(以下キザメン)の枚数カット
赤と黒の枚数配分
等を挙げることが出来るだろう。そして、この5点こそが「高いレベルで完成されたジャンクフードデッキに和風汎用調味料をブち撒けるが如き愚行」であったと個人的に考えている。
それでは次の項でそれぞれの是非を見ていこう。
2.愚行・晒上げタイム
この項では先ほど幾つか示した、筆者がテンプレから無駄に手を加えた点について見ていく。
1.スパークの採用
![](https://assets.st-note.com/img/1673274528741-nT8ZSo0tRI.jpg?width=800)
…愚行ポイント⇒9/10
コダマンマを8枚フル採用デッキしているデッキで、色基盤にもならず手打ちも出来ないトリガーを採用しているのは愚の骨頂である。おバカである。
もう上記が全て、このデッキの鍵であるコダマンマの良さを台無しにしている。コダマンマでスパークを捲った時の気まずさったらありゃしない。
またスパークの強みとしてシールドの追加が挙げられるが、それもデッキ構築にトリガーが多ければ多いほど、加速的にシールド追加の凶悪性が増す。それがこのデッキではどうだ?トリガーは2枚しかありゃしない。アホか。
だがその一方で、「不可能を可能にする」「奇跡を起こす」という点においてはやっぱりこのカードの右に出るものは無い。特に格上(主観)と幾度も当たるであろうBAにおいては「こうしたカードからの逆転劇を期待しなければ到底勝ち抜けない」という、筆者なりの"弱者の戦術"が欲しいという思いもあった。普通は入らないので手練れに対して「何より意表を付ける」という半ば嫌がらせのような意味合いも0ではなかったり。
というわけで、基本的には有り得ないながらも情状酌量の余地があるとして愚行ポイントは惜しくも9点となった。因みに愚行ポイントの基準は書いている時の思い付きである。フィーリングである。気が変われば後でこっそり修正されるかもしれない。
2.ドルゲドスの採用
![](https://assets.st-note.com/img/1673274609775-gsEQ4j5woI.jpg?width=800)
…愚行ポイント⇒5/10
似たようなカードがある中での採用意義が薄かったように感じた。ただしこのカード自体が弱いわけではなく、また中盤以降におけるデッキトップの強さは間違いなくあるだろう。
回してみて感じたのが、墓地に進化元が必要な割には3コストで1打点という重さだった。パワー5000という殴り返しや火力除去への高さ、ブロッカーを破壊ではなく無視するという効果に魅力が無いと言えば噓になるが、「パワビで事足りるよね?」という場面が非常に多く抜いても差し支えないと感じた。
決して弱くはない、それ以外のカードが優秀なだけなのである。
3.ショーの枚数カット
![](https://assets.st-note.com/img/1673274643721-xzTqe2HepQ.jpg?width=800)
…愚行ポイント⇒3/10
上振れなければ2マナ1000のバニラでしかない、それを痛感した。
最低限のスペック(2マナ1000のクリーチャー)を有しつつ、上振れれば無限の可能性を秘めているクリーチャー。ではあるが、実際のところコダマンマと1コストクリーチャーを絡めた横並べの展開が多く、2ターン目にショーを出すことが殆ど無かった。無理して多く入れる必要は無いのでは?と思うので、正直減らす選択はあったと思う。
…BA9thの最終戦で無理やり4ターンキルを狙いに行った時、見事にスカしてしまった私怨が全くないわけではない。
4.キザメンの枚数カット
![](https://assets.st-note.com/img/1673274686852-6IbIhj1Ow1.jpg?width=800)
…愚行ポイント⇒7/10
初手に多色が複数固まらなければ基本的に強い、そのため減らすのはアリ。但し単体性能が汎用的で、かつ多色が基本的にコレだけなので事故を起こすことは早々なさそう。
多色が何となくイヤだったので減らした。正直それだけだった。
実際使ってみると1ターン目に動けない時マナへ置くことで、2ターン目のスパークマナ置きが致命傷にならない(マナ色確保の面で)場合があったので、奇特にもスパークを用いるのであれば4枚積むリスクが中和されるのではないかとも僅かながらに思った。
正直ドルゲドスより優先して入れるべきだった。
あと関係ないけどフィニッシュ時のボイスが好き。
5.赤と黒の枚数配分
![](https://assets.st-note.com/img/1673276734942-NX6tVSj3KA.jpg?width=800)
…愚行ポイント⇒100億兆/10
使える1コストの枚数差、≪死神術士デスマーチ≫(以降デスマーチ)の安定性向上、パワビのWブレイカー効果付与を考えると、デッキ(クリーチャー)の構成比を黒>>赤へ寄せた方が良いのは確定的に明らか。今世紀最大のミス。穴があったら入りたい。
速攻プレイヤーの末席として余りにも恥ずかしすぎる構築自体のミス。カードの強みを無下にする行為として、正直スパーク採用なんぞよりも遥かにミスっていた部分だったと筆者的には感じている。スパークは上振れさえすれば強みもあるが、こちらに関しては強みとなりうる要素が皆無であるため、只々残念としか言いようがない。
まず1ターン目に使える1コストは黒が8枚、赤が4枚なのでこの時点で黒を厚くすることが望ましいだろう。
更に1ターン目にボンスラを出して2ターン目に攻撃し自壊、3ターン目にデスマーチを能動的に出す場合は少なくとも黒が3枚以上必要になるため、そうした意味でも黒を厚くする有用性は高い。
更に更に、パワビはブロッカー破壊に加えて黒と緑のクリーチャーにWブレイカーとパワー+2000を付与する効果を持っている。2マナで使える打点追加+ブロッカー破壊を活用しない手はなく、そのためには黒のクリーチャーがいつでもどこでも盤面に存在する必要がある。おまけにパワビを恐れて黒のクリーチャーを優先的に破壊した場合、上記のデスマーチへの進化元となる裏目も対戦相手から見ればある(かもしれない)ので、心理的な圧を掛けるという面でも黒のクリーチャーや枚数を厚くする意味はある。
※
ただし赤を減らしすぎると1ターン目の≪凶戦士ブレイズクロー≫をプレイしにくくなるため、赤単色は16枚前後が望ましいかもしれない。
そして、これらの優位性を捨てた上で20:20(:2)にした理由であるが、
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1/6(デッキ登録最終日)の筆者
「2と20と20が揃っていて何となくキレイだよね!決定!!」
…嘘みたいな、地獄のような実話である。
そして筆者は、BA9thのブロック決勝トーナメント1回戦で初手に黒を引けないという、なるべくしてなった構築上のやらかしを悔いながら敗戦を嚙み締めたのであった…
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勝利を掴めと轟き叫ぶ!
なお後2ショーSA不発で逝った模様
3.おわりに
ということで、今回の記事はBA9thの取り組みや構築に対する、自身への戒めが大半を占めるものになっている。
多少言い訳がましくはなるが、今回赤黒速攻を握った理由としては、
①大会中、万全にデュエプレを触れる環境じゃなかった(多少片手間かつ短時間で動かせるデッキが必要だった)
②大会で他に自信をもって握れるデッキが他に多くなかった(ランクマでマスターに到達したヤヌスセラフィナは①の理由で×)
③少し前(上記の森忍さんの動画が出た頃)に僅かだけ触った際、確かな強さを感じた赤黒速攻を再びピリつく場面でも使ってみたかった
④そもそも参加賞狙い勢
といった理由が主であり、ぶっちゃけると練りに練った末に赤黒速攻へ行き着いた訳では無かった。今回書いた内容の殆どは、大会で対戦を重ねる中で気付いたことだったのだ。ちゃんと練習しろよ。
そんないい加減なデュエリストであるにも関わらず、構築の段階で「洗練されたジャンクフードであるマ〇ドのダブ〇チーズバーガーセット(赤黒速攻)に、和風系汎用味付けの筆頭であるめんつゆ(スパーク採用)をぐちゃ混ぜ(色バランス無考慮)にして食べる」が如き愚行を犯したのにも関わらず、BA9thのブロック決勝トーナメントにまで連れて行ったくれた赤黒速攻には結構な申し訳なさと非常に強い感謝を抱いている。
大規模大会特有の使用デッキ割合というのもあるだろうが、個人的にはまだまだ速攻は戦えるし研究のし甲斐があるデッキタイプだとも思った。
この記事をここまで読んでくれた方の多くは既に触ったことがあるかもしれないが、赤黒速攻は可能性を秘めたデッキであることが、改めて少しでも伝われば幸いである。
2023/1/9 こじぃ
1/10追記
![](https://assets.st-note.com/img/1673318019839-V5sWNa8A0t.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1673318035947-YFAAWLouES.jpg?width=800)
テンプレ赤黒速攻、どこからどう見ても赤>>黒なんだが!?!!!???!?!?
むしろ黒単の枚数は自分の方が多いまであるんだが???
※テンプレは黒>>赤になっているという筆者の勘違い(思い込み)でした
というわけで、黒>>赤にするのが望ましいという説は、無惨にも机上の空論でしかなかったのだ。う◯ち!
だが、この記事で提示した仮説には未だに可能性を感じている。次は自らの手で検証し、黒>>赤は果たして正しかったのかを確かめてみたいと思う。
皆には是非とも、この挑戦の結果報告を楽しみにして欲しい(失踪フラグ)
1/16 追記
![](https://assets.st-note.com/img/1673795064069-pCvmcMPrTr.jpg?width=800)
ここが最高点、最終はレート1605(多分)で229位。
それなりに勝てはするが、対面の刃がノーブルエンフォーサーを入れ出してから試合を落とすことが増えたので撤退。本当にお疲れさまでした、久々に速攻で楽しんだ気がするぞ!
おわり
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