もんてろソロ「七色目」〜再会の宴

もんてろソロ「七色目」は
魁ちゃんと勝田欣也さんの共同企画
【再会の宴】でした

再会した二人
「魁ちゃん」と「欣也さん」
欣也さんはALLiCAの初期メンバーです

脱退した事で
「もう関わる事は無いんだろうな・・・」
そう思っていたという欣也さん

しかし魁ちゃんはその逆で
むしろこれから・・・
(色んな形で関わっていきたい!)
そんな想いで欣也さんへ連絡を入れ
『何かしよう!』と提案
二人がそれぞれ
ソロでレコ発したというタイミングもあって
この日が実現
「再会」で「再開」の一歩を刻んだのです

それぞれが「友達」を呼んで
4マンとして行われたこの企画
魁ちゃんがもんてろ(あんた何か)
欣也さんがHIDETAさん(SHACHI)

『今年私はねぇもんてろを推すんだぁ!』
物販での会話で
悪戯っぽい笑みを含ませながらワタシにそう言った魁ちゃん
(もんてろおじさん、最高に嬉しいです!)

確かに
これまでに発表された
【魁の宇宙船】での生誕企画すべてに
もんてろが名を連ねています!

会場は
名古屋伏見 PUB ROLLINGMAN
昨年5月に新栄から伏見に移転したライブスペースです
気さくであたたかい店主が迎えてくれる
アットホームな空間で
もんてろは
「初めまして」だったにも関わらず
「もんてろちゃ〜ん!」とめちゃウェルカムに迎えられて、居心地のいい空間に
弾き語りの緊張がやわらぐのを感じたと言います

この日はソールド公演でした
しかもあっという間に予定数が売れてしまったため追加でチケットを用意するほどの盛況っぷり!

その数、約【50】

年頭に訪れた時は
食事を楽しみながらのゆったり空間が
演出されていましたが
この日はテーブルは撤去して椅子のみの配置に

チケ発に乗り遅れたワタシの
整番は「21番」(あちゃー)
しかし、
最前列を確保していた
「魁族」が←うわぁ、これ懐かしい響き
特等席を譲ってくれるやさしき世界線

お礼を言って椅子に腰を掛ければ
隣には懐かしきご夫婦の姿が!
一瞬であの熱かった日々が甦り
再会の言葉を交わすと
スタートを前にして既に感極まり気味な
旦那さま。
このご夫婦だけに限らず
この日は「再会」を喜び合う顔が
あちらにもこちらにも

また「再会」だけでなく新しい出会いも

実際には
これまで同じライブを見ていたけれど
会話などをした事のなかった人と
言葉を交わし
相互フォローする間柄へと発展

厳密には「初めまして」ではないものの
これはもう
「新しい出会い」と言って差し支えないでしょう

「声をかける」というのは
けっこうな勇気を必要とするものです
その一歩
そのひと声を可能にさせたのは
人と人との心の壁を低くする
ローリングマンのアットホームな空気
そして
ここに集った人それぞれが大事にしてきた想い
まさにこの「再会」が新たな「再開」となり
止まっていた時間が再び動き出す
そんな予感がもたらす興奮が
そうさせたように思えるのです!

たくさんの
「再会」
嬉しい
「出会い」
それらを楽しんでいると
入場から開演までの時間はあっという間

開演に先立ち
魁ちゃんと欣也さん
二人がステージに姿を見せて
この企画の趣旨を説明し
それから互いが友達(ゲスト)へひと言を添えます

(魁ちゃんからもんてろへ)

もんてろはワシの元相方で一緒にアイドルをやってました
今日はピアノで弾き語りをします
まだピアノを始めたてっていう事でとても緊張しているのであたたかく見守ってください

トップバッターはもんてろでーす!

こんばんはぁ

緊張な面持ちでそーっとステージに姿を見せた
もんてろ
するとすぐに
「お水を忘れたので取ってきまぁーす」と
バックヤードに取って返します(笑)
(この水を忘れるというのが次の演者さんのデフォルトとなります)

再びの「こんばんは!」

もんてろから伝わる緊張感
いつものライブシーンで
小さな体を大きく見せるオーラを纏う
もんてろが
この日はとてもきゃしゃに映ります

私は昨年、
ピアノをまったく弾いた事がない状態から始めて、今日で弾き語りは何回目だろう・・・
五回にも満たないと思います
なので・・・ミスったら笑ってください

(正確にはこの日で弾き語りは三回目です
初めてステージでピアノを披露したのは
「魁のアルバム」(2023/7/29)でのこと。
この時は「粒」の一曲のみでしたから
全編ピアノ弾き語りで望むのは実質2回目になります) 

笑えるはずもありません
もんてろから伝わる緊張感
もんてろがどれほど愛おしさを持って
このステージに立っているのか

じゃあね、
初めましての人も多いと思いますので
魁と二人でやっていた時の曲をやろうと思います

ゆっくりとしたリズム
やさしいトーンでそう言った
もんてろ

敢えて「絶叫する60度」をやらないという
選択もあったことと思います
しかし
このシチュエーション
(名古屋で初めての弾き語り、魁ちゃんと同じステージ)
ここに足を運んだ人の想い
そんな大切な部分に
最大限に寄り添おうと努めるもんてろに
その考えは少しも無かったようでした

あたたかい拍手

もんてろの緊張が少しでも和らぎますように・・・
そんな想いが込められた
やさしさで包み込むような拍手

ボロロロン♬

出だしの音を二度、三度・・・

音というより
自身の指がちゃんと動くのかを確かめるように
やさしく
鍵盤の上を滑らせていくもんてろ

よし、いくよ!

自分も緊張しているけど
客席のみんなの顔がもっと緊張していたのかもしれません

ウフフフフ

自分とみんなの
肩の力を抜くように
そっと笑ってから

意を決して奏で始めた
【粒】

震える指先

これほどまでに指先を震わせながら
ミスタッチがほとんどありません
プレッシャーをはね退ける集中力は
これまでに立ってきたステージの数の賜物

着座だというのに
ワタシはじっとり汗が浮かんでいます
とくに手のひらなんてびしょびしょです

指先は震えていても
声が震えることはありません

「絶」の時のグッと喉に力を込め
絞り出すようなシャウトとは対照的な
やさしく繊細なファルセット

続く
【才の雨に撃たれて】では途中で指が止まり

「ウゥーーーーーーーーッ」と声を発する場面も・・・

頭が真っ白になってもおかしくない状況でしたが、すぐにリカバリー

ペダルの調子が悪く
音が伸びてくれないトラブルに見舞われたりもしましたが
(魁ちゃんがサッと手助けに来たものの改善せず)
【三年days】までの
絶叫する60度メドレーを唄い終え

ホッと息をつき
水をひとくち口に含みます

魁の友達代表としてわたくしもんてろが呼ばれたんですけど、あの人顔が広いからもっと他にいたでしょう
そう思って魁に「何で私なの?」って聞いたの
そしたら
愛知って言ったらやっぱりもんてろじゃん!

そう返ってきたそうです。

初めてなのにまるで旧知の仲の様に
迎えてくれたローリングマンの皆さん

こうやって素敵なハコに巡り会えたのも魁のお陰なので今日は本当に感謝しております
なので次の曲は
魁が私のバンド「あんた何か」の中で
一番好きだと言ってくれた曲
それを贈ります!

【カウントダウン

ポロンローン♬

おおぉっ!

現バンド「あんた何か」の楽曲になり
明らかに音が変わりました
鍵盤の上を踊る指
力強いタッチ
力強い発声
和んだ表情

それらが肩に力が入り
ギュッと握りしめていたワタシの手を開かせ
リズムに合わせて拍を打たせるのです

そこでしみじみと思います

もんてろは
どっぷりと
「あんた何かのもんてろ」になったんだなぁ
(もちろんいい意味、めっちゃ嬉しいっていう感情ですよ)

いつもより上手く出来たと思います!

ちょっと照れつつ嬉しそうに浮かべた笑顔

合間合間の時間を使って
弾き語りの練習に費やしてきたんですけれども
どんなに練習しても本番は緊張して上手く出来なかったりとか・・・ね。
魁がね、
弾き語りにめちゃくちゃ誘ってくれるんですよ
ちらほら解禁されている魁の生誕祭の企画に
ほとんど私、いるんですよ(笑)
まだまだな私に弾き語りをやらせてくれるチャンスをくれる魁(友達)
(その厚意が)刺激になってアーティストとして一歩一歩ステップアップする機会をくれて
本当に感謝しています!

そして話しは
自分がどうして弾き語りをやるにあたって
「ピアノ」を選び挑戦しようと思ったかに及びます

消去法的にギターは抑えるのに絶対時間が掛かるから
その点ピアノは抑えればこうやって

(ターンと実際に人差し指で鍵盤を鳴らす)
音が出るのでピアノにしました
(というのは事実だけどきっかけの「つかみ」的なもので強い理由は以下に)

休養期間中に素敵なアーティストさんと
出会ったんですよ

(会場を見渡し)
あのーおせっかいな人たちが多いので(笑)
公言はしないんですけれど
その方のライブを初めて見て
その方のピアノが凄いステキだなぁと思って
刺激、感銘を受けて
ピアノに挑戦してみよう!って思ったんです
いつか憧れのアーティストさんのように
やさしく包み込めるようなそんな演奏が出来るようになりたいと頑張っています!

最初のうちは自分が思うようなライブが出来ないとは思いますが、その一回一回が自分にとっての成長する糧になり
(その挑戦が)自分自身を抱きしめ、励まして
包み込むようなものなれば・・・
そんな想いを込めながら書いた歌詞があります
それを唄いたいと思います

【僕とぼく】

※この曲は一度バンドで発表した歌詞を
もんてろが二回目のピアノ弾き語りに出演するにあたって歌詞を書き直したという背景があります

本当にステキな歌です

【僕はぼくと生きていく】

もんてろの生きざま
もんてろの信念を的確に表した
この
キャッチーなフレーズ

「ぼく」と生きていく
この「ぼく」が指すものは
自分自身であり
人であり
唄であり
ライブであり
そして真摯に向き合っている
ピアノもそう

「自分が信じたもの」
「自分らしくいられるもの」を
もう一人のぼくとして捉え
そんな「ぼく」と生きていく
そう解釈する事が出来るのです

そしてこの強く深く突き刺さるフレーズは

自らもそんな生き方をしよう!

そんなふうに
積極的に動こうという気持ちへと導いてくれるのです!

・・・ふと隣へ目を移すと
ご夫婦の旦那さまが大泣きしています
そっと肩に手を置くと
しゃくりあげるように
「本当に帰ってきたんですね」と震える声で絞り出したのです

憧れのアーティストさんのお陰、
そして魁のお陰で自分の音楽人生を幅広くさせる弾き語りに挑戦することが出来ています!
いろんな音楽に触れ、吸収し
これからも音楽と向き合い挑戦していきたいと思っています!
自分の音楽人生、みなさんの音楽人生が彩り豊かになりますよう

【ぬりえ】という曲を歌って終わりたいと思います
真摯に聞いてくれてありがとうございます。
「あんた何か」というバンドのヴォーカル、
もんてろでした

やさしいピアノの調べに
もんてろのファルセットが重なります
美しいメロディに
これまでもんてろと共に歩んできた
様々な景色がオーバーラップします

いろんな色で塗り重ねてきた
もんてろの
そしてボクの人生

これからも彩り豊かに
しあわせ色を重ねていきましょうね

緊張で指を震わせながらピアノを弾いた
この日の景色も
経験という色で塗り重ねられ
近い将来
鮮やかに発色する景色になることでしょう

みんな
もんてろが緊張で指が震えながらピアノ弾く姿見れるなんてほんと貴重だよ、
すぐ上手くなっちゃうんだから!

そう、
魁ちゃんが言うように・・・

素敵な弾き語りをありがとう。

ステージにも
フロアにも
様々な「再会」のあった
【再会の宴】

そして何より
ステージとフロア
久しぶりに再会できた「あなた」の心に
今の「私」を届けられた
そんな
もんてろの幸せそうな顔が
とても愛しくて感じられた夜

もんてろ「X」より

この日のストーリー

絶叫する60度メドレー
 (粒〜才の雨に撃たれて〜三年days)
カウントダウン
僕とぼく
ぬりえ


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