あんた何かライブ参戦記2 〜こんなに小さかったっけ?〜

始動ライブから28日ぶり。

2023年の一発目にして
「あんた何か」で臨む初の対バンライブです!

舞台は縁(ゆかり)ある武蔵野音楽祭の町、吉祥寺WARP。
武蔵野音楽祭への出演は四年ぶりとのこと。

四年前・・・。

間違いなくもんてろは
ステージの上に「だけ」生きる場所を見出していました。
しかし、
大切な人と出会い、
守るもの、大切なものを得て
ライブハウス以外に「生きる場所」がある事を知ります。

『戻ってくるね!』

そう約束してステージを離れたものの
予想だにしなかった渦。
収まることのないコロナ禍が
先の見えない未来の復帰への灯火(ともしび)を消しかけた時期もあったと言います。

それでも、
もんてろは戻ってきました!!

新しい世界線での幸せ、存在意義。
その尊さを知って尚、
「ありがとう!」
その感謝の想いを伝えたい!
その一身が、
ステージへの困難な道のりを、
乗り越えさせたのです!

さらにもんてろは
三年に及んだ休養期間で気づくのです。
本物の強さの意味に!
そして、弱かった自分を認め、
あの時の自分を
「あんた何か!」と戒めます。

その想いと感謝を忘れない!

そんな気持ちの表れでしょう
新たなストーリーを描く新バンドの名前に
そのまま
【あんた何か】を採用して
【あんたなんか】という曲を描きあげ、
「ありのまま」をさらけ出すという
本当の強さを得てステージに戻ってきたのです!

絶叫する60度の時とは違い
どうしたって
ライブ本数も会いに行ける機会も限られてしまいます。

それでも
だからこそ!
一本一本に重きを置いて
今しかないその一瞬一瞬に全身全霊を注いで

      【今を生きる!】

そのために決めた再始動。

そんなもんてろの想いが集約されたのが
この日のオープニングです。

板付きのスタンバイで
ディズニーソングを流した始動ライブとは
ガラリと趣(おもむき)を変えて、
ボン・ジョビの「It's my life」をSEで流したのです。

"This ain't a song For the broken-hearted"

ベースzakuが手の甲を合わせ、
前方に伸ばした手を左右に広げて
フロアを二分して真ん中に道を作るように促します

"No silent prayer For the faith-departed"

モーゼの十戒の如く
フロアが二つに割れた先に出(いで)しもんてろの姿。
ステージまで伸びる道。
決意の光を宿した瞳でまっすぐにステージを見据えるもんてろ。

       "It's my life"

     「これがわたしの人生!」

そう言わんばかりに、右拳を高く突き上げます。

      "It's now or never"

  「今しかないんだ!(この一瞬を大切に)」

降ろした拳をギュッと握り締め直し、
強い一歩を踏み出すと
ゆっくりとステージに向かって歩き出したもんてろ。
12月17日に初披露を済ませ
ある意味この日が、
ここからが
今のもんてろを示す特別なスタートの日。

このSEはそんなもんてろの覚悟の表れ!

     「これが私の生き方よ!」

そんな想いを込めて
みんなへの意思表示として使われたと思えるのです。

この日。
WARPのフロアは(パンパンでした)
「はじめまして。」Tシャツで埋まった始動ライブとは違い、数で言えば圧倒的に分がわるかった事は否めません。

そんな時こそスイッチが入るもんてろを
これまでに幾度となく見てきましたが、さすがに・・・ね。

「あんた何か」ではまだ二回目のライブです。
マイクを持つ手が小刻みに震え、
表情がひきつり気味になるのも仕方がありません。
むしろ、
その状態を虚勢を張って誤魔化さず
真摯に
ありのままで臨むもんてろに、
ぼくの拳はさらに力が入り
背中を押す声も必然的に大きくなったのです。


   【この日のセットリスト】

あんたなんか
パーティーナイト
あんたらしく
キャスト
初でも
カウントダウン


パーティーナイトでみんなで踊り
コールアンドレスポンスであたたまって
一体感が生まれると

【もんてろの煽り】が本領を発揮し始めます。

誰も置いていかない。

いつメン、新規、はじめまして、古参・・・
分け隔てないあの視線です!!
みんなで作り上げる
「あの煽り」
天才的空間支配力が目覚めはじめるのです。

それは、
「キャスト」が始まった時の
もんてろの台詞からも推し計れます。

【魂と魂のキャッチボールしようぜ!】

キタキタキタ♪───O(≧∇≦)O────♪

ボクはその瞬間、
「(スイッチが)入った!!!」と思いましたもん!
それが証拠に
「カウントダウン」の時には
ついにオーラをまといはじめましたからね。

         (photo:はせがわかすみ)
コレですよ、これ!
ゾクゾクしますよね、この表情!!
そうなると出てくるんですよ!
魂を震わすビブラートが!!

粒や道化師・・・
あの感情に直接アプローチして
「何(なん)か」知らんけど
熱いものを溢れさすあのビブラートが!

そして、
この日は対バンでしたからね、
CODE OF ZEROと虎の子ラミーから
刺激を受けまくった事もまちがいありません。

正直、
今の時点ではそれはもう
叩きのめさんばかりのライブをされてしまいました。それはもうエグいくらに・・・。
しかし、
それでこそバンドマンじゃないですか!

復帰したもんてろへ
これ以上ないエールでもあったんです。

無駄な言葉はいりません。
圧倒的に説得力のあるライブをしたマザーが
強く言い切った

【大事なのは今】

ほんそれ!
それなんです!!
ホント、今のもんてろを見てほしい!!!

そりゃあね、
作ってきた世界が凄すぎますから
それと比べると
今のもんてろは「ちいさい」ですよ。

 ※敢えて「ちいさい」って言葉をつかいましたが  その裏側をちゃんと読み取ってくださいね。

マザーも
『あれ?もんてろってこんなに小さかったっけ?」
と久しぶりに会った感想を語っていたんだけれど
確かに、
絶叫する60度の時のもんてろって
ステージ上にで本当に大きく見せていましたもんね。

そんな百戦錬磨のもんてろと言えど
「あんた何か」は生まれたてのバンドです。
元々の身長に準じて(151cm)
小さく見えて当たり前と言えば当たり前です。

けど、早くも
この日のライブ終盤に垣間見せたあの表情。
あれは間違いなく
もんてろの中のライブモンスターの血が
ドクンと脈打った瞬間よように思えたのです!

きっとこれから
「小さく」見えたその姿を
どんどん大きくしていく事でしょう。
それこそ
ワープ(WARP)するかの如く
ものすごいスピードで成長していくと思います。
その過程を見ながら
一緒に歩める。

それが何よりの幸せだと感じた
あんた何か2回目のライブ。

「みんな、あんた何かの大事なキャスト!」

もんてろのその叫びが
心を熱くした日。


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