あんた何かライブ参戦記49 〜シンパシー〜

あんた何か49本目のライブは
吉祥寺Planet-Kでのワンダー久道企画
【鎮魂歌の向こう側】でした。

ワンダーさんともんてろは
お互いの前身バンドでよく対バンしていた間柄です。
 もんてろ:絶叫する60度
 ワンダーさん:スキッツォイドマン

(もんてろ曰く、互いにコミュ障との事で)
直接話したことはないそうです。
けれど
もんてろの中では常に
ワンダーさんの作る曲に対して憧れがあったのだと言います。

そんなワンダーさんから
自身の【初主催】という特別な日に呼んでもらったということ・・・。

また
声をかけてもらった背景を窺わせる
ワンダーさんによる「あんた何か」宛への手紙がとても愛に溢れた感動的なものであり、
手紙が読まれる間、
セッティング中のステージ上で動きを止め
「ひとつひとつの言葉」を
嬉しそうに
有り難そうに
受け止めていたもんてろの姿がとても印象的。

そんなワンダーさんの手紙は
この日の司会進行役の
UD &Bison(流血ブリザード)の
Bisonさんによって代読されたのですが、
手紙を読み始める前に
Bisonさん自身がリハーサルで見た
「あんた何か」の印象をひと言添えてくれました。

『めちゃめちゃステキやん!』と!

そのステキの主成分には
もんてろがママバンドマンであること知った上で、自身が同姓である事も投影されており

こんなカッコいいママ
こんなカッコいいバンドマン
めちゃめちゃカッコええやん‼︎

と感嘆し、力説を込め
「カッコええ」を連呼してくれたのです!

その上で読み上げた
ワンダーさんの手紙というのが
こちらになります。

※記憶を元に書かせて頂くので
原文のまま伝えるという訳にはまいりませんが、ニュアンスは出来うる限り近づけて書けたと思います。

もんてろさんとは昔のバンドで出会い密かに【歌い手】として憧れていました。
そしてベースのZakuさんとは実は同郷です。
友達の少ない私が「あんた何か」に親しみを感じた要因はそこにもあり勝手に「マブダチ認定」しています。
楽曲は私自身も求める
おっさんを号泣させるメロディーで
一撃でファンになり恋焦がれております。
本日は二番手、よろしくお願いします!

(※恋焦がれて・・・ステキな表現ですね。)

そんな「二番手」を仰せつかった
「あんた何か」
もんてろが勝負セトリに選んだのがこちら。

あの花
prayer
30
パーティーナイト
THIS IS MY LIFE
キャスト

「あんたなんか」も「あんたらしく」も無い
ゴリッゴリなぶち上げ構成ではなく
「あの花」スタートからの「prayer」
この二曲の選択に
この日に臨むもんてろの「意気」が感じられます。

意気(いき)は生(いき)であり
もんてろが
「生」を感じ、「生」を生み出す
場所(ライブハウス)
もの(バンド)
そして
ママバンドマンたるもんてろの
バックボーンである

【家族】

家族が指すのは
自身の家庭はもちろんですが
それだけではなく
大切な場所で想いを共有し確かめ合う
フロアのみんな。
「キャスト」もまた【家族】

さまざまなものを背負って
バンドに投影する「生きざま」

その内なる覚悟が強烈に伝わってくる
この二曲。

【あの花】と【prayer】

熱い煽りと
気迫というコーティングが成された
その声質から
速く激しい・・・そんな楽曲がもんてろの「ゾーン」のように思えますが
実は
バラードや
ミドルテンポの楽曲にこそ
もんてろの「歌い手」としての魅力が
溢れている部分のように思えます!

激しく荒々しいんだけど
ちっとも攻撃的ではなくって
むしろ、
やさしさ、あったかさだけが
心に沁み入ってくる。

これほどまでに
強さ、激しさを表しながら
一切の棘を言葉に含ませずに
心に共鳴するもんてろの声は
唯一無二。

大袈裟でも何でもなく
ボクはこの声に
もんてろの歌に
寿命を貰ってる!

もんてろより
いわゆる「歌の上手い人」ってのは
たくさんいる事でしょう。
けれど、
もんてろほど
【シンパシー】を感じて
(ワンダーさんの言葉を借りております)
歌ってくれる人
届けてくれる人
そして僕自身の心に深く共鳴する
「歌い手」さんはもんてろをおいて他にはおりません!

2018年のあの日。
出会った瞬間にもう・・・
一撃でしたもん!

もんてろ「しか」歌えないうた。
もんてろ「しか」出せないこえ。

やさしくて強くて
道を照らし、光を当ててくれる存在であるにも拘(かかわ)らず思慮深さを決して忘れない。

パフォーマンスじゃないんだよね
もんてろのライブは!
リアル。
まさしく「生きざま」

だからこそ
ワンダーさんを持ってして
「歌い手としての憧れ」と言わしめる。

いつもとは趣の違う人で埋まったこの日のフロア。
そんな人たちの心にも
きっと・・・
もんてろの想いが届き
シンパシーを感じたに違いありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それなのに
それなのに
この日は鼻風邪を理由に消極参戦してしまった自分を猛省中。
いつも全力、
いつも本気をモットーに
「ガチ濃い」(ガチで濃く推す)宣言してるヤツが
中途半端に遠慮してどうする!!

それくらいなら・・・行かない。
その線引きを自分の中でしっかり持ち
行ったのなら初めっから
「自分らしく」するべきでした。

ほろ苦き教訓を覚えた
吉祥寺プラケーの夜。

とは言え
ライブは灼アツ!!

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