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宮崎市・平和台公園はゲームのような雰囲気を味わえて、なおかつ恐怖を感じる場所だった

皆さんは「埴輪」というものをご存じでしょうか。

埴輪とは主に古墳時代の日本で作られていた土器で、祭祀や魔除けの為に古墳の上などに建てられていたとされています。
埴輪の形も様々で、一般的な土器と同じような円筒型の物を「円筒埴輪」、馬や人、道具などを模したものを「形象埴輪」と大まかに分けられている。


一般的にイメージされる埴輪は「踊る人々」と言われる形象埴輪が基になっている

さて、そんな埴輪が好きな私はある時宮崎の平和台公園という場所に埴輪が所狭しと並ぶ「はにわ園」なる場所があると知りました。
これは是非行かねばなるまい、と思い早速宮崎に行ってきました。
しかし。理由は後述しますが、はにわ園は最後一人で行った事を後悔する羽目になる場所でありました。

では早速どんな場所かを紹介していきましょう。


まず「平和台公園」は宮崎市内の山中にある場所で宮崎駅あたりからは車で大体20分くらいで着きます。はにわ園はその中の一角の場所を示すようです。平和台公園自体、自然豊かな場所でピクニックをするのにも良さそうな雰囲気な場所です。



まあ私が来た時滅茶苦茶雨降ってたんですけどもね。

様々な事情もあってここに来たのは朝8時前。お陰で人も殆どいません。折角だし一人でゆるりと見ていこうと思います。

案内板の周りにもはにわのレリーフがあってはにわ園の存在に否が応でも期待が高まります。


案内板の案内に沿って園内に入っていくと……


え?


おいおい…………


デカすぎんだろ……


これは公園内に建っている「平和の塔」。高さ37mというウルトラマンの身長とほぼ同じ大きさで目に入ると圧倒されます。周りの石造りの柵なども相まってなんかRPGで敵の待ち構えてる塔みたいに思えてきます。

これは塔の正面の道に設置されている踏み石です。


RPGのヒントっぽい

折角だしこういうのはやってみよう、と思い手を叩いて耳を澄ませます。



👂✋…………








雨音しか聞こえん。

手叩くために傘差せなかったし雨に濡れるし何だったんだこの時間。


気を取り直して平和の塔を見ていきます。


塔の下にはこのように扉が。ますます増していくダンジョンっぽさ。

道の真ん中にあるのがさっきの踏石

こうして塔からの眺めを見るとなんだか声高らかに演説をしたくなってきます。


塔の四隅にはこのように像が4体立っており頭の中で妄想がどんどん捗ります。


塔の周りのこうした場所ですらもNPCが配置されてそう、なんて思って一人回ります。

自分で選んだ来たからしょうがないんですけどホントに天気がいい時に来たら眺めが良いんだろうなぁ、と思いつつ塔を降ります。



塔を降りていくとはにわ園の案内がありますのでそれに沿って歩いていきます。


朝早くて雨降ってるんでしょうがないんですけど誰ともすれ違わないので広い公園を独り占めできているという謎の優越感に浸りつつ歩いていくと、



「はにわ館」という建物が現れます。

色々とはにわに関する展示があるような場所らしいのですが、

当然ながら開いてません。今度は開いてる時に来たいです。


さてそんなはにわ館を振り返ると、


早速数体の埴輪が登場。
なんでもこのはにわ園にある埴輪というのは本部マサさん、というはにわ作家の方が製作したレプリカでそれが設置されているそうです。
置いてから年数も経っているためか埴輪は苔むした感じで何ともいえぬ、良い雰囲気になっています。

先程の看板に順路があったので早速その流れで見ていこうと思います。


ホラーゲームのフィールドか?

見渡す限り目に入る埴輪、はにわ、ハニワ、Honey Works………。
このはにわ園自体が森の中で薄暗く、なおかつ雨も降って誰もいない中歩くのでホラーゲームとかでフィールドを探索してる気分になります。写真ではとても伝えきれないのですがマジでビビり倒して順路を進んでいきました。

ここからはいくつかのピックアップした写真と共に是非雰囲気を味わってください。

人型の埴輪は何か視線を感じてしまい余計に恐怖を感じる
単体ではそうでもないが無数に集まると恐怖を感じ出す
笑った造形の埴輪もここでは恐怖を増すものに感じてしまう

恐怖を煽るような書き方をしているが中にはこうした解説のプレートもあって勉強になる要素もあり、

ちょこんと座った可愛らしい姿の埴輪や、

動物を模した埴輪に頬が緩んでしまう事もある。

さてそうして怯えつつも順路通りに進み、まもなくゴール。最後はどうなるかなぁ、と歩を進めると









えっ


おい


助けてくれ!!!!!!


最後の最後で出てきた無数の埴輪。視線が全てこっちに向いているため恐怖は一気にMAX。最初これを見た時「うわぁっ!!」って声が出るくらいビビりました。


そんな無数の埴輪たちに見送られる形ではにわ園を後にします。橋を渡っている間、「振り向いたら死ぬかもしれない」とマジでビビりながら渡っていました。

因みに橋の名前は「はにわはし」


渡り切って振り返ると奥にいる無数の埴輪たち。ホントにはにわ園は一人きりで来たのを後悔するレベルでの恐怖体験でした。


そうしてまた先ほどの平和の塔を横切り駐車場へ。
先程の光景が夢だったんじゃないか、と思いながら次の目的地へと車を走らせました。


このはにわ園がある平和台公園は他にも様々な施設のある場所で、今回は時間の都合上2か所のみの訪問でしたがまた改めて行ってみたいと思える場所でした。


気になる方は是非行ってみてください。




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