とあるTraktor Pro3使いの楽曲管理の話
どうも、こんにちは。最近カイロプラクティックに通い始め、すこぶる身体の調子がいいJYORIです。身体のメンテナンス、大事。
さて、自分はDJというものをかれこれ8年くらい趣味としてやっています。
今年で9年目に突入。義務教育も終了する長さ。
最初はロックDJとして活動を始め、気がつけば今はアニソンDJをメインに活動しています。
アニソンDJを始めるタイミングで、これまでまともにやってこなかった(今までよくやらないでDJ出来てたな)CUE打ち、タグ打ち、フォルダ分けなどの楽曲管理を他のDJの方の方法などを参考に、自分なりのやり方で地道にやってきました。
やって始めてわかる楽曲管理の大切さ。
DJのジャンルやプレイスタイルは多々あれど、やっておいて損は絶対ないなと思う次第。
楽曲管理も人によって千差万別。
絶対的な正解はないけれど、こんなやり方もあるんだという認識で参考にできそうなところがあれば参考にしてみてください。
※タイトルの通り、あくまでTraktor上での楽曲管理の話なので、レコボ使い(recordbox DJ)やSerato使いの方が参考になるかは分かりません。ただ、似たような機能は揃っているかと思うので代用は可能かと思います。
また、アニソンDJの楽曲管理方法になるので他ジャンルの方は参考にならない場合もあります。
目次
・自己紹介、DJスタイル
・楽曲管理、整理
①フォルダ分け
②タグ打ち
③CUE打ち
・自己紹介、DJスタイル
最初にも少し触れましたが、簡単に自己紹介を。
JYORIという名前でDJを8年程やっていて、2022年で9年目を迎えています。
2013年にロックDJとして現場に立ち始め、2018年辺りを機に徐々にアニソンDJをメインにシフト。
楽曲に合わせてブース内で大きく激しく動き回り、フロアと一緒に汗をかきながら熱量を上げていくスタイルでやっています。
年間で平均20~30本の現場出演をこなし、小規模〜数百人規模のイベントに出演経験あり。
使用しているのは
PC⇨Macbook Pro
DJソフト、楽曲管理⇨Traktor Pro3
機材編成⇨HID三本挿しor同二本挿し+DDJ XP2、TRAKTOR CONTOROL S2 mrk3をイベント会場のDJブース環境によって使い分け。
俗に言う、典型的なPCDJですね。
一番最初に自分で買ったDJコントローラー(DENON MC3000だったかな)とセットでついてきたので、そのままずっとTraktorを使っています。
楽曲整理を直接DJソフト上で行なっているので、別のソフトに乗り換えると今までの作業が全部一からやり直しになるので未だに使い続けているし、今後も乗り換えるような大きな転機がない限りはずっとTraktor使いだと思います(笑)
・楽曲管理、整理
さて、そろそろ本題に。
まず、なぜ楽曲管理、整理をするのか。
現場の空気を見て選曲をその場で変えていくスタイルの人は1分30秒から2分の間で次にかける曲をスタンバイしないといけない。時間との勝負です。
かける曲を事前にガッツリ固めていくスタイルの人も事前準備の時間を短縮できた方がよりしっかり準備ができる。
引き出しの中を探すときに散らかってどこに何があるかわからない状態より自分なりに整理されている状態の方が見つけやすいですよね。
自分の楽曲管理方法は大雑把に分けて三つ。それぞれ解説していきます。
①フォルダ分け
フォルダをいくつか作成し、その中に複数のスマートリストに曲を入れて仕分けています。
スマートリストとは、特定の要素や条件を設定するとその条件を満たす曲を自動的に仕分けてくれる機能です。これはどのDJソフトでもiTunes(MUSIC)でも同じような機能があるかと思いますので活用するととても便利です!
画像は自分のTraktor Pro3上のフォルダ分けの画像です。
アニソンという大ジャンルのフォルダに複数のスマートリストを入れて小ジャンルとして更に分けています。アニソン以外は使用頻度が高くはないのでボカロ、ノンタイ曲などフォルダ毎にざっくりと分けています。
更にアニソンのみ、Traktor Pro3の曲毎に色指定をする機能により色毎に小さなジャンルを決めてリスト化。
曲毎に色指定をした状態。七色シンフォニー。
以下は大雑把な小ジャンルの分類。ざっくりですが、これだけでも選曲準備がグッとやりやすくなりました。
・カラー毎の小ジャンル分類
レッド バンドのタイアップ、バンドサウンドなど
イエロー ポップな曲調、明るい、テンションの上がる曲
オレンジ EDMなどのクラブミュージック、打ち込み系
ブルー バラード、チル、エモい曲調
グリーン ラップが入った曲、HIPHOPアーティストのタイアップ
ヴァイオレット R&B、SKA、歌謡曲などの要素、その他分類しづらい曲
画像はスマートリストの条件設定。
”赤色に指定されている”という条件を満たす”全ての曲”がこのリストへ自動で仕分けられます。他の色のスマートリストも同じ条件設定しているので新しい曲に色設定するだけで小ジャンルのリスト分けがある程度完了するという感じです。
あとはコメント機能を駆使して"TVサイズ"や”劇伴”と特定の情報が入力されると指定のスマートリストに自動で仕分けられるなどリスト毎に設定を変えたりもしています。
②タグ打ち
曲のタイトルやアーティスト名の他に、コメント機能を使って放送クール、アニメタイトルとOP・ED・挿入歌、アニメ制作会社、原作の連載雑誌などの更に細かい情報を打ち込んでいます。(アニメタイトル以外はなかなか進まない...。)
また先述のスマートリスト機能をここでも活用し、TVサイズ、キャラソン、サントラなどタグ打ちしたコメントの種類によってリストへ自動で追加されるように設定。
タグ打ちはあまりに細かいところまで打ち込んでいくとキリがなく、どこまでの情報を自分で打ち込んでおくか、どこまでを当日のDJ現場で自分の記憶で補うかの範囲やルールを予め決めておくと負担も増えないかなと思います。
③CUE打ち
PCDJのプレイは楽曲データに依存するので、CUE打ちは肝心な要素。
Traktorでは下の画像のようにソフト上で最大8個のHOT CUE(目印と思ってもらえれば)が設定でき、CUEは6種類あり、それぞれ色分けされています。
・CUEの種類
GRID(白)-グリッド(ビートマーカー)の基準
CUE(青)-普通のCUE
Loop(緑)-ループポイント
Load(黄色)-ロード時の再生位置
Fade-In(オレンジ)-フェードイン機能
Fade-Out(オレンジ)-フェードアウト機能
自分はこの最大8個、6種類のCUEを活用して、それぞれに用途を決めています。全て活用できると結構便利なので、もしTraktor使いの方でまだ使ったことがない方は試してみてください。
・CUEの基本的な役割
1、2-頭出し用CUE(GRID、Load)
3、4-繋ぎ用CUE(GRID、CUE)
5、6、7、8-飛ばし用CUE(Fade-In、Fade-Out)
ロックの曲ではBPMが一定ではないことが多いので曲によっては複数GRIDを打ってSync、Quantizeの機能を活かせるよう設定。
Fade-In、Fade-Outは本来の機能をソフトの設定でOFFにして、単純に飛ばしの目印として使用しています。ここぞで聴かせたい時に2番、Cメロ、ラスサビなどに飛ぶCUEを仕込んでいます。思い入れの強い楽曲は3、4個くらい飛ばしポイントがあったり。
コントローラーとパッド上ではこんな感じ。カラフルなのはいつだってワクワクするんだぜ。
因みにDDJ XP2にも同じ色でCUEが反映されるように一からマッピングしてあります。(自分で調べながら地道にやったのでめっちゃ大変だった。マッピングの記事も時間があれば書いてみたいですね。調べてもマッピングに関する記事自体少なかったので。)
以上が自分が普段やっている楽曲管理方法です。もっと細かくしていたり、もっと効率よくやっている方々がたくさんいると思うのであくまで例の一つとして参考に、更に自分なりの方法でブラッシュアップしながら快適なDJライフを過ごしてください!
現状、DJソフトはrecordbox DJ(レコボ)が圧倒的なシェアを占めていますが、TraktorもいいんだぜってことでTraktor使いは是非仲良くして欲しいです。。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!
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因みに自分が楽曲整理を始める際にめちゃくちゃ参考にさせていただいた記事はこちらです。有料ですがとてもオススメです。
https://note.com/djkawkaw/n/nabe4d25fe2c9
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