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チャリ駒形の東京湾奥河川シーバスパターン-9月編

秋めく季節のイナっ子×明暗攻略

残暑厳しい9月も後半をすぎると徐々に秋めいてくる。季節の変わり目をチャリ駒形はどう攻略するのか? 東京湾奥河川でシーバスを追いかけて20年超の経験から導き出された答えは以下のとおりだ。

”9月になって水温も下がると水質も良くなり、エサとなるベイトフィッシュも再び回遊し始めます。シーバスも冬の産卵に向けて荒食いし始めます。春に比べてベイトフィッシュも大きく成長しているので、シーバスも大きめのルアーにアタックしてきます。河口で上流から流されてくるイメージで誘う落ちアユパターン、また大きく育ったコノシロ狙いのコノシロパターン、そして表層のサヨリを模したサヨリパターンが有名。”

「9月も7、8月と同様、河口でランカーを狙うデイゲームが楽しめます。とくに9月は台風が多い。大雨が降るとそれまで煮詰まっていたような水に酸素が入って、水温が下がって、活性の高い魚が河口に集まりやすい。台風通過後、流下するゴミが落ち着いた頃がチャンスです」

台風通過後の河川で釣りをする際は安全に十分な配慮が必要。使うルアーと攻め方は?

「ボイルがあればトップウォーター。スーパーサミー126スーパーサミー198です。ボイルがなければバリッド70 15Gバリッド90。攻め方は8月と変わりません。あと小河川や運河でイナっ子に付くシーバスをビーフリーズ65LB-Sビーフリーズ65Sで狙うナイトゲームも引き続き有効です」

9月の東京湾奥河川は、8月の攻略法と変わらない?

「ただ、9月後半に入ると少しずつ秋めいてくる。そうなるとナイトゲーム橋の明暗が面白くなります。ベイトはイナっ子。夕マズメ以降で下げの流れが効きだし、イナっ子の群れがかたまって明暗を出入りする。ボイルがあればチャンスです」

橋の明暗撃ちといえば河川シーバス攻略の王道。使うルアーは?

ワンダー80です。使い方は狙いたいスポットの上流側に投げて流しながらゆっくりただ巻き。表層から探ります。反応がなければサーフェスワンダー90。フローティングタイプなのでワンダーよりゆっくり引けて、アクションもロール主体でナチュラルに見せることができます。ただ、橋の明暗を狙うときは注意点もあります

これを守らないと釣れる魚も釣れなくなるということだ。

「まず明暗の境を直撃しないこと。少し離れたところから送り込みます。もう一つは明暗の手前側から撃ち、段々と飛距離を伸ばして刻んで探ります。あと、流れのヨレなど明暗がらみの良さげなピンスポットがあって、そこにルアーを流し込んでも反応がなければすぐに回収したほうが良いです。魚に余計なプレッシャーを与えないこと。アタリが止まったり、ボイルが静まるなど魚の反応が悪くなったらルアーを投げずに20~30分くらいポイントを休ませます。そうすれば再開後、釣れる確率が上がりますからね」

9月の東京湾奥河川 推奨ルアー
バリッド70 15G
バリッド90
スーパーサミー198
スーパーサミー126
ビーフリーズ65LB-S
ビーフリーズ65S
ワンダー80
サーフェスワンダー90

9月も8月に引き続き、河口のデイゲームでランカー狙いのチャンス。ベイトフィッシュがイナっ子、サッパならスーパーサミー126。コノシロならスーパーサミー198。トップウォーターゲームがアツい!
小河川のイナっ子付きにビーフリーズ65LB-Sの縦ジャークの釣り(8月編参照)も有効。「橋の明暗撃ちも小河川と同じようなタックルで楽しめます。ロッドは8ft台後半のMLクラス。3000番のリールにPEライン0.8号。リーダーは20lbです」

イワシパターン:5~10月
春から秋にかけて漁港や河口などに接岸し、バチ抜けやイカパターンが終わる7月、8月が一番効果的。

サヨリパターン:9~12月
基本はナイトゲーム。夜になると浅場に15~30cmのサヨリが群れで集まり表層を回遊する。

イカナゴパターン:
サーフや河口などの砂地に生息している。夜は砂に潜り、日の出とともに砂から出てくる。全国どこでも。

落ちアユパターン:9~12月
落ちアユはアオリイカなどと同様に産卵後にその生涯を終える。産卵後弱った15cm前後のアユが川の流れに逆らえず徐々に川の下流へ流されていく。

チヌクランキング:7~9月
夏の港湾部はチヌクランキングが熱い。基本はバス釣り感覚で正面に投げてゆっくり巻くだけ。カニ、エビ、ハゼを捕食しているイメージで、ボトムに当たったら巻き続けず一度止めて浮かせ、また巻きを入れる。

エギング:春イカ5~7月、秋イカ9~11月
オカッパリエギングはアオリイカがメイン。アオリイカは1年でその生命を終える年魚(年魚)。春に岸から近い海藻帯に産卵・孵化、夏から秋にエサであるイワシやアジ、エビやカニを求めて沿岸部全域を回遊し100g以上に成長。冬に大型化し、また春の産卵シーズンを迎える。春は産卵をする大型イカが狙え、秋はその年に生まれた小型のイカが数釣れる。基本釣り方はシャクって待つだけ。シャクって誘い、フォールで抱かす。

アジング:7~11月
沿岸部周辺でアミなどのプランクトン、イソメやゴカイなどの多毛類、小型のエビやカニなどの甲殻類、またイワシの幼魚といった小魚を捕食している。夕方から夜にかけての漁港常夜灯回り、また早朝沿岸部周辺で活発にルアーを追いかけます。冬~初夏に産卵し、夏~秋は生まれたばかりの小さいアジの数釣りが楽しめ、晩秋~冬に大型アジが釣れるチャンスがあります。

イカメタル:7~9月
ヤリイカ・ケンサキイカやスルメイカをメインに遊漁船で狙い、夜に海面を照らしイカを浮き上がらせて釣るスタイル。基本はエギングと一緒でシャクって誘い、待って抱かす。

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