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なんと言おうと#23~ちょっと気になる交通ルールのおはなし~

皆さま、こんばんは。なんと言おうと#23です。
このコンテンツは普段は人の意見に導かれたり、流されたりすることが多い僕がこの場だけは自分の考えを誰の意見にも惑わされずに言いたいという思いから成り立っています。

4月になりました。気温が上がり、各所で桜が満開になり春めいてきました。そして、4月6日から春の全国交通安全運動が始まりました。前回の冒頭で道交法施行規則の話をしたところで、そんな中先日、車で山陰道を走りまして、途中で前方にバイクをとらえたんですよ。しかし、そのバイクがすごく遅い、70㎞/h制限のところを50㎞/hを切るくらいの速さで走っている。しかも、車が抜きにかかれない絶妙な位置を走っている。いや、抜きに行けなくはないんだけど僕の運転技術で抜きにかかるには自信がなさすぎる。しかも、道路は追い越し禁止だし、中央にポールが立っているので右に出てすり抜けることもできない。そうこうしているうちに、後ろに車が並びだしてしまい僕もやきもきして、向こうも察したか左に寄ってくれ、僕も一瞬のスキを突いてバイクを抜きました。ちょっと後ろの車に申し訳なかったので、次のICで降りてしまいました。
それで、しばらくしてまた自動車道に復帰したんですけど、また前方が詰まってスピードが遅くなってきました。「もしかしてやつ(バイク)か?」と思ったら道路脇に公団のパトカーが止まっていました。「公団のパトカーがいたのかぁ」で納得しかけていたところ、また前方が詰まってきて今度は完全に停止してしまいました。「今度こそやつか?」と思い、また動き出して進んでいくと道路脇でパトカーに捕まっていたのはさっきのバイク!「やっぱりか!!」と思いましたね。そこを超えてからは順調に流れていきました。しかしなぜバイクは捕まったんだろう。バイクが小さく見えたのでサイズ(排気量125㏄以下だった=山陰道は125㏄以下のバイクは通行禁止)かな?と思ったもののナンバープレートは白っぽかった(126㏄以上)し、単にスピードが遅いではすぐ捕まることは考えにくいしなんだったんだろう。
で、追い越し禁止と思った標識、厳密に言うと「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」、つまりセンターラインを越えなければ左を走る車両をかわしてもよいというもの。まぁ、実際にはセンターライン沿いにポールが立っていたのでラインを超えることはできないのでそんな運転をする人はいないと思うんですけど。正しく標識の意味を読み取れていたらもう少し早くバイクをかわせたかもなと思った次第です。自動車学校でも標識はもちろん習うんですけど、微妙な標識の差も把握しておかないとダメだなと痛感させられました。というわけで、今回は交通ルール、鳥取市内で気になった標識とペイントを見つけましたので紹介したいと思います。それでは、交通ルールを考える回、スタートです。

交通ルールのおはなし①~鳥取市・南隈交差点~

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ここは鳥取市内の南隈みなみがくま交差点。国道9号線と29号線がぶつかる鳥取市最大?の交差点です。写真は29号線から北向きを撮ったものなのですが、よく見ると一番左の車線、上の看板と道路のペイントで示されている矢印が一致していない。この場合車両の進行方向としてどちらが優先されるのでしょうか。

正解は「ペイント」が優先。一番左の車線はペイントのとおり直進と左折のレーンです。上の看板は「進行方向別通行区分」ではなくただの「方面及び方向」。左折できるレーンはこのレーンしかないのでそのような標示になっているのだと思います。「進行方向別通行区分」は下のような標識(右)で両サイドに破線が描かれているのが特徴です。

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↑鳥取市・丸山町交差点。3レーンまとめて標示されているパターンですが、もちろん1車線ごとの標識もあります。

交通ルールのおはなし②~鳥取市・鳥取県庁交差点~

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続いては、今日のメインディッシュ・鳥取県庁交差点。およその位置は地図のとおり。上の写真は国道53号(人形劇・ドラムカンナの冒険 のラストでカンナが胸に付けている国道のステッカーと同じ53号=ゴミだけに。以上余談でした)を北西から南東方向(若桜方面)に写したものです。写真少し見づらいかもしれませんが奥に信号があり、その信号を左折すると県庁の駐車場に入れるようになっています。ここから信号に向かって少し進んでいきましょう。

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おっ、施設の位置を示す標識(=著名地点)がある。信号を左に曲がれば県庁、右なら駅かぁ。左レーンは直進と左折専用。県庁に入るには左のレーン・・・と。

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ん??

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なんと!左折のペイントがなされているのは信号の一つ手前の角(2枚目で白い車が出ようとしているところ)までで、信号に差し掛かるところでは直進の指示しかないという衝撃の事実!!まさかこの交差点では左折して県庁に入れないというのか!?そうだったのか!?確かに信号の一つ手前の角で曲がると職員用の駐車場と駐輪場に到達できるけど!7年住んでいるんですけど割と最近まで気が付かなかったんですよ。これ近くでパトカーが見ていたら捕まる可能性あるんでしょ?しかも県の警察本部は県庁と同じ敷地の中にあり、言わば警察の目の前。なんというトラップ!(※止まっている自転車は放置自転車ではなく私の自転車です)

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残りの方向も見ていきましょう。上の2枚は国道53号を南西から北東方向(県庁向き)に撮ったものなんですが、そのまま直進すれば県庁(奥に見える建物一式が県庁、左奥の高い建物が本庁舎)ということもあり、青い看板「方面及び方向」にも県庁の記載があるうえ、ちゃんと県庁に入れる直進レーンがあります

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そして、県道323号側から撮った様子。右折すれば県庁に入れます。こちらは「方面及び方向」に県庁の記載はない(著名地点の標識が左にある)ものの、道路のほうはちゃんと右折レーンとそのペイントがあり、問題なく入ることができます。しかも、信号には右折の矢印式信号機が付いています。したがって、2方面からは問題なく県庁に入れるようです。

この交差点、本当に左折して県庁に入ってはいけないのか。県庁は公道じゃない(いや、県の敷地だからある意味公道なのか)から歩道をまたいでお店へと入るのと同じで指定方向外進行禁止の適用を受けないのか。しかし、鳥取市循環バス「くる梨」はここを左折して県庁に入るんですよね。左折のペイントないのに。これは良いのかと。くる梨の路線認可を得る際に道路管理者と警察、そして県庁の敷地内も通っているので県庁の照会が入るはずなのでそんな見落としはないと思いたいんですが。当然、その照会をクリアしてくる梨の運行が認められているわけで(ざっくり言うと、乗合バスを新しい路線で走らせるにはその道路を走ってよいという免許が必要で、事前に管轄の運輸局・支局へ提出することになっており(道路運送法)、バスの大きさや重量の都合もあり道路管理者や警察の照会があります)。そうした状況を考えると単に「ペイントのミス」ということも否定できなくって大いに気になっています。これは標識BOXに問い合わせてみてもよい事案だと思うんですけど、どうですかね??

交通ルールのおはなし番外編~鳥取市・末広温泉町交差点~

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今日の1枚にするかどうか迷ったんだけど・・・、
ここは鳥取市の繁華街・末広温泉町。山白川沿いのこの道路(川を挟んで道路が2本ありそれぞれ一方通行になっている)は道幅が狭くスピード抑制にために立体に見えるペイントが施されているんですが、ここを通るたびに「V・ファーレン長崎みたいな色してるなー」と思っていました。なぜオレンジと青なんだ、ずっと考えていました。その理由が分かりました。それは、「オシドリ」の色。鳥取県の県鳥はオシドリで、オスはオレンジと青が映えてきれいですよね。鳥取大学のマスコット「とりりん」もオシドリをモチーフにしたマスコットでオレンジと青が基調なんですね。そして、V・ファーレンのある長崎県も県鳥がオシドリで、V・ファーレンのエンブレムにもオシドリが描かれていて、チームカラーもオレンジと青。繋がりましたね。すっきりしました!!

参考URL

国土交通省 道路標識一覧
https://www.mlit.go.jp/road/sign/sign/douro/ichiran.pdf

今回登場した標識の名称などはこれを参考にしました。そして、基本的に見本の標識は関東近辺のものが多いのにちょいちょい地方の標識が混ざってるの笑えてくるw表中、101「温泉町」は兵庫県(温泉町→現:新温泉町)だし、116・116の2-C 道の駅とPAは鳥取県、SAは九州道(熊本県)だし。なぜそこにしたんだろう。

マークのずかん(鈴木出版)

小さいころ愛読していた図鑑で本の端が擦り切れるまで読み込んだ一冊。一時期実家に2冊ありました。大体の標識の名前と意味はこの本で覚えました。でも、長いこと見てないと鈍って来るんだよなぁ、今回みたいに。

最後はこちらのコーナー!

今週の1枚!

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鳥取市・久松公園きゅうしょうこうえんの桜が満開になりました!!鳥取市で桜と言えばここで、鳥取管区気象台の桜の開花情報のここの桜が基準となっています。山陰とは思えない気持ち良い晴天、暖かい気候で桜を見に多くの人が訪れていました。でも、桜の時期にここに行ったのは初めてだったかも。

それではまた次回お会いしましょう!!

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