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2024年春期視聴構築振り返り

いつもの視聴構築振り返りです。

前回の振り返りはこちら。

☆4段階評価。3以上だったら人に薦めたいレベルになります。

ネタバレは(あんま)ないです。あと次クール以降に続くやつは書いてないです。

以下50音順


うる星やつら 第2期 ☆☆

昭和の作品を平成の声優と令和のOPEDでアニメ化したやつ。人と人以外があれそれする性癖枠の二期。

1期の感想はこちら↓

前回令和の今になってわざわざ見るほどでもないな…とこき下ろしたのですが、なんだかんだ性癖ではあるので見ました。でもやっぱり令和の今になってわざわざ見るほどではないな…。

古典みたいなところあるので面白さで語るの自体が野暮なのかもしれませんね。
昭和のアニメでありながら現代アニメと肩を並べて正面から評価する気にさせるっていう点では強めなのかもしれない。

あと今期ラブコメが不作でろくに見るものが無い中での貴重なラブコメ枠なのでそういう意味では助かりました。

OP・EDが1期を越えられなかったのは地味に残念(個人の感想です)

怪異と乙女と神隠し ☆☆

元作家のヒロインと謎の人外ショタ(背が低いだけで働いているしそもそも人じゃないので偽ショタ)が日常に潜む怪異に触れながらあれそれする話。人と人以外があれそれする性癖枠。

元々性癖枠ではあるのですが、デカくてずぼらで男口調のヒロイン緒川菫子が性癖ドストライク。麻呂眉はデバフポイントですが、それを補って有りあまる強さでした。CV.ファイルーズあいもよい。

こいつがいて人外ショタもいれば中身どんなでも満足して見れるわと思っていたのですが、2話以降ヒロインが怪異きっかけで女子高生に若返る現象が頻繁に起き、おまけにショタの妹ポジの女が出てきてそいつがヒロイン面してきます。とんでもない裏切りを受けました。

最終回付近で正ヒロインとしての格を見せつけてくれて、きっとこれ以降の原作はヒロイン×ショタでイチャイチャしてくれるんだろうなと思わせてくれましたが、少なくともアニメ序中盤は完全にヒロインの座を妹に持ってかれていました。悲しい。

ストーリー自体は鬼太郎とかに代表されるような典型的怪異ものなので好きだったのですが、上述の裏切りがあまりにショックだったので☆☆です。

怪獣8号 ☆☆

怪獣がいる世界で防衛隊員を夢見るさえない解体員のおっさんが突如怪獣の力を得てなんやかんやあって防衛隊に入ってなんやかんやする話。

「原作が今ものすごいダレている」というネガキャンを聞いてから視聴スタートしてしまったのでちょっと不安でしたが、今ダレているということは序盤はダレていないということであり、アニメ化している部分は普通に面白かったです。

ただ、キャラがちょっと弱いかなという気はしました。おっさん+若造のバディは王道なので外れ無しなのですが、王道であるが故にそれだけではちょっと…という感じでした。特に脇を固めるやつらがパッとしない。

2期やるらしいけどダレていると評判になっている箇所まで進んでしまうんじゃないかとちょっと不安です。

あと1期ではおっさんが非力ながらも解体員の経験を生かしてうまく立ち回っていたのですが、2期以降は怪獣の力を生かしたパワー系としてやっていくことになりそうなのも懸念点。それおっさんじゃなくていいじゃん。

ガールズバンドクライ ☆☆☆☆

女の子5人がロックバンド組んでいろいろするアニメ。女の子が音楽するアニメ枠その1

主人公は色々あってイジメられて高校中退しており、親友とは絶縁、親にせめて大学は行けと言われて半分家出の形で実家を出て首都圏に行き予備校通いの一人暮らしとなっており、女の子が音楽するアニメにしては中々ハードな出自。

とはいえアニメを見ていると主人公の性格自体がかなりアグレッシブすぎるため、可哀想という感情より「そりゃ一般人ルートは上手くいかないし親ともギスるわ」という感情が先行する。鬱憤たまると叫ぶしものは投げるし隙あらばメンバーと喧嘩するし手は出るしとにかく危険人物。

さえない凡人枠みたいなキャプションですがあまりに嘘

主人公が主人公なのでバンドメンバーも曲者ぞろい。元々自分発端でバンドやってたのに方向性の違いで脱退したやつとか、そこそこなお嬢様にも関わらず親に黙ってバンドやってるやつとか、元メンバーの演奏にズバズバ口出ししてたら逃げられちゃったやつとか、常識人でメンバーをまとめられるお姉さんポジに見えてその実酒カスとかバラエティ豊か。

そんな奴らが中指立てながら音楽作ってライブするというロックなアニメです。
曲自体はそこまで刺さらなかったですが、尖ったメンバーが互いに激しくぶつかり合いながらひとつにまとまっていく様は見てて気持ちよかったです。歳をとるとこういう若さ全開ストーリーは眩しくて見るのが辛くなるので今のうちに楽しんでおきたいですね。すでにだいぶ眩しく感じましたが。

また、いわゆる3DCGアニメだったのですが、3Dモデルの制限に囚われない激しい動きやコミカルな表現が多彩に使われていて、3DCG特有のカクカク感が無かった点が良かったです。

今後もライブなどで展開していくコンテンツっぽいので俺たちの戦いはこれからだエンドになってしまったのはちょっと惜しいですが、話としてはまとまっていて満足でした。
ライブ…行くかなぁ…。

ちなみに私はメンバーの中では酒カスのルパさんが好きです。常にニコニコなのがかわいい。

「黒人系ハーフで無自覚有自覚含め様々な差別に晒されてきたから、自己防衛のため常に笑顔を絶やさないんじゃないか」みたいな考察見た時は軽い気持ちで好きとか言ってごめんとなりましたが、やっぱお姉さんはいいものですね。

鬼滅の刃 柱稽古編 ☆☆

皆さんご存知超大人気アニメ。

原作の修行編にあたる中だるみ時期でクライマックスに向けての繋ぎでしかないこのあたりをどうアニメ化するのか気になってましたが、アニオリでの尺稼ぎ、各シーンでの露骨な引き伸ばし等嫌な要素てんこ盛りでした。ジャンプアニメのお家芸っちゃお家芸だけども。

タダでさえ過去回想で間延びしがちなので無理に1クールにせず2時間の特別編とかでまとめてくれた方が良かった気がします。
あと早く無限城編を見せてください。

この素晴らしい世界に祝福を! 3 ☆☆☆

そこそこ有名な異世界転生ギャグ3期。

私の視聴構築有識者の方はご存知かもしれませんが、私は異世界転生はそこまで好きではないものの異世界転生を茶化したギャグは大好物です(例:異世界おじさん、ファ美肉おじさんetc…)
ということはこの作品も観るしかないだろということで最近1期から見てました。案の定気に入ったためそのまま3期も見ました。

異世界転生モノの中では古典に片足を突っ込みつつあるため多少古臭さはあるものの、ギャグのテンポがよい。
めちゃくちゃ面白い、というほどではないのですが気楽に楽しめるギャグ枠でした。

これは個人的趣向なのですが、主人公がヒロイン3人をちゃんと性的な目でまなざしてる(しほぼ公言してる)のいいよねと思いました。
本作品はカワイイ女の子のハードギャグモノでもあるためヒロインの威厳が保たれなくなりがちなのですが、上記のまなざしによって「みんなはネタキャラだと思ってるだろうけど俺だけは彼女の魅力わかってるから」の気分をお手軽に味わえます。しかも3人分も。

終末トレインどこへいく? ☆☆☆

謎技術で大きく変わってしまった世界を舞台に女子高生4人が行方不明の友達を探して電車で旅するお話。ちょっとポストアポカリプスかも。

「大きく変わってしまった世界」という表現をしたがその様子は場所によってまちまちで、住民が動物になってたりキノコが生えてたりゾンビになってたりと様々。
狂気をはらんではいるのですが怖いというほどではない独特な世界観で、ギリギリギャグに収まってる絶妙なバランス。クレヨンしんちゃん劇場版で大人がハイグレなりアミーゴなり洗脳されてる回がノリとしては近い。女の子のハードギャグでもあるのかなぁ。

そんな中でも友達を探すという目的に向かって旅する冒険ものの側面をはらんでいて、話としては王道できれいに収まります。
道中が狂っているだけに人を選ぶ内容ですが、割と嫌いではありませんでした。

ダンジョン飯 ☆☆☆☆

仲間兼妹を龍に食われた主人公が仲間と協力してダンジョンの最奥を目指すお話。

上記のあらすじを見ると分かるように話の大筋自体はかなり王道。特殊なのは食糧問題をダンジョン内のモンスターを調理して解決していること
一発ネタに見えますがこれが面白く、王道な展開でありながら飽きさせないアクセントになっている。

2クールものなのですが前半と後半で話の目的がガラッと変わる。それでも上記のモンスター料理ネタ自体は一貫しており、違和感やテコ入れ感を感じることなく楽しめる。

各キャラの人間関係も面白い。仲間ではあるがそれ以前にビジネスパートナーのため、金の切れ目が縁の切れ目になることもあるし、仲たがいや口論も日常茶飯事。そんななか折り合いをつけながら一つの目的に向かって協力していく関係が好きです。

原作はパッと見た感じ結構おとなしそうな絵柄に見えたので、アニメではアクションシーンもギャグシーンもかなり誇張して激しく描いているんだろうなという気がしました。そのため、原作は原作で味がありますが、アニメになってかなり化けたタイプだと思います。

二期も決まっているらしいので非常に楽しみです。絶対見ます。

響け!ユーフォニアム3 ☆☆☆☆

主人公が吹奏楽部としてなんやかんやする話3期。女の子が音楽するアニメ枠その2。

元々1期2期+映画も見ていたのですが、この作品の魅力は人間関係のギスギス具合にすべて詰まっていると思っています。もちろん演奏シーンや百合なども魅力ではあるのですが、エンジョイ勢vsガチ勢、年功序列vs実力主義、新しい顧問に対する不和、ポジションの奪い合い等々、上げればきりのないほどのギスギスを取り扱ってきました。それらを乗り越えて一致団結して演奏に臨む姿が魅力でした。

3期ともなると部活も大分安定してきて、そういった展開はあまりないかと思ったのですが、転校生黒江真由の登場によって盛大にかき乱されます。最高でした。

あと最終回1話前が個人的にやばかったです。ネタバレのため詳細は伏せますが、女の子が泣いてるだけで泣ける単純オタクな私には、登場人物大体泣いてるこの回はダメージがでかかったです。

最終回になるまでかたくなに演奏シーンをフルで見せなかったのもにくい演出でした。最後の最後で演奏シーンに乗せながら過去回想見せられたらそりゃもうね。
原作的に最終盤ということもあって、最後きれいに終わったのもよかったです。

ちなみに私はあすか先輩が好きです。卓越ハイスペックおちゃらけ系最高~。

夜のクラゲは泳げない ☆☆

ただ漠然と何者かになりたい欲求をはらんだ主人公とその主人公の絵に惹かれた元アイドルを中心になんやかんやあってグループでの活動を始める話。女の子が音楽するアニメ枠その3。(音楽というかアーティスト活動か)

各人それぞれトラウマだったり嫌な過去だったりがあって、それをアーティスト活動を通じて(直接的にでも間接的にでも)解決していくストーリー自体はきれいでした。

ガールズバンドクライさえなければそこそこ面白かったねくらいで済む内容だったのですが、ロックンロールを体現したようなアニメであるあちらと比較するとどうしてもチープ感が目立ってしまいました。
特に漠然と匿名ネット怖い描写を見せつけてくるところとかも微妙でした。インターネット上での活動を主にした作品なんだからそこらへんはしっかりしてくれ。

よく言えばきれいに、悪く言えばこじんまりして終わった作品でした。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ☆☆☆☆

アイドル部で女の子がわちゃわちゃする話(ラブライブシリーズの概略)の再放送。女の子が音楽するアニメ枠その4。
つい最近異次元フェスの予習で見たばかりだったのですが、あまりに面白かったので前期からやってた再放送を見ました。

本作は「仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間」の精神で、部活動でありながらソロ活動をメインにしたお話になってます。
そのため各メンバーのソロ曲が個性をかなり前面に押し出したものになっており、どれもよい。特につええのはツナガルコネクトとButterflyとVIVID WORLD。

話は基本的にマネージャー的立ち位置の女の子が中心になって問題を解決したりする。プロデューサーとかトレーナーとか先生とかそういうのに近い立ち位置。と言っても当人同士で解決したり自己解決するパターンもそこそこあるのでそこまでワンマンプレーにならないのがまたよい。

基本的には女の子がわちゃわちゃしているのを見るだけなのですが、1期10話で不穏な空気になり11話~12話でシリアス百合が始まります。ここは賛否両論がちですが私はめちゃ好みでした。(わちゃわちゃしてるのを見るだけだとどうしても飽きて退屈になるので)

当然キャラ補正込みの☆4ですが、今更ラブライブなんてと敬遠している皆様もぜひ見てください。私はラブライブはそこまで好きではないですがこれだけは好きです。

私のイチオシ近江彼方をよろしくお願いします。


にじよん あにめーしょん2 ☆☆☆

↑の4コマ漫画スピンオフの2期。
中身はないけどかわいいので☆☆☆です。時々作画解放するのもよい。


最後に

女の子が音楽するアニメ(超おおざっぱ枠組)とアニオリ作品が多かったです。その両方を包含するものもちらほら。平均点高めで満足でした。

来期はラブコメ多そうなのが楽しみです。




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