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ギャンブルで大敗しない方法(勝てるとは言ってない 笑):ルーレット編

割引あり

はじまり

 お盆休みですね。
 まとまった休みが取れたので、以前からやってみたかった”ギャンブル中の心理状態と、大負けする条件の検証”をしてみようと思い、某オンラインカジノ無料版に登録して遊んでみました!
注意!:オンラインカジノでも実際に国内からアクセスしてお金を賭けると、賭博罪に問われる可能性があります。本記事はあくまで夏休みの自由研究(思考実験)ですのでご注意ください。

資金の変動と心理状態(観察)

 ルールを知っているルーレットで、まずは半日ほどプレイして元手の増減と各フェーズでの心理状態をまとめてみました。
 ルーレットに関しては様々なベット方法が試行錯誤されていますが、実績のある方法は存在しません。歴史的には現物のルーレットの盤を徹底的に分析する方法で大金を手に入れた人物は存在するものの、現代では傾きの制御やデジタルでは完全にプログラムされたものが多いと思わます。そのため、ここでは割愛します。
 各フェーズでの心理状態について書く前に、基本的な資金の変動について書いておきます。

基本的な資金の変動

~シミュレーターによるシンプルなベットでの資金の動きについて~
 ルーレットには様々なベットの方法がありますが、どの方法をとっても確率から純粋に期待値を計算するとマイナスの値になります。しかし、期待値はあくまで計算上の数字ですので、ベット回数が少ない場合、つまり短期的にはプラスに変動することもあり得ます。
 例えば下のシミュレーターでは、初期値100ドルとして、10ドルを赤か黒に1万回ベットし続けた場合の損失変動の一例を示すものです。アタリとハズレをランダムに割り当てて何度かシミュレートしてみました。※ルーレットの場合、0があるため赤と黒の確率はどちらも48.4%程度になります。
 最終的な損失は期待値に近づいていきますが、最初の方にプラス方向にシフトしているパターンもあります。
 ここでは資金変動のイメージをつかむためにシンプルなベットを例にしていますが、ベット方法が変わってもグラフの上下変動の大小やタイミングに違いが出るものの、全体としての動きは”上下をしながら右肩下がり”という点で同じです。
 ついでに言えば、期待値がマイナスを取るギャンブル(おそらくすべてのギャンブル?)についても同じような資金変動の推移をとると推察されます。

各フェーズでの心理状態(自己観察)

以上、ルーレットで見る資金増減からプレイ中の状況は大きく2つの状態と3つのフェーズに分けられます。
状態
1.元手から資金が増えている状態
2.資金が減少して元手を割っている状態
フェーズ
1.アタリの頻度が多くなり、資金が急速に増加するフェーズ
2.ハズレが連続し、資金が急速に減少するフェーズ
3.アタリとハズレが一定割合で出現し、資金が横ばいとなるフェーズ
まずは状態毎の心理状態ですが、1.元手から資金が増えている状態では気持ちが大きくなり、ベットに対する慎重さが低下する実感がありました。「少しくらいミスしても、まだ勝ってるからいいや」、「今得している分で大きな勝負に出るのもありかも?」といった具合です。
次に2.資金が減少して元手を割っている状態ですが、この時は元手からどのくらい減っているかが気になり、ベットに対して慎重になる一方、「減少分をなんとか取り返せないか」、「より大きな賭けに出たほうが良いのではないか」といったような、”損失を取り返したい”心理状態が観察できました。
各フェーズについても類似の傾向があり、1.アタリの頻度が多くなり、資金が急速に増加するフェーズでは、「もっと増やせそう、増やしたい」との欲求のせいか、気分に合わせてベット額を増やしたり、無駄の多いベットをしたくなる気持ちが高まりました。そして実際にそのようなベットをしてアタリが出ると高揚感が得られる実感もありましたし、ハズレが出ても、”全体としては増加している感覚”のせいか、ハズレに対する感度は鈍くなっていたように思います。
次に2.ハズレが連続し、資金が急速に減少するフェーズですが、このフェーズではとにかく焦りと不安が心理状態の大部分を占めていました。「次もハズレだったらいよいよ1回のアタリでは取り返せない」、「これだけハズレが出たのだからそろそろ当たるのでは?そのタイミングで2倍ベットすれば損を取り返せる」といった考えが度々頭をよぎり、実際にそのようなベットを行ったりしました。
最後に3.アタリとハズレが一定割合で出現し、資金が横ばいとなるフェーズでは比較的気持ちは落ち着いていて、最初に決めた金額やベット方法に従った行動をとりやすかった印象です。
これら2つの状態と3つのフェーズの組み合わせによって、実際のベット行動が決まっていたように思います。
概ね予想通りの結果ではあったものの、資金増加時の高揚感や資金減少時の焦りや不安といった感情は想定していたよりも大きいものでした。

資金が底をつくほど負けるカラクリ

実際のプレイでの資金の動き

 資金を5分割して分割した資金の束1つが0になるまでを1回とし、実際に5回ほど遊んでみました。
 回によってばらつきはあるものの、状態やフェーズに合わせて”ベットを増やす”、”ベットを慎重に(or大胆に)行う”、"ベット方法を変える"などの小細工をしつつ、ある程度のところまで資金は増減を繰り返しながら粘り、その後徐々に資金がマイナス状態で推移していき、最終的には高倍率で(アタリ確率が低いため)当てるには無理のあるベットを繰り返しながら資金が底をつく、という流れになりました。
 一時的に10倍近くまで資金が増加したケースもありましたが、結果的にはその後徐々に減少していき、最後は0になるという流れを取りました。

プラスになるタイミングがあるにも関わらず結果的に資金が尽きるほど負ける要因

 さて、実際のプレイ経験を元に、資金が尽きるほど負ける要因を考察してみましたので、箇条書きで見ていきます。
・資金がなくなるまで続けるから。
→最初に見たように、ギャンブルの期待値はマイナスなので、回数が増えるほどマイナスが膨らんでいきます。そのため、資金が増えている場合も減っている場合も”どこでやめるのか”が不明確だと結果的に資金がなくなる(=継続できなくなる)タイミングが、やめるタイミングとなってしまいます。

・資金増加時のベットに対する慎重さの欠如
→ベットの慎重さに関しては、結果的に確率が変化するわけでもなく、1回のベットに関してはアタリの確率は常に一定です。そのため慎重にベットしても雑にベットしても結果にはあまり差が出ません。しかし、慎重さが欠如するとともに気持ちが大きくなっていたりするとベット額を増やしてしまう場合があります。そうなると、1回あたりの期待値はより大きなマイナスとなるため、先ほどのグラフの傾きが強くなります。そのため、資金切れまでの回数は少なくなります。

・資金増加時の、「もっと増やしたい」という欲求
→資金が元手よりも増えた場合も、一度減った資金が回復してきた場合も、アタリが続くと「もっと増やせるかも」「プラスで終わりたい」といった気持ちが発生してきます。その結果回数が増加して期待値通りの結果につながる可能性が高まっていきます。

・資金減少時の、焦りや不安、「取り返したい」という気持ち
→こちらも当然発生してくる気持ちですが、特に「取り返したい」という気持ちは無茶なベットに繋がります。例えば一度に2倍以上のベットをして一度のアタリで資金を回収しようとしたり、より高倍率のベットをしたりしたくなるという具合です。
 例えばルーレットで色(オッズ2倍)ではなく、特定の列にベット(オッズ3倍)したり、一つの数字(ヨーロピアンルーレット※ではオッズ36倍)にベットしたりといった具合です。
※ヨーロピアンルーレットでは0~36まで37個の数字があり、00は無い
 この場合もやはり、期待値のマイナスが大きくなるため、資金切れまでの回数は少なくなります。
 また同時に、1回のアタリによる資金変動が大きくなるため、資金変動のグラフはより上下に変化しやすくなります。 

”大きく負けない”ための注意点

 さて、ここまでの考察を踏まえて資金をプラスで終わる、或いはマイナスを小さく押さえてゲームを終了するための注意点について書いていきます。
今回の経験と考察を踏まえて以下の3点にまとめてみました。

・”引き際を決めておく”

→資金が増えた場合も減った場合も、その程度が大きくなるほど精神的に不安定(高揚、不安、焦り・・)になります。そのためゲームを終了するタイミングとなる金額を設定しておくことが重要です。

・”感情に流されずに冷静に状況分析をする”&”欲を抑えて淡々と賭ける”

→感情的になるとベット金額が増加する傾向にあります。面白いのは資金が増えている場合でも減っている場合でもこの傾向になる点です。
勝っているときには雑な(広範囲の)ベットが増える、負けているときは1ベット当たりの金額が増えるという具合です。

・”勝つことにこだわらない”

→こちらも止め時に関わる注意点ですが、「どうしてもプラスで終わりたい」という気持ちがある場合、運よく一時的にプラスになった時には「もっとプラスを増やしたい」という気持ちが湧いてくるため、やはり止め時が決まらなくなり、負けるまで継続してしまいます。

 さて、ここまでは他でもよく言われていることですので無料記事です。
しかし、プレイしてみた実感としては、注意点を意識するだけでは実際のプレイに活かすにはまだ難しいように思います。
 そこでこの記事ではさらに一歩考察を進め、応用編としてこれらの注意点を行動化(実際の行動への落とし込み)するとどのような形になるのか、という点に焦点を当てていきます(この点がこの記事の新しい点・セールスポイントになります)。

応用編:”大きく負けない”ために有効な、たった2つの方法(ルーレットの場合)

 それでは、ここまでの注意点を踏まえて、応用編として具体的な方法について書いていきます。
 言い換えれば、前の項に書いた”ギャンブルをする時の注意点”を、行動レベルに落とし込むとどのような方法になるか、という解説になります。

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