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自作ボードゲーム1作目『The Test of Magic Power(TTMP)』最新版ルール

 こちらの記事はゲームマーケット2020秋にて頒布した私の最初の作品、『The Test of Magic Power(TTMP)』の最新版ルールです。

①TTMPってこんなゲーム

フレーバー(ゲーム背景) 

『舞台はとある魔法学校。あなたは魔法学校の生徒となり魔力試験の合格を目指します。神木から切り出されたサイコロから魔力を取り出し、結晶化させるという一次試験をクリアし、さらにその結晶(魔石)の魔力を増幅させる最終試験に挑みましょう!』

 まず一言でご紹介させて頂きますと、TTMPはサイコロとカードを使った、ちょっと変わったチキンレースの一次試験と、サイコロ一発勝負の最終試験で構成されています。

②このゲームで使うもの

画像2

③このゲームで使う用語:

「わんぺあ」→サイコロ3つのうち2つが同じ目になること。例)1, 1, 3など

「れんばん」→サイコロ3つが連続番号になること。例)1, 2, 3 や 3, 4, 5など

*サイコロの並び順は加味しません。

「ぞろめ」→サイコロ3つがすべて同じ目になること。

④ルール

A. 一次試験:魔石(カード)を集めよう

ゲーム全体の流れ

Aパート:一次試験 魔石争奪戦

フェーズ0. 準備

フェーズ1. アクション:スタートプレイヤーから時計回りで手番を行います。「魔力開放」をする/しないを宣言してから3つのサイコロを振ります。

フェーズ2. ラウンド終了:誰かが魔石(カード)を獲得したら、全員魔法(カード)をすべて捨てて0. 準備にもどります。5ラウンド終了したら最終試験が始まります。

Bパート:二次試験 最終試験

フェーズ0. 準備: Lv1魔法カード(10枚)、Lv2魔法カード(10枚)、魔石カード(5枚)をそれぞれ別の山札にしてすべてのプレイヤーの手が届くところに置きます。また、各プレイヤーの手元にストック置き場、手の届くところに捨て札置き場(図右下)を想定します。

*カードは配りませんので、最初は手元に何もない状態になります。

1アセット 8

次に、最も魔法使いへの憧れが強い人がスタートプレイヤーになります。決まらない場合はじゃんけんやサイコロで決めます。*スタートプレイヤーがやや有利です。

フェーズ1.ラウンド

スタートプレイヤーから時計回りに1人ずつプレイします。手番が回ってきたプレイヤーは”魔力開放”するorしないを宣言してすべてのサイコロを振ります。

パターン1:魔力開放しない場合

サイコロの出目に応じて魔法カードを引きます。魔力開放しない場合、魔法カードの使用はできません。
「わんぺあ」→Lv1魔法カードを1枚引く
「れんばん」→Lv2魔法カードを1枚引く
「ぞろめ」→Lv1とLv2の魔法カードを1枚ずつ引く

パターン2:魔力開放する場合
サイコロの出目に対して魔法カードを使用して「ぞろめ」を完成させます。
完成したら魔石カードを1枚引きます。
完成できない場合は魔法カードを1枚捨てます。

補足.魔法カードの獲得とストック

 魔法カードを引く場合はいつでも、手札にするか裏向きにしてストック置き場に置くかを選べます。ただし、ストック置き場には1枚しかカードを置けず、すでにストック置き場にカードがある場合はそのカードを捨て札にして新たな魔法カードをストック置き場に置きます。

*ストックは手札とは別の扱いとなります。ストック置き場にあるカードはそのラウンドでは使用できず、次のラウンドの最初に手札に加えます。

フェーズ2.ラウンド終了

 いずれかのプレイヤーが魔石カードを引いたらそのラウンドは終了となります。

 ラウンド終了時、すべてのプレイヤーは手札の魔法カードをすべて捨て、フェーズ0.準備 を行います。この時、ストックにカードを置いているプレイヤーは、準備終了後にそのカードを手札にして、1枚魔法カードを持った状態でラウンドを開始します。魔石カードは捨てません。

 前のラウンドで魔石カードを獲得したプレイヤーの次のプレイヤーがスタートプレイヤーになり、フェーズ1.ラウンドに戻ります。ラウンドは魔石カードがなくなるまで、計5回行います。

 ラウンドが5回終了して魔石カードの山札がなくなったら、すべてのプレイヤーは魔法カードをすべて捨て、魔石カードのみを手札に残して最終試験を開始します。

*最終試験では魔法カードは使用しません。

B. 最終試験

 一次試験で魔石カードを得ることができなかったプレイヤーは最終試験を受けることができません(「落第」になります)。

フェーズ3.使い魔付き魔石カード(”1”の魔石カード)の処理

 使い魔のイラストが描かれている ”1”の魔石カードを持っているプレイヤーはそれを公開します。

 次に、他のいずれかのプレイヤー1人を選んで”1”の魔石カードを渡します(一次試験で「落第」したプレイヤーには渡せません)。

 渡されたプレイヤーは持っている他の魔石カードと”1”の魔石カードを混ぜ、渡したプレイヤーはその中から無作為に1枚引きます。

フェーズ4.最終試験点数の計算

 魔石カードを1枚以上持っているプレイヤーは任意の順番で一人ずつサイコロ3つをすべて振ります。

 [最終試験のプレイ人数]×[魔石カードの合計]×[サイコロの目の合計]の結果が試験の最終点数になり、80点以上なら合格です!80点未満の場合は「落第」となります。

最終試験のプレイ人数には一次試験で「落第」した人を含めません。

例)4人で遊んだ。田中と佐藤と佐々木は一次試験で魔石カードを獲得したので最終試験に挑んだ。田所は残念ながら魔石カードを1枚も獲得できず、一次試験で落第した。

田中は「1」の魔石カードを持っていたため、これを佐藤に渡した。佐藤は自分の魔石カード2枚に「1」の魔石カードを混ぜてシャッフルした。

田中が佐藤の魔石カードから無作為に1枚引き、「3」の魔石カードを獲得した。

田中の魔石カードは「3」1枚のみ。

田中がサイコロを3つすべて振った結果、3,4,4が出た。

この場合、最終試験に臨んだプレイヤーは3人(佐藤、田中、佐々木)、魔石カードの合計値が3,サイコロの出目の合計値が3+4+4=11なので、3×3×11=99点。

80点以上を取った田中は晴れて試験に合格した(進学おめでとう)!!

※最終試験選択ルール(プレイヤーに順位が付きます)

最終試験の点数が最も高いプレイヤーを勝利プレイヤーとします。

※一次試験の選択ルール「コンボ」(よりアクティブに遊べます)

Lv2の魔法カードを引いて手札にした場合は、それがどのタイミングでも、「コンボ」が発生し、そのプレイヤーは続けて魔力開放のアクションを行うことができます(行わなくてもOKです)。

*山札から引いたLv2のカードをストックした場合は「コンボ」は発生しません。手札に加えた場合だけです。

⑥おわりに

 このゲームでは合格者が複数出る場合もあれば、一人も出ないこともあります。プレイヤー同士の勝敗ではなく個人の合否にしたのは、なるべく平和に、でもゲーム性は失わせたくないという考えの結果です。

 一見、運に大きく左右されるゲームに見えますが、本質的な部分では魔法カードを引くという確率向上アクションと、魔力開放という勝負を決めに行くが失敗するとカードを失うという、リスク付アクションの選択になります。
魔力開放のタイミングを逃すと他のプレイヤーが魔石カードを引いてラウンドがリセットされてしまうので、どこまで確率を上げて、どこで勝負に行くかの選択が楽しく、ダイスの目が揃わず勝負に間に合わないと判断したら、ストックをうまく活用して次のラウンドで勝負するという戦略も重要です。

 自分の成功確率と他のプレイヤーの成功確率を天秤にかけて得た魔法カードをストックしたり、最良のタイミングで魔力開放を行うというチキンレースを楽しんで頂ければ幸いです。

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