独り言

帰ってきたヒトラーは非常にコメディチックながら大変意義のある作品だった。
これは警告だ。何故歴史は繰り返すのかの。
我々は変わらない。我々は変わってない。我々は彼らと変わらない。
何一つ、変わりない。その証明。
歴史を学ぶ。歴史を繰り返す。
何も違わない。何も変えられない。
その責が、その故が、何なのか。
私たちは学んだと言いながら、知っていると言いながら、何も理解していない事の証をここに記している。
我々が変わるというのなら、我々がその次へ進むの言うのならば、彼らが、彼らの国が、全体として戦禍に突き進んだその意味を見つめなければならないのだ。
何かを敵としなければ団結出来ない。
何かに向かって走らねば味方になれない。
その生物としての不完全性を正しく認めることが出来なかったが故に、戦争へ走った。今またそれを忘れた私達は何を敵と捉え、何をしようとしているのか。
見つめなければならないのだ。
そこに、正義も悪もないということを。