ゲーム禁止条例について

まず初めに言っておきたいのは、娯楽を過敏に制限する法規が治安向上に繋がらない事はアメリカの禁酒法時代から見ても明白であるということだ。
娯楽を制限する事によって治安や学力の向上を計る試みは古くから度々行われ、その度に新たな歪みを生む結果となった。
娯楽を制限すれば反社会的組織のビジネスに利用される。
考えてもみてほしい。非合法な娯楽をビジネスに据える組織だ。それよりリスクの低い娯楽を独占して提供出来るという機会に選り好みする理由があろうか
世の中に出た善悪数多の娯楽が制限される度に、反社会的組織がそれをビジネスとして取り込んで来たのである。
で、あるならば。
社会的に許容し得るリスクの程度である種類の娯楽は、むしろ社会に取り入れて、法の管理下で適切に制御する方が賢明ではないか
健康を害しない範囲、権利を害さない範囲、そういった多角的な視野から適切な規制範囲を探す。
治安面に限らず、経済面においてもその悪影響は想像するに難くない。今やゲームを初めとする俗に言うサブカルというジャンルは経済を回す一翼を担っている。その禁止は、少なくとも好影響を及ぼすとは考えようが無い。
それに、他者も言っていたが、学力向上であるならば他の観点から、建設的なサポートをする方が費用対効果が高い様に思える。
娯楽を剥奪したからといって、勉強に意識が向くとは考え難い。
禁酒、禁煙を全面的に打ち出されたら、貴方達は大人しく従い、仕事に精を出すだろうか。恐らくは真逆であるはずだ
ちょっと考えれば分かるはずのデメリットをもってまだ強行しようとする価値観が理解し難い。
考えたくはないし、考え難いが、もし、昨今の禁煙が世論の大多数を握っている現状に対しての報復という事であるならば、幼稚な事この上ないし、その精神性の未熟さに対し、限りなく遺憾である
余談ではあるが、分煙エリアを設けることは禁煙エリアと喫煙エリアを明確に区別するという事であり、無秩序な喫煙を解消することに繋がる。
そういった棲み分けという考えが浸透し、お互いにとってwin-winである社会を目指す価値観が醸成されることを願う。

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