隣人系AVはリアルとコントの融合体

マンションやアパートで隣人に恋した事はありますか？

この質問をネットで検索して見たところ、多数の記事やエピソードが見つかった。「すれ違い際にする挨拶にキュンとする。」「片思いをしていた隣人が引っ越ししてしまった」「食事に行きお付き合いを始めた」などの声があり、内容をみると男性だけではなく女性の声も書かれており性別に関係なく皆隣人を異性として意識することがある事がわかった。ネットに書いてある内容なので信憑性に欠けるところがあるが御容赦願う。

隣人系AVの構成はいくつかあるが、主流な流れは下記だと吾輩思う。

①隣に住む綺麗な女性が気になる描写

②様々なシチュエーションで会話する描写

③シチュエーション毎にまぐわる。又はシチュエーションを経て最終的にまぐわる描写

隣人系AVに我々拝聴者が求めるのは、上述した②をリアルな設定でありながら拝聴者の欲望に近い形で進行される言わば御都合主義的なコントである。隣人系AVがその他の定番カテゴリー（女教師・OL・JK）と決定的に違うのは、裏設定がなく映る映像が全てである事だと吾輩思う。その他のAVはナレーションであったり文字起こしで女優と男優の人間関係を説明するもしくは説明がなくてもどういう流れでまぐわる事になるのかというテンプレートを我々拝聴者が認識出来ているものである。一方で隣人系AVはそもそも登場する人物達がお互いを深く知らない状態で始まる為、我々拝聴者と同じ目線でお互いを知っていくのである。先ほど御都合主義なコントと書いたが良作な隣人系AVはコント要素を持つ立派な一つの人間ドラマなのである。この人間ドラマを我々拝聴者は求めている。

例えば、作品の序盤でゴミ出しをする際に偶然タイミングが重なるシーンがある。ここまでは日常生活でもあるリアルな設定である。ただ登場する綺麗な女性隣人は首元が緩くなったTシャツを着ておりゴミを出す際に胸元が見えてしまうのである。このポイントが御都合主義的なコントである。最後に胸元が見えてしまったことに気づき恥じらう隣人が映ればそれはリアルな設定となる。

もう一つ例をあげる。ベランダで洗濯物を干していると隣人が掃除をしているのがベランダの隙間から偶々見える。ここまではリアルよりな設定である（※実社会では見てはいけないのであるが）。その女性は服を纏わずに下着姿で掃除をしている。これが御都合主義的なコントの要素である。展開としては目が合ってしまい見ていた事がバレて家に来る又は呼ばれる。男性が怒られると思いそわそわしていると、それを女性隣人が面白がりそのまままぐわるという流れの作品をよく見かける。ここも何とも御都合主義的なコントな要素であるが怒られるかもしれないという感情を拝聴者に想像させる描写があればリアルな設定を組み込ませていると言えると吾輩思う。ここで挙げた例のようにリアルとコントをうまく組み合わせて隣人系AVはできている。

まとめに入るのである。登場する二人の関係性を追っていきながら、リアルとコントを楽しむ人間ドラマ、これが隣人系AVの正体である。時にコメディとして、時にドラマとして、楽しみ方は人それぞれである。男性を中心にストーリーは進むが女性がどういう感情を抱いているかも想像を膨らませながら見るのも面白いかと吾輩思う。

諸君もお気に入りの人間ドラマを見つけてみてはいかがだろうか。