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若かったからできた

夫の通勤時間が1時間かかる所に住んでいたことがあります。
当時は通勤の送迎を最寄駅まで毎日していました。

年代的に夫は仕事が忙しく、わたしは子育てとパートの日々でした。

朝は6時半前後に夫を駅に送り、子供が起きる前に戻り、朝食を食べさせ学校に送り出し、それからパートの仕事に出かけます。

帰宅は乗る電車の時間を電話してくるので時間はバラバラ、午前様はしょっちゅうのこと。

「よく、やるわねぇ」と言う人もいたけど、わたしと同じように、駅で電車を待つお迎えの車は何台もありました。
だから、わたしにとってはそんなに苦でもない、生活の一部でした。

でも、そんなに気持ちも一定なわけはなく…
時として、
最終電車なのに降りて来ない、
寝過ごしてかなり遠くまで行ったこともあります。

誤乗といって乗務員が寝過ごしを認めた場合は、運賃はかからないということも初めて知りました。

がっかりするのは…
最終で同僚と一緒に降りてきて、その人を遠い自宅まで送っていくこと。
何回もありました。

当然、酔っぱらいです。
(家には寝ている子供がいるのに、何かあったらどうするんだ!)

「奥さん、すみませんねぇ〜」
(悪いと思ったらタクシーで帰ってください)

夫もなにを考えてるんだか…
二人でヘラヘラしてるんじゃない…

同僚を送って自宅に戻りつくときは、午前2時に近い…
酔いが覚めはじめると、夫は
「ありがとう、ごめん」とは言う。
わかってはいるんだ…
あー、明日はわたしも仕事だ…

毎日混んだ電車に乗って通勤する夫は大変だったと思います。
今の家庭(家族)の生活を、このまま続けるには、意識はしてなかったけど、お互いに言いたいことを飲み込んでいたと思います。
言ってもどうにもならないことなので…

数十年前とは状況は違うけど、
今、若いご夫婦はどちらか一方に負荷がかからないように、子供を育てながら働いているようにみえます。

大変なことは多いはずなのに、相手に優しいですね…
夫婦の形はさまざまでしょうが、そんな姿を見ると、偉いな〜とつくづく感じます。






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