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洗濯物を取り込む

蒸し暑すぎる…

お昼を食べながら、ベランダから見る空に黒い雲が少しかかってきたな〜と思ってた。

数分後、夫が
「なんか雨の音がしない?」
「・・・」

ザーッと降り出した雨の色が、レースのカーテンと同じように白く見える…
洗濯物!
今日はシーツも洗って干してある。

サッと椅子から立ち上がり、部屋に取り込んだ。
大丈夫、そんなに濡れてはいない…

ちょっとしたお使いで外に出てた人は驚いただろうな…
この激しい雨でおそらくびしょ濡れだ。

昔、覚えがある。
雨が降り出して、外出してたわたしは急いで家に帰った。
もう、その時は洗濯物はやり直しだ…と覚悟していた。

けど…
ご近所の知り合いが、二階のベランダに干してあった洗濯物を取り込んでくれていたのだ…

今、思うと鍵は掛けないで外出してた?
玄関鍵はかけてたけど、何かのときのため庭から入れるガラス窓は掛けてなかった?

不用心甚だしいけど、当時はそれもあったのかも…?よく覚えていない。

「ありがとう、助かったわ〜」

ひと様が入るとは思っていない二階、
すべてがキレイに片付いていたとは言えない部屋…
その部屋を見られて正直恥ずかしさもあった。

そのご近所の人はとても良い人で、わたしの気持も瞬時に理解してくれたようだ…

ほんとに、有り難く助かったのだけど…
お互いになんとも微妙な気持が残ったのは覚えてる。

当時、反対の立場だったらわたしはどうしただろう…?
仲が良く、お互いの家の冷蔵庫を開けられる関係だったら、多分家に入って洗濯物を取り込んだかも…?
すべて分かり合ってるという前提があれば…

その関係性がなければ…
火事のような緊急事態でもない限り、ご近所の知り合いというだけでは家には上がれなかったかも…

でも、それは今だからそう考えるのだろう…
若いときには、良いことは良い、
ご近所が困っていたら、なんだかんだ言わず手を貸す、そう考えるのが当然だったような気がする。

歳をとると、良くも悪くも余計な考えが頭の中を巡り、良いことをするにも躊躇してしまう。
いらない遠慮はあまりしないほうがいい。

今は「開けるわよ」と言って、冷蔵庫を開けられる友人がいることを有り難く思っている。

部屋に入れたシーツが少し湿っぽいので、また外に干した。
ベランダはバカ暑い。




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