リアルを知るということ
恐らく20年ぶりぐらいのライブハウスへ。
多分最後は忌野清志郎を神戸のチキンジョージで見て以来かと。
思えばその頃はライブハウスによく足を運んでいた。
今となってはすっかり足が遠のいてしまった。
今回、実は実兄のバンドが出るステージにお招きいただいたのだ。
実兄は学生の頃からバンドを組み、50過ぎになる今の今までずっと仕事とは別に音楽活動をしている。
私はなんだか小っ恥ずかしくて今までそのライブを観に行ったことがなかった。
厳密に言うと一度だけ見たことがあって、それは実兄の結婚式で兄自ら演奏した時だけ。
兄のバンドのドラムが兄の奥様で、結婚式の時はウエディングドレス姿でドラムを叩いていて、カッコいいなぁと思った記憶がある。
最近長男がギターを始めたことを知った兄家族がそれなら是非と招いてくれたのだ。
場所は京都西院にあるネガポジ。
20数年続く老舗ライブハウス。
長男と2人で出向いたのだが、長男は今回がライブハウス初体験。
最近の若者は音楽を倍速で聴いたり、ギターソロは飛ばして聴いたりする世代。
長男はどんな反応をするのか楽しみだった。
生音を迫力と臨場感が一気にライブハウスを包み込んで時間があっという間に過ぎていく。
息遣いまで聞こえてきそうなほどの距離で叔父の演奏を聴き、長男は開口一番「来てよかった」と呟いた。
そして、矢継ぎ早にベースの音が綺麗だのギターの指が速いだのドラムってかっこいいだの話だし、興奮が収まらない。
そのぐらい感動したのだろう。
普段実家で会う時は見ることのない叔父のかっこいい姿とその奥さんのスティック捌きのギャップにただただ驚いていた。
リアルに見て聴いたこと、そのインプットからくるアウトプットがどれほどに意味があるか。
それは話している時の眼を見ればすぐわかる。
活き活きしてるから。
そして、いつまでも無邪気に音楽を楽しみステージに立つ兄をうらましくさえ思った。
リアルを甥っ子に見せてくれてありがとう。
とてもかっこよかった!
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