緋色の弾丸に被弾した限界オタクの末路(という名のネタバレ有り感想)


これは、長年世良真純をはじめとした赤井家を「いつか赤井さんだけでも、真純だけでもない、赤井家にフォーカスの当たる映画が観たい」という願いを持ちながら推し続けてきた一人のオタクの視点からの感想になります。名探偵コナンという作品内での重きを置いている部分や、この「緋色の弾丸」に対して期待していたこと等が、今、こちらにアクセスいただいた方々とは必ずしも一致しない可能性もあります。一オタクの感想だと思って、温かい目で見守ってくださると大変有難いです。よろしくお願い致します。

以下、内容順不同で触れていくことになると思います。興奮して観ているため記憶も曖昧なので、予めご了承ください。





冒頭。ハーモニカの音から始まり、アメリカの街中での人々の日常と、監禁場所から逃げ惑う一人の男性が描かれます。
普通の人には楽しげな心弾む音楽なのに、一方では焦燥感を煽る音楽になっていて、巧みな表現だなと思いました。
字が英語で出てくるのも、赤井家フォーカスの映画な国際的なものを感じたし、始まり方としては、純黒のジジッ…ジジッ…っていうあれ以来のカッコ良さを個人的には感じました。



パーティー会場でのシーン。
まずこれ、全編通して言えるんですけど、モブ参加客やモブ観客、全てにおいて隅から隅まで作画が丁寧に描き込まれていて力の入れ具合に感動してしまいました。

探偵団が「少年探偵団」と名乗るところも本当に愛らしくて可愛くて毎回大好きですし、今回は特にデラックスバージョンに感じました!
あとケチんぼ大魔王!と、その後見れた3人の膨れっ面もとても可愛かったです!
個人的に最近映画によくあった「何でもコネでどうにかしてくれる」みたいに、大人を頼りになる存在というよりも便利道具のように扱う探偵団に違和感があったんですけど、今回そこに園子が注意するような場面があったり、その後、探偵団の活躍によりそのお礼として念願のプレゼントが渡されたりする形になっていたのも、何となくつっかえていたものがスっと消えてやっとしっくり来た感じがありました。
優しくて勇敢で賢い子たちだとわかっているが故に、そしてこれが子どもも見る少年漫画の作品であるが故に、そういうところには敏感に感じてしまうところがあったもので…。
そこも好きなところでした。
哀ちゃんが1人でグラス乾杯させるところもとても可愛らしかったです!
園子パパが誘拐されてしまったことへの解決に少年探偵団が大活躍するのが本当に嬉しかったです。序盤めちゃくちゃテンション上がりました。隠れて動いてるつもりの探偵団のことも横目で哀ちゃんとかが行動ちゃんと見てたりするのも良かったです。



OPとコナン映画恒例の紹介部分。
まずメインテーマ!低音も効いててまたオシャレなサウンドだなと思いました。オシャレでかっこいい赤井家にお似合いです。
「赤井家にフォーカスの当たる映画が作られたらいいな」と願い始めた頃から、「もしもこれが赤井家仕様になるならば?」の妄想は死ぬほどしてきていたのですが、いざ目の前にその光景が広がると…熱くなった目頭が限界突破して思わず涙が溢れました。
まず、FBIの登場のアングルと描かれ方が、これは本当に2D映像なのだろうか?と疑う程の奥行きを感じました。かっこよかった…。
その後やってくる赤井家パートでは、スマホに映し出された描き下ろし作画が素晴らしいうえに、背景に散りばめられた原画シーンのチョイスにも歓喜しました。そこ選ぶのか!!!と唸るオタクも嬉しいチョイスでした。
「つまり家族ということになる。」みたいなことをコナンくんが言うと思うんですけど、知ってるけど言葉にされると尊さとしんどさが凄まじくて、また涙が溢れました。



阿笠邸でのシーン。
このくだりの初めの段階から昴のスバルカーはスタンバっていたわけで、結構早めからのスタンバイで笑いましたww
リニアのチケットも、クイズという形で、乗れない博士もちょっと嬉しくなる展開にしてくれてるところとか(しょぼんと悲しいだけで終わらないのが)とても良かったと思います。
園子が探偵団にちゃんと勝たせようとしてあげてるところに園子の優しさを感じました。なんか精神が大人だなぁと…!

阿笠邸を後にする面々。この段階から貰ったヤイバースカーフ巻いてるの可愛すぎる探偵団!そしてその後ろを歩いていく蘭園…真純と待ち合わせしてるらしいけど、今日「も」タピる?ってことは今までも真純もタピってるってことで大丈夫ですか?????????(突然興奮し出す人)
あの特殊な家庭環境で、定住することもできない中でも、真純が普通に友達と楽しく高校生活おくれてることがこういうちょっとした場面からも伝わってきてホッコリしました…。

そして長時間待機から、ようやく小学生をドライブにナンパする大学院生沖矢昴さん。
意味深な表現が声の乗せ方からものすごく伝わってきて、置鮎さんの上手さをひしひしと感じました。

このドライブ中での会話により、犯行が以前アメリカで起きた事件と告示していて、
・どちらもWSGの関係者が被害に遭っていたこと
・どちらもFBI長官が同じ人だった時に起きた事件であること
・被害者の会社がお菓子メーカー、財閥、自動車メーカーだったこと
等が判明しました。
FBIとコナンくんはスタンスややり方、胸に持つ正義は違っていても、こうして意見交換をしたり情報共有して協力し合っているのを見ると、本当に信頼し合ってる仲間になってるのを感じました。



お家に帰る蘭ちゃん。
思いの外帰宅が早くて、真純と園子と本当にタピったの?!?!と思う程でした。
蘭ちゃんとコナンくんがリニアに乗るとわかったときのおっちゃん…。心配だよね。何か起こる可能性が万に一つでもあればそこに大切な存在を行かせたくないに決まってるよ…。
ここで個人的にものすごく好きだったのが、
・バンザイしてって言われたあと大人しくバンザイするおっちゃん
・味噌汁こぼしたことをちゃんと謝っていき、かつ、しっかり汚したものを自分で処理しようと自ら持って行くおっちゃん
・お味噌汁温め直しておいてくれる優しい蘭ちゃん
です。
そういう礼儀や思いやりって大切だよねと思いました。



蘭ちゃんと新一の電話シーン。
予告のお前を守るのは俺の!はここに繋がったんですね〜ニヤニヤして観ちゃいました!!
蘭ちゃんが新一の彼女であることでここまで積極的になるのかと思って、それも嬉しかったところです!
彼が自分のことを好きなことを知ってるからこそ、あそこで新一に言わせようとしたと思うし、改めて付き合うって凄いことだなと思っちゃいました!!
星空と「言わせんじゃねぇよ」(セリフ曖昧)がイケボすぎて何度観ても心の中で悲鳴あげてしまう部分です。



真純と𠮷兄の電話シーン。
まず、電話前の真純。コナンくんもリニアに乗ると伝えるところがとてつもなく可愛い…。なんだあれは。
そしてすぐさま電話のシーンです。
今までのアニメ等での描かれ方だと、電話をしているのを想像させるかのような描写で、リアルタイムで電話してることが明らかな描かれ方ではなかったので、今回は本当に電話しているんだなと実感、確信できる描写で、まずそこが胸熱ポイントでした。
𠮷兄って呼んでるのを聞いてグッときたり、真純って呼んでるのを聞いて目頭をおさえたり、仕事の遠征でお土産を買ってきてくれるお兄ちゃんにも感動したり…その一つ一つの展開にひたすら兄妹の尊さを感じました。
仕事の遠征でお土産買ってきてくれるとか、本当に愛されてるなぁ真純…。毎回買ってきてくれるのかな?
その電話のやり取り聞きながらメアリーは完全にママな反応だし…。やれやれって感じというか…。
秀𠮷の将棋での活躍を心から応援しているメアリーは、諜報の世界という危険な世界に秀𠮷を巻き込みたくないために、秀𠮷に自分の現状を伝えていないけれど、それでも可愛い息子と自分も連絡取りたいだろうに…と思いつつも、たぶんこうして真純を通して秀𠮷も元気に暮らしていることを日常的にちゃんと感じられているからこそ、この「やれやれ」感が出せるんだろうなとも思いました。普段連絡取れてなくて元気かもわからなかったら、「良かった元気そうで」とホッとした反応になると思うので…。
そう思うと、この場面からは、複雑な事情を抱えた赤井家だけど、こうしてちゃんと日常の中で「家族」を感じられているんだなと想像することができて、二重三重に味わえる大好きなシーンだなと思いました。

その後の由美たんとチュウ𠮷のシーンでは、原画も登場してラブの悲鳴が心の中で止まりませんでした!
妹にもちゃんと早く会わせてくれるといいな〜秀𠮷が知らないだけで実は2人会ってるんだけどww



リニアの説明会シーン。
コナンくんと蘭ちゃんが内緒話をしてるのが新鮮…というよりも、事件について蘭ちゃんがこれだけ事件のことを知ってる状況で関与してるのが新鮮でした!
勿論それは子どもたちを乗せないためなんですけど、そこがまた蘭ちゃんの優しさですよね。
お父さんのことは心配だから乗るしね。
説明会場で探偵団はおろか、モブも大体眠そうなのリアルだなと思いましたww
正直いい大人でも寝るもん説明会ってww



健康診断会場のシーン。
哀ちゃんとコナンくんが子どもだから帰れない発言するところ、哀ちゃんが大人な女すぎて笑っちゃいましたwwそしてコナンくんはワーーーーー!と走って自動車メーカー社長のところ行くの無邪気で可愛いし(演技)、発信機取り付けてるところを哀ちゃんがちゃんと見てるのも良いですよね。
クエンチ騒動の時の哀ちゃんの活躍がとにかく凄かったです。あんなに騒動に能動的に動く哀ちゃんが新鮮だったのもあります。コナンくんの役に立つことでもあったけど、私にはどちらかというと、自分が科学の部分で謎に感じたことを、自分が知りたくて解明しに動いているという風に感じられて、哀ちゃんの内に秘める科学への思いを感じた気がしました。
というか、周りの大人もクエンチって子どもが発したワードを直ぐに取り入れてそこから動き出すのも凄いですよね。
子どもがクエンチなんてワード発することも不思議なんだけど、それは置いておいて、子どもの発言にもしっかり聞く耳を持つ大人、好きです。
哀ちゃんは自分が倒れる時、工藤くんだけでも逃げてくれたらここは助かると思って託したかったんだろうなと思いました。信頼しているからこその発言ですよね。
トイレ!と言って出ていく自動車メーカー社長探しに行くコナンくん、トイレ長すぎて笑いましたw
メガネ故障して哀ちゃんに予備メガネで追跡を頼むコナンくんなんですけど、「だってお前、用意良いだろ」はとても好きなセリフでした。信頼してるのがよく表れていますよね。
因みにクエンチを知らなかったコナンくんに対して嬉しそうにしている哀ちゃんも素晴らしかったです。シンプルにめちゃくちゃ可愛かった。

この健康診断会場には、真純も来ていまして、木陰から中の様子を見ていた真純がコナンくんに見つかりそうになってサッと隠れたところが映りました!
影になっていた真純も隠れた真純も顔だけズームになった真純も最高に可愛かったです!!!!!



駐車場のシーン。
昴さんとメアリーが車越しにすれ違うシーンからもうゾクッとしたのですが、そこからマスタングに乗ってコナンくんと話す昴さんが(なんでマスタングなんだよスバルどうしたよって思ったけど)メアリーの眼に映ったのかと思ったらもうそれだけでダメでした。ひたすら涙目になりました。そこから真純と合流したメアリーもバイクで発進…したところでマスタングと鉢合わせますが、ここもダメでした。昴さん(というか赤井さん)の眼にメアリーと真純が映るんですよ…。予告の時点で無理だったのに…。
誰が何を知らないの矢印が交錯する赤井家なので、もう視界に互いが入っただけで無理なのに、こんな鉢合わせとか無理が過ぎるんですよ…。互いのことを確信を持っては知らないけど、怪しんでいて、互いに思惑もあって、ただ根幹には互いのことを想ってるっていう熱いブレない家族の形がある、そんな赤井家の背景を考えてこの場面観ると本当にダメでした…。

あと、昴さんに関してずっと感じていたのですが、置鮎さんの言葉の間のとり方やセリフののせ方、言い回し、言葉の中で伸ばす音の特徴まで、完璧に池田さんというか、赤井秀一だったのが、本当に凄すぎて終始驚かされていました。これまでもずっと思ってきてはいたんですけど、今回の緋色の弾丸は特にそれを感じました。プロの仕事ですよね…。沖矢昴さんの声が置鮎さんで本当に良かったと改めて思いました。



追跡シーン。
まず、真純とメアリーの親子口論がとても可愛かったです。99巻に収録されているお話での親子のテレビ画面前での会話や、霊魂探偵の時の会話、真夏のプールの話での会話もそうですけど、本当に真純とメアリーのやり取りは、赤井家の親子感が一番伝わってくるところかと思うので、この映画内にもそれが反映されていて嬉しく思いました!
からの昴さんのマスタング登場から、その車を「追え!」と言うメアリーは流石でした。恐らく駐車場での一連の流れを見ていて、こいつは何か知っている車だと思ったのでしょう。メアリーの判断力、有能さが垣間見えますよね。なんだかまだ分かってない真純はとにかく追います!ここのメアリーと真純の会話もめちゃくちゃ良いですよね。真純の「わかってる!」の勇んだ、そしてちょっと嬉しそうでもある声が、本当に素晴らしすぎると思いました。真純はいつでも家族のために動いている子な訳で(さざ波の日でさえも、秀兄の役に立ちたいと自ら志願していましたし、現在はメアリーを守れるのはボクだけと必死にメアリーの代わりに自由に動ける真純がメアリー脱幼児化のために動いているわけですから…)、元々そういう気持ちの強い子ではあるのですが、追うマスタングから突き放されないようにとママから念押し(されていた記憶ですが、ここの言葉とか曖昧ですすみません次観て確認してきます)されたことに「わかってる!」と半ば頼りにされたことが嬉しいような…ママに言われたしボク頑張るよ!みたいな感じが伝わるというか…そんな感じが滲み出てるセリフと声で、のんこさん流石だ…足を向けて寝れない…と思いました(泣)



倉庫(?)のシーン。
このシーンは青山先生が脚本の方に「世良と昴の格闘シーンを入れてほしい」とお話されたことがきっかけで入ったようだったので、肉弾戦をずっと観たいと思っていた私としてはとても嬉しい展開でした。
脚本の方も頭を捻って展開の中にねじ込んでくださったんでしょう、その頑張りも感じました。
ありがとうございました。

あそこで真純とメアリーが昴さんと格闘するようになった理由を考えてみました。
自分なりの解釈なので、一個人の意見もしてお聞き流しください。
シンプルに「自分たちが守ろうとしている要人を乗せているかもしれない車を追跡している車って怪しくない?」ってことです。
敵か味方かもわからない、目的も分からない車が追っていたら、普通に怪しい対象として認識すると思うし、たとえその正体が要人を守る側の人間であったとしても、自分たちのミッション遂行に邪魔になる可能性のある対象を野放しにするだろうか?と思うんです。メアリーと真純、いや、何なら、たぶん赤井家は野放しにはしないと思います。今までの原作とかの敵に対する対応から考えると。牽制程度はするだろうと思うんです。
ということで、私の中ではあの場で格闘シーンがあっても納得することにしました。

で、問題の格闘シーンそのものですが…
言わずもがな、最高でした。
第1弾の方でも言及していますが、赤井家は複雑な事情を抱えた家族で、互いを大切に想うあまり、報連相も意図的に疎かだし、でもそれは互いを「守るため」なわけで、だからこそ会わずにいたり、正体を隠していたりしています。
そのため、もう視界に入りさえしたら一大事ですし、同じ場に居合わせようものなら大事件レベルに値します。(赤井家オタクにはそうなんです☜)
そのため、今回の戦闘シーンなんていうのは、下手したら手合わせしたことがあれば、その戦い方だけで相手を少なからず推測できるまでいくかも?という不安?期待??にも似た感情も渦巻くような言葉で表現できないほどの歴史に残る大事件でした。赤井家年表に書かれるならば名古屋事変って感じです。(言いたかっただけ)(の割に上手くもない)
まず、バイクで突っ込んでくる真純とメアリーが躍動感とスピード感含めて最高にCoolでした。
転がり離れるメアリー、本当に所作全てがカッコイイな…。
そこからは真純と昴さん…というか秀兄との戦いですね。
繰り出される全ての技がカッコイイし、1回距離をとる時のバク宙らしき行動とかも、普通にやってるけど死ぬほどかっこいいし、普通にやれることとは普通に思わないから、真純が普通の存在ではないことを改めて実感してしまった瞬間でもありました。(普通のゲシュタルト崩壊)
昴さんも本気モードなのか、截拳道の構えを取りましたね。
個人的に、構えや少ない手合わせの中で直ぐに相手が何の武道の使い手かわかる歴戦の勇者たち(真純と初対面の時に手合わせした蘭ちゃんとか、園子にナンパする男と間違えて真純に技かけた京極さんとか)がめちゃくちゃ好きなので、シンプルに截拳道の構え見て、手合わせの中で截拳道の使い手と分かる真純が、「何者だ?!」ってなる真純が、これまた歴戦の勇者でしんどくなりました。

そして本気になった昴さんも相手がやり返してこないレベルまではやるつもりだったのでしょう。技繰り出しますよね。それもかっこいいのなんのって話なんですよ!くぅ!!痺れました!!
そして真純は次第に劣勢になっていきます。このままじゃ負けちゃう!と言うところに、満を持してと言いましょうか、隠れていたメアリーが助っ人として出てきます。
こことか最高に「守られる赤井家末っ子」と「子を守る母」が出てるなと思いました。
98巻のお盆の話の過去回想シーンを参照していただくとわかるのですが、赤井家において真純は「妹はできる限り巻き込みたくない」と考えられている存在なので、だからこそ真純のところには現在も肝心の情報は何も降りてこないという状態になっています。
92巻のさざ波でも、真純は自分から言うまでは捜査のお手伝いさせてもらえなかったし、実際任せられた仕事は明らかに一番事件に関係ないこと(なんなら事件現場から遠いところw)でしたよね。(秀兄は上手いこと話していて役立つことてしてやる気を生かしてあげているのが良きお兄ちゃんでしたが)
また、ガールズバンド回での過去回想シーンでは、1人で(潜入中の)秀兄の後を追ってきた真純を危ない場所から離れさせるために「帰れ!」と怒り、切符買ってきてくれて帰らせたエピソードも描かれていました。これも真純を危険から遠ざけるための行動でした。
このように、世良真純がいかにこの家族の中で守られる存在だったかということをおさえた上で、もう一度今回の戦闘シーンに頭を戻したいと思います。
メアリーは現在身を隠して生きているので、この場でもできるだけ表立たない方が良いと判断したと思います。だからこそ真純に一度あの場を任せたんだと思うんです。(表立って良ければ正直初めから真純はママファイト!って応援してるだけで良いし、メアリーが初めから制圧してしまえば良いだけですからね。力量的に。)
勿論相手が沖矢昴という中身赤井秀一の人間だなんてことをメアリーは知らないので、得体の知れないやつでもある程度の相手なら真純で制圧できると考えて任せたんだと思います。
ですが、相手は真純曰く自分より「3倍強い」沖矢昴(赤井秀一)なわけですから、本気出されたら勝てるはずがありません。
結果として、メアリーは自分の身の危険を顧みず、表に出ていって真純の窮地を救うわけです。子を守る母そのものでした。自分のことより娘の無事ですよね…。
しかも、その腕前は赤井秀一を制圧できるくらいにはメチャ強だったから、観ているオタクたちは皆発狂したわけですよね。
あの身軽さ故に逆にあそこまで強かったのか、でも10年前の大人の体の時にも秀一とやり合ってるわけで、やっぱりメチャ強なんだろうな…。
そこで圧された赤井秀一はいよいよ開眼してましたね…同じ瞳の家族3人です…。(言ってて苦しい)

真純が飛び蹴りしてきた時に変装マスクが剥げたことによって、真純にも変装だろ?と突っ込まれてしまいます。
ここ、顔が剥げて突っ込まれてることもバレる一歩手前で苦しいんですけど、あの秀兄が初めて「やはり真純か?!」と、真純のことを「真純」と呼んでるのが聴けた場面だったから、もう涙腺崩壊は止められませんでした。(記憶の限りではそうなんですけど、呼んでるシーン、ベルモットが化けた赤井秀一以外でないですよね?妹とか言ってるところはありますけど…ありましたっけ?)
心の中の言葉ではあるけど、それでも本当に…尊すぎて苦しい場面でした。
まずヘルメットとバイクだけで真純かもしれないと思って昴さんというか秀兄が「まさかな」って言ってるの無理なんですけどね??
あと、顔剥げるほど、あの赤井秀一が真純の技避けきれなかったのは、ママの技の数々に圧されていたのはあれど、ヘルメットの正体が真純だと完全に気づいたことで本気が鈍ったからっていうのも考えられるな?とか思いました。(これはオタクの解釈なので、実際どうかはわかりませんが)

その後、良いところにコナンくんがやって来てくれて窮地を救われる昴さんでした。

そして鋭いコナンくん!!ここでの真純のコナンくんへの流石だなって感じの言い方があまりにも声色好きすぎて、もう本当にのんこさん!!!!!ってなりました。コナンくんの有能さへの賞賛の気持ちが溢れていたし、コナンくんには敵わないなぁくらいの気持ちものって感じられました。

コナンくんが来たため、メアリーを連れてその場を離れることは難しくなった真純。コナンくん自体、追っている事件のことをよく知ってそうだったので、そちらと一緒に行くことをメアリーが真純にメールで促しました。
ママからのメールの宛名Mカッコよすぎだし、ママとのこういうやり取りというか、任務やその場の判断には真純がママに結構従順なところも好きなところです。流石赤井家司令塔メアリーママ。
ここのバイクでの走り去り方も描かれ方がとても好きでした。本当にどの瞬間も作画が美しかったです。

あの子に会う訳にはいかないというコナンくんへの言葉ですが、シンプルに幼児化した者同士で仲を深めるとかいう段階にメアリーとしては踏み切れてないのかなと思いました。霊魂探偵の時にも「10年前に会ったあのボウヤとはまるで別人なのだから」と言っていて、信用するにはまだと思っているから、姿を見せればそれは弱みを握られることにもなり、共闘することになればその時には手の内を全て開示することになるから、今はその段階ではないと思って、身を潜めたままだったのかな?とか、個人的には考えました。
ここは、もう少し考えたいと思います。



真純とコナンくんの被害者追跡シーン。
バイクの止め方かっこよかったし、ここで電話の着信音を聴きとるところなんて、2人とも流石探偵だなと思いました。探偵は職業柄耳が良いらしいので(幽霊ホテルの屋上での会話をご参照ください)それがよく表れていたなと思いました。

被害者の身柄を引き渡す真純とコナンくんのシーンでは、この時既に電話越しの相手を気にしている真純の様子が見て取れましたよね。今思い返すと小出しにされてたよなと思いました。
また、警察官に向けて強めに言う真純は、工藤優作の未解決事件の時の高木刑事に電話越しに強めに話していた時のことを彷彿とさせました。探偵としての性が出た時の真純は熱すぎるくらい一直接なんですねw
被害者のことを考えているからこその「こうであってくれよ!こうしてくれよ!」っていう熱い思いがあれだけの語気に表れているんだと思うので、真純らしいなぁ〜なんて見てて思ってましたww

任務完了した真純はママに報告。その文面を見ながらメアリーは微笑み「よくやった真純」と心の中で褒めるのが…めちゃくちゃママで苦しくなりました。頼もしい存在に成長してることを喜ぶかのような微笑みというか…。最高でした…。
そしてMI6はこんな所にも車回せるってことは日本にもいる訳で、何ならメアリーが幼児化してることってやっぱりMI6にちゃんと認識されているということなんですね?そこに驚きました。MI6にも秘密裏に消息不明なまま身を潜めて暮らしているのかと思ったりもしていたので…。しかもMI6の任務も遂行しているということですよね?その手伝いも真純はしているということですか?認識があっているかは今後の原作の描かれ方で分かるのかもしれないので、今回わかったことを忘れないようにしておきたいと思います。



チュウ𠮷と由美たん合流シーン。
名古屋城前で扇子広げるチュウ𠮷は、なんかその場で遊んでる(?)のをSNSにアップされててめちゃくちゃ可愛くて和みましたww
あんな無邪気な28歳いるのかよ…。
由美たんがお洋服合わせたかったのを伝えるところ、乙女だなぁと思ったし、これ女子なら共感するところだよなと思ったりして、監督が女性だからこその場面な気がしちゃいました。
全編通して女の子キャラの衣装も可愛くて、去年考えられて描かれていたとは思えないくらい今年のトレンドをおさえてるなと思いました。凄いの一言。
そして、将棋施設?つくるのの実行委員に立候補したチュウ𠮷が、「将棋をやる時間が減ってしまうのは僕だけで良い」って言うシーン(厳密な言葉じゃなくてすみません)、あまりにも人格が良すぎてこのチュウ𠮷に惚れない女はいないよと思いました。由美さんも惚れ直したと思う!
その瞬間引きで映るのがひまわりの花なんですよね。異次元で真純の病室にお花持ってきた昴さん(秀兄)のチョイスにひまわりが入っていたのは、真純にピッタリだなと思っていたけれど、作品内の季節柄もあるんだとは思いますが、羽由美のラブコメシーンに添えられたひまわりを見て、羽由美にもひまわりはお似合いだなと思いました。



チュウ𠮷と由美たんのオブジェ前のやり取り。
七冠とったら結婚を認めてもらう約束を母とした(つまりメアリーとした)ってことが今回わかったんですが…由美さんにだけその決意を伝えていたのかと思ったら、メアリーにも宣言していたんですね。それで、真純に連絡したけど、取ってもらえず(電話切ったメアリー笑った)、やっぱり認めてもらえないのかも…としょんぼりしているチュウ𠮷がとても可愛かったです。シュンとして耳の垂れ下がったワンコみたい…。
そこで威勢よく由美さんがチュウ𠮷を励まします!!!!!男前すぎるww酔っぱらいの自我の失い方?凄いなと思いましたwwwww由美さんは酔っ払ってなくても男前ではあるけどwwwww拍車かかってましたね!



チュウ𠮷と由美たんのテラス席での会話シーン。
結婚してくれるの?!からの由美たん!幸せにするよ!からの周りの拍手が面白すぎて、何だこのフラッシュモブみたいなやつwwwwwと笑いが止まらなくなってしまいました。(マスクの中で必死に堪えていました)(セリフは例のごとくうろ覚えです、すみません)
正直あんなのまたSNSに拡散されそうだなと思ったりしましたけどねww



新幹線で帰ることになった哀ちゃんたちとコナンくんと真純サイドのシーン。
鰻屋さん美味しそうだったなぁ…。
哀ちゃんと蘭ちゃん、おっちゃんは新幹線で帰るということで安全そうだなと思いましたし、これでコナンくんたちとは別ルートで帰りそうだなと薄々感じてはいたんですけど、本当に秒で違う方法で帰ることが決まりましたね。
FBI長官が消えたことを知った真純とコナンくんは新名古屋駅へ向かうことにします。ここの会話、凡人には追いつけない、よく探偵組にある阿吽の呼吸が炸裂しててニヤニヤしました。
あと、昴さん、変装マスク外してポイッとして、服も着替えたんですか?それを帽子の装着で表現したんですか???え?服着替える意味あった??と思ったんですけど、たぶん形から入るタイプなんですよね。(違うだろ)
でもよくよく考えなくても赤井秀一の顔面であの服装はなんか違いすぎたので着替えてくれて安心しました。あの狭い中で着替えたの面白すぎるけどww
ということでここの原画シーンはとてもかっこよかったですね。(当然褒める)(違うんですよ、大好きなんですけど、大好き故になんか面白いシーン多くて原画シーンなのにちょっと笑っちゃったんですwマスクの中で☜)



新名古屋駅のシーン。
無人走行が決まったリニアですが、出発前に人が沢山見に来ている様子でした。
ここのモブも丁寧に描き込まれていて凄いなと思いました。
普通あんなサッカーボール通っていって予定のない花火が上がったりしたら、ちょっとした騒動になりそうだし、リニア走行中止してもおかしくなかったと思うけど、これもFBI長官の元々のご意向もあるし、各方面に影響が出るから、そこまでは中止にできなかったってことでしょうかね?
兎にも角にも、その予期せぬ出来事に驚いている人々の中、真純とコナンくんはスライディングでリニアに乗り込むことに成功しました。
ここの細かなアクション、めちゃくちゃ好きな描き込まれ方をしていて、かっこよくて惚れ惚れしちゃいました!躍動感というか。動きが伝わる感じで、それなのに作画が荒れてないところがすごく良かったです。
ヘルメット被ってるのも良かったですね。飛び込むわけだし、頭守らないとね。(後にヘルメット活躍することを考えると、ここでヘルメット被せないといけない理由があったんだとは思うんですけど、シンプルに飛び乗るのにヘルメットありは良い演出でした。)




リニアに乗り込んだ真純とコナンくんのやり取りのシーン。
もしここにアランさんがいなかったら「ボクたち怒られるだけじゃ済まないねぇ」って言う真純の声色がまたしても天才で、のんこさんに大感謝しました。
怒られるだけじゃ済まないと言いながら、ヤバいなとは思いつつも、別にそれを怖がってる感じでもなくて、諦めてる風でもない暗くない声色で、どこかこの状況も楽しんでさえいるかのような、何とも真純らしいなぁと思いました。
中腰姿勢でコナンくんの高さに合わせていく真純とかも可愛くて悶え死にました。
その後、匂いがすると言ってその匂いから栄養ドリンクの匂いだと突き止めたコナンくんと真純は、栄養ドリンクの特性を利用して、ライトに照らして道筋を辿り、見事被害者であるアランさんを見つけ出すことに成功しました。
ここ、探偵は聴覚だけでなく、嗅覚まで優れているのかと驚いてしまいました。
栄養ドリンクに対するライトの効果は、真純が説明してくれましたが、こういうことを阿吽の呼吸で理解していくの、またしても探偵組にありがちのやつが出ててしんどすぎました。

アランさんを出す時、ボールペンでファスナー開けたのを見て、紺青の拳を思い出しました。

そして救い出したあと、アランさんと英語で話す真純…。
個人的に、今回出てくるキャラに外国人が多数いるのを知った瞬間に「真純の英語とか、いつか聴けたらいいな〜。今回とかチャンスなのでは?」って考えてたりとかしてて、実は密かな夢だったりもしていました。
そしたらこのシーンで英語を使いこなす真純を観ることができたので、またまた感無量で涙目になりました。
いや〜。なんですかあれは?信じられないくらいかっこいいじゃないですか!!!!!
やっぱり帰国子女だ…ってなりました。シンプルにペラペラと会話できてるの無理すぎました。
栄養ドリンクになりたい…。



赤井さんの狙撃シーン。
後に正真正銘の「銀の弾丸」だったことがわかるライフル銃の弾丸。名探偵コナン本編で言われ続けてきた銀の弾丸というワードが、まさか現実となって作中に現れるなんて思いもしなかったので、めちゃくちゃ粋な展開だなと思いました。
原画の赤井さんもお美しかった…。
タイムリミットの意味はそれだったんですね。なるほど…。
ライフル撃った瞬間、電話越しの音だけでライフルと解り、それを問う真純がまた良いですよね。
シンプルにライフル使いができるなんて誰?ってのもあると思うし…真純の色んな思惑を感じる質問でした。
そしてそれに「大丈夫、僕たちの味方だから」(相変わらずセリフ曖昧)と伝えるコナンくん、それを真純に言うのはあまりにもエモいなと思いました。
だってつまり真純にとって赤井さんは味方ってことにもなるわけで、そりゃ知ってたけど、いざ言葉にされたらこれほど心強くて尊いこともないなって思ったんです。何せ真純は秀兄が死んだと聞かされているのだから…。
でもこの弾、よく考えると、なにか不慮の事故が起きて、真純かコナンくんにも当たる可能性もあった訳ですよね。勿論アランさんにも。それでも撃てたというのは、やはり中にいたボウヤの能力を信じていたからこそですよね。流石銀の弾丸コンビと言わざるを得ない連携でした。
これ、後にも触れると思うんですけど、今回の映画の何が良かったかと言うと、そのひとつに「互いの正義をねじ曲げるわけでもなく、貫いた上で、ミッションは果たせてて、結果どの正義も傷ついていないところ」が挙げられます。私はコナンくんサイドが胸に掲げる正義も勿論好きですが、FBIや赤井家の心に持つ正義も大好きなんです。コナンくんサイドの正義に感化されて少しFBI側がコナンサイドに寄るという展開も全然ありだったんですが、どちらかと言うとどちらの正義も尊いものだから、大切にしてほしいなと思っていた身としては、どちらもどちらに寄ることもなく、「俺たちは俺たちのやり方でやった、あとは君の裁量次第だ、任せたぞ。」と言わんばかりの展開で、結果としてコナンくんも自分の能力によってしっかりと全員の命を救ったわけですよね。どちらのファンの心もそこに置きざりにしない、傷つけない正義の描き方で、私はそこがとても好きでした。

撃った後、その場から立ち去る時の赤井さんの身のこなしがシュタッパッと身軽でスマートでかっこよかったです。



電話を鳴らすまでのシーン。
哀ちゃんがコナンくんから頼まれて、知恵を働かせてお茶こぼして乗客者名簿抜き取るところ、おっちゃん流石にチョロすぎて笑ってしまいましたwwwコナンくんにも取られてたからねww乗客の個人情報ダダ漏れで心配になりましたw
で、FBIが全員に電話をかけますね。凄いですよね。国際的な組織ってこんなこともできるのかと思いました。
そこから炙り出された犯人(1人目)。アナグラム大好きな名探偵コナンなので、今回もアナグラム大活躍でしたね。
そういえば、白鳩さんの名前についてリニア説明会で探偵団で話していたのは興味深かったです。哀ちゃんがまさかこの劇場版で赤井家と縁の深い宮野家に関連する話をするとは…。これも粋だなと思いました。

話を戻しますね。
白鳩さんがアランさんに拳銃を向けた時に、すかさずアランさんの前に立って守ろうとする真純が相変わらず勇敢で頼りになる子で泣きました。
お前はいつもそうだよな…たまには自分を守ってくれよ…とか思ったり…。
真純の優しさが出てますよね。人の盾になれる、人を守れる心と体の強さを兼ね備えた真純が改めて好きだなと思ったシーンでした。

ここからの白鳩さんとの交渉シーンですが、
コナンくんが麻酔銃準備してるのを真純が横目で見て(そういえば麻酔銃もバレてるんだな)、コナンくんの意図を察し、真純もいつでも大丈夫な様に臨戦態勢を整えるんですが、この目配せが本当に良いですよね。これもいわゆる探偵組の阿吽の呼吸のそれすぎてしんどかったです。
そしてその作戦が突如起きた揺れによって失敗し、いよいよアランさん絶体絶命というところで、さらに交渉に入っていきます。
それもアランさん自ら。
これは後にわかることですが、コナンくんがそれを頼んでいたことで行われたことだったようですが、流石コナンくんだね〜しか言葉出てこないくらい驚きました。
車体の揺れと弾丸の軌道ととか、凡人には分からないけれど、銀の弾丸コンビや探偵といった異次元の存在には分かっちゃうんですから凄いですよ…。
アランさんに銃が向けられた時だったと思いますが、真純が「Mr.マッケンジー!」と叫ぶところがあるんですけど、またしても不意打ちの真純の英語で死にました。咄嗟な場面でも迷わず出てくる、しっかり身についている英語力…素敵です…。

そして一瞬の隙を着いて、再び探偵たちの作戦が決行されます。ここの阿吽の呼吸も本当にしんどさしかなかったです。言葉無くとも相手の意図を理解しそこに協力できて自分のやることを全うできるカッコ良さですよ…。これだから探偵組しんどいんだ…。

結果として白鳩さんは撃たれましたが、急所はコナンくんの作戦によってしっかり外れました。流石!



第二の犯人(共犯者)探しのシーン。
共犯者の井上さんが判明するところまでの探偵たちのお話がとても好きでした。やっぱり推理で犯人に迫っていくシーンはいつでも見ものです。
というかコナンくん、もう新一兄ちゃんのくだり無意味だろってくらい自分で話してしまってるし行動してしまってる気が…wwまぁこれは対真純と言うよりも新幹線側の方々への予防線だもんね。

井上さんが逃走した時に哀ちゃんが倒されたっぽいところで、立ち上がる哀ちゃんが呼び掛けに返答する前に自分の洋服はたいたりして整えるの、女子だなと思いました。身だしなみ、大切だよね!整えている最中、目が影で描かれていないのも、倒されたことが不服で犯人に屈しない哀ちゃんの心の強さが見えて好きでした。



羽由美と秀兄の遭遇から共闘のシーン。
遭遇シーン、正直マスクの中でめちゃくちゃ笑うの堪えるの大変でしたwwwww
へべれけになって千鳥足で歩いている由美さんにアワアワ介抱するチュウ𠮷が終始可愛いんですけど、泥酔しててもスピード超えてる疑惑の車の前にちゃんと取り締まれに行ける由美さんは仕事人だなと思いました!
で、その停められた車の正体が…何を隠そう!秀兄の運転するマスタングでしたw ボンネットに倒れ込む由美たん可愛いしそこに駆け寄るチュウ𠮷も死ぬほど可愛かったですねww
で、それにビックリしてるのか、目見開いてる秀兄の反応面白すぎて無理でしたwwwww一番笑いが漏れないようにするのが大変なところでしたwwなにあの可愛い顔ww

そこからとりあえず車に乗せて一緒に井上さんを追跡しに行く羽由美と秀兄なのですが、FBIメンツとのやり取りがちょっと面白くてこれもクスクス笑うのを堪えるのが大変でしたww
チュウ𠮷の言うことを聞かせるために、赤井さんがキャメルに強めに「キャメル!」って言ってるのが必死で可愛かったし、あの赤井さんからの頼みだから断れないキャメルは渋々了承してその通り動いて、挙句犯人を見失った時にはとてもしょんぼりしてて、それも最高に可愛くて愛おしさ爆発していましたwww
そしてそれに対してチュウ𠮷が「いいえ、ここに居ます。」って頭に扇子当てて、犯人は脳内に居ると言うのがまた最高にかっこよくてたまりませんでした。
チュウ𠮷最大の見せ場となった井上さん確保までの一連の流れは、宣言通り本当に五手で詰むし、優れた記憶力、先を読む力、推理力、洞察力…チュウ𠮷の有能さの全てが出ていて、惚れない女はいないと思いましたし、由美たん起きてたら改めてチュウ𠮷に惚れ直しただろうな…なんて思ったりしました。
まぁここで寝てるっていうのがまた羽由美の良さなんですけどwwwww
個人的に、赤井家の活躍が描かれる際には、「秀𠮷って赤井家においては参謀のポジションだな」と思っていたので、そういう風に活躍するシーンがいつか観られたら良いなぁと常々思っていました。そのため、今回その参謀ポジとしての活躍を観ることができたことは本当に嬉しいことでした。今後また赤井家が一緒に問題に挑む時には、こういう活躍をする秀𠮷が観たいなと思いましたし、今回の演出によってそういう展開も「あり」と考えてもらえてることがわかったことも収穫でした。
また、秀兄が思っていた以上に秀𠮷の能力をかっていたことがわかったのもとても嬉しいサプライズでした。有能さを認めているのは何となく今までの原作の展開からも伝わってきていたものの、実際に「日本一、いや、世界一のbrain」と言われると震えるというか…。コナンの世界でも有数のチートキャラのあの赤井秀一に言わしめるということの貴重さを感じましたし、「兄を慕い、頼りになる存在と思っている弟」というだけでなく、「互いが慕い、頼りになる存在と思っている」ということがわかって、さらに尊さが増したなと思いました。



井上さんを確保するジョディとその後の会話シーン。
秀𠮷とFBIのタッグにより、見事井上さん確保に成功したジョディ。井上さんも良い反応でしたね。気味悪いですもんね、先回りされまくってw
ジョディに向かってFBIと司法取引についての恨みを吐き続ける井上さんでしたが、ジョディの言葉に降参…となりました。
ここのジョディが最高に好きでした。
まず、私はベルモット編みたいなかっこいいジョディが大好きで、映画でいえば、異次元のジョディはかっこいいなと思ったのを覚えています。「You're mine!」のところとかね!
そのため、今回かっこいいジョディの姿を見れたことが本当に嬉しかったんです。冷静に犯人を捕まえるところから、最後の「あとは日本の警察に任せましょう」まで全てが好きでした。
証人保護プログラムについて諭すところは、特に胸が熱くなりました。他でもないジョディもまた、証人保護プログラムを適用された立場だからこそ、より強く言葉の重みを感じました。親を亡くし、証人保護プログラムを受けて、そこから恨んで復讐するために生きるのか、そうではない生き方を選ぶのか…こんなにも似た境遇を経ても変わってしまうのかと思いました。
また、残酷なことも隠し通す訳ではなく、真実としてしっかり伝えるジョディの正義が個人的には好きでした。井上さんの今後の人生どう歩んでいくかを考えた時にも、間違えていたことは全て事実として心に持って生きていくべきだし、そこから学んで次に繋げていけることは必ずあると思うので、あそこでしっかりそれを伝えたジョディに胸打たれました。



リニア内のコナンくんと真純の会話シーン。
井上さん確保のこともあって、頻繁にFBIや赤井さん、そして哀ちゃん、蘭ちゃんとも連絡をとっていたコナンくん。それをそばで見聞きしていた真純はいよいよコナンくんに問いかけます。
「スマホ、2台持ってるんだね」「君のスマホ、2つとも見せてくれないか?」「それともボクに見せられない理由があるのかな?」(セリフ曖昧ですが意味はあってると思います)
ここ、間、声色、語調、表情(作画)…全てが全て本当に素晴らしかったと思います。セリフを生かすためなのか、他の音がここは少なくて、余計に際立って聴こえました。
ここからは私個人の解釈なのですが…
赤井さんについて質問された時も、赤井さんが何故真純に自分の生存を伝えないのか、その理由をコナンくんは知っているからこそ、その意志を大切にしてくれていて話せないんだと思うと、また泣けてきてしまいました。
蘭ちゃんからの電話に対しても、立ち去ることなく、その場で2台目のスマホという禁断のカードをコナンくんは敢えて見せながら通話にしました。新一という言葉を始め、音声が聞こえていたかはわかりませんが、これはもうほぼ肯定しているに等しいよなと思いました。言葉で直接言わなくても、真純は探偵で切れ者ですから…わかってしまうと思いますしね。
こういう「察する」ことで展開していく場面は、探偵同士とかでないと成立しないなと思いましたし、こういう点を含めても、今回の映画ではコナンくんと真純のコンビの魅力が全て詰め込まれていたなと思いました。
コナンくんのことが大好きでありながらも、真実に迫っていかなければ母の脱幼児化のための薬にもたどり着くことができないというジレンマを抱えた真純の心情は苦しく、切なく、そして寂しい気持ちになるのですが、阿吽の呼吸でシンクロ推理を披露するところや、同級生だからこその距離感も見え隠れしたり、そういう楽しい部分と緊張感のある部分のギャップがどちらも楽しめるのがこのコンビの良いところだと思っているので、今作ではそこは存分に味わうことができたのではないかと思っています。

そしてなんと言ってもここの原画。何度観ても素晴らしいですよね。真純の美しさと可愛さとカッコ良さと凛々しさ、この場面での切なさ等が、全て詰まった表情をしているなと思いましたし、青山先生はいつも絶妙な表現を描かれるなぁと感動してしまいました。



胴体着陸か?!絶体絶命の中での真純とコナンくんと新幹線側との共闘のシーン。
予期せぬクエンチ事故が(井上さんの謀で)発生したため、「万事休すか」(セリフ曖昧)となる真純とコナンくん。
ここの真純の声がまた絶妙だなと思いました。窮地に立たされているのに、どこかあっけらかんとしてるというか…。なんか真純らしいなって思ったんです。言葉にしきれない感覚的なものなんですけど。
揺れる車内で運転レバー動かすために立ち上がれてたり、車内の端から移動できてたりする真純とコナンくんが凄すぎましたね(流石の身体能力、私なら平衡感覚も三半規管も終わってるので無理です☜)。
哀ちゃんや蘭ちゃんが最後まで諦めないで!と遠隔から励まし続けてくれてるのとても優しさが身にしみましたし(私もリニア乗ってるみたいな感想でおかしいけど)、最終ヤイバーと探偵団のおかげで九死に一生を得たのは本当に皆の活躍のおかげで生還できたので、余計に胸熱に感じました。
真純とコナンくんがお互いに二手に分かれるところは、命を預ける行為なので、互いが互いを信頼していないとできないことだと思います。目的遂行のためにコナンくんに探りを入れなくてはならない真純は、どうしてもコナンくんから100%心を開いてもらうことはできない立ち位置にいますが、(それが「世良は寂しいのよ」とのんこさんがお話されていた時にも同意のあまり泣いてしまったんですが、)その背景があるからこそ、ここでの真純の嬉しそうな顔がまたグッときてしまいました。この場では確実に信頼を置かれていたので、真純のやる気も漲った表情に見えました。
その後、「世良!」と叫び呼ばれた時にも心臓が破裂しそうでした。世良の姉ちゃんじゃなくて、世良なので、これはコナンくんの偽りのない本心からの呼びかけなんだよなと思うと、真純良かったね…って思えて仕方なくて…。
映画軸と本編軸の兼ね合いが不明ですが、ここで一歩心に近付けたかもしれない?ところとかが今後少し本編に反映されたら、真純も嬉しいのかな?なんて思っています。
あとは最後、コナンくんが崩壊するリニア内を後方に走って行くシーン。よくあんな最先端のところに潜り込んでたのにこんなに早く走ってこれたな!とびっくりしたと同時に、ここから座席に座るところまでのアクションを非常に見たかったなとも思いました。脳内補完してみても、やっぱり2人の有能さが際立って仕方ない状況なのですが…。
あれだけ壊滅的で絶対に生存は不可能と思われる状況の中で、ひとつの椅子に2人で座ってるのは本当に…尊さしかありませんでした。お互いに絶対に生きようとしたんだと思うと、その頑張りと、諦めない心、強さ、そして懸命さに涙が止まらなくなってしまいました。
真純のピースサインもあまりにも愛おしくて余計に泣けましたw
アランさんと犯人の座席が横向きになっていたのもあの方が安全とか何か理由があるのかな?とか、そもそも自分たちであそこまでやったのか?もしくは真純とコナンくんがやったのか?とか、今はそういうことも考えてみています。



真純とコナンくんが線路を歩くシーン。
風に飛ばされるジャケットに対して声を上げる真純の声がまず可愛いくて愛おしい…天才でした。お気に入りだったとしょげる真純も天才的可愛さでしたし、その後の風に髪の毛や服が靡く真純と夕日の当たり方がまたまた神がかっていて、どこをとっても最高なシーンだなと思いました。
コナンくんと銀の弾丸が飛んできた時の話をする真純ですが、あまりにも有能なコナンくんとそれを賞賛する真純がとても心地よいシーンでした。(あとメインテーマのバラード版が流れているのもドラマティックでしたね。)

かっこいい表情から可愛い全振りの「戻ろっか」(だったかな?セリフ曖昧)からの「そうだね!」だったかそんな感じの(セリフの)ほっこりなシーンが来て、主題歌「永遠の不在証明」が流れてエンディングです…。

東京事変と赤井家の親和性は去年楽曲が発表されてからずっと感じていましたが、実際に劇場で締めくくりとしめ流れてみると、本当にあまりにもオシャレで、事変と赤井家の和洋折衷感がお似合いすぎて、ひたすらに流石だな…と思い、感嘆の声が漏れそうになりました。
歌詞もやっぱり深くて、考えれば考えるほど色々なキャラや場面に当てはめられるなと思いますし、今後もこの楽曲と映画との関係の解釈は深めていきたいなと思っています。

エンディング中の映像では、コナンくんを心配して誰より先に抱きしめる蘭ちゃんの優しさにグッと来ましたし、哀ちゃんと目が合ったコナンくんが探偵バッジを振り、それに応える哀ちゃんが映し出され、それをエリーさんが見ているという図にもエモさを感じました。
さらにそこにやってきた探偵団3人と博士と園子も揃って、皆に笑顔で応える真純が大天使な眩しい笑顔を届けてくれました。とりあえす黒T1枚でこれだけキマるスタイルの良さとカッコ良さは改めて奇跡だなと思いましたし、傷だらけになって頑張ったねって褒めてあげたいし、眩しい笑顔に涙まで出てきましたww存在が天才だ…(最終語彙力無くしてる人)

あと、恒例の実写映像で、ヤマハアルテシアのバイクとマスタングが映っていたのが、リアルに真純と赤井さんを感じられて、いつかこうして劇場版で観れる日が来るのを待っていたので、そこにも感激しました。この辺本当にずっと胸抑えて泣いてましたww



エンディング後のシーン。
とりあえず一言で言うと、心臓止まるかと思いました。
突然の横浜のシーン。あ、ここロケ地巡りしよとかのんびり構えて観ていたら、ガチャッと昴さんの脳天に拳銃突きつけてるメアリーがいるじゃありませんか…!
メインビジュアルのメアリーが夜景の中で拳銃持ってる意味がやっとわかったシーンでしたね。
小僧呼びが堪らなかったのと、そこに反応する昴さん…というか赤井さんが堪らなすぎて震えが止まりませんでした!!!!!
メアリーはメアリーでイギリスの要人を守っているわけで、MI6の役目を全うしているんですよね。これ息子だと分かったらどうなるんでしょうかね…。
あれだけ隙のない赤井秀一の車に忍び込み、そこから俊敏に去ることのできるメアリー、あまりにも流石すぎませんか?
この映画でメアリーのチートレベルがコナンの世界の中でもトップクラスなのでは?と考えられるまでに至りましたよ…(頭を抱える図)
そして忘れちゃならない原画です。メアリーの原画が出ていなかったのでいつ出るかと思っていたら最後にとってありました。
こりゃ最後まで気を抜かないでという意味がわかります。
それだけのものを目にしたと思います。

最後、キャメルが送り届けた羽由美ですが…マスタングに嘔吐した由美たんww強すぎませんかww貴方なら絶対に赤井家の中でも逞しく生きていけると断言できるなと思いましたwwwww
そしてやっぱりプロポーズ覚えてなかったので(これは原作で見たかったのでちょっと安心w)また頑張れ!チュウ𠮷!!
キャメルは…乙でしたwwwww



次回作の予告。
桜舞う中現れる警視庁、そこに響く威勢の良い声が聴こえましたね。
来春が楽しみですね(心の中で敬礼!)




今作のまとめ感想。
私の中で今作に事前に期待していたことは以下の内容でした。
・ミステリーとラブコメがしっかり要素として盛り込まれていて、そこに赤井家の要素が邪魔することなく溶け込めているか。
・赤井家それぞれの関係が何の違和感もなく描かれているか、矛盾等がないか。
・赤井さんだけではない、「赤井家」にフォーカスがあたる映画だったか。
・キャラそれぞれがキャラの個性を消さず、そこに生きているか。
・事件として動機等を筆頭に全体通して意味が分かるものか。
・どの正義も尊重されていて、批判されていないか。
・真純とコナンくんのコンビの魅力が出ているか。
・それぞれのキャラの心の距離感に矛盾がないか。
・名探偵コナンの映画として、コナンくんがちゃんとメインで活躍するか。

最推しが出る、しかもずっと夢見て願い続けてきた形で描かれるからこそ、求めるものも多かったですし、厳しい目で観たつもりではいます。が、結果として、私個人としてはこれ以上ないくらい嬉しい内容でしたし、満足感でいっぱいになれる映画でした。「できる限り映画館に通って、緋色の弾丸を拝みたい、浸りたい。」と思えているくらいには大好きな映画です。
それは、単純に終始展開に惹き込まれたというのもありますし、推しの家族が想像通り、いや、想像以上の良い形で描かれたというのもあると思います。これだけ難しい事情を様々に抱えているキャラが作中で動き回るのに、何一つ矛盾なく、伝わりやすく描かれていたのは凄いことだと思います。
また、おっちゃんが口にしたSNS等を使用した形でよく起きる現代社会の問題点についてを筆頭に、考えさせるメッセージを盛り込んでいたのも、個人的にグッとくる部分でもありました。
色んな理由がありますが、とにかく誰がなんと言おうと私の中ではブレることなく、この映画が好きだと言い続けるだろう作品だったなと、今強く思っています。
こんな素敵な作品を愛を持って届けてくださったこと、心から感謝しています。
長年名探偵コナンを、赤井家を、真純を応援し続けていて本当に良かったと思えました。
本当にありがとうございました。

これからも名探偵コナンを、赤井家を、真純を愛し続けていきます。




思い出したら追記しますが、現状ここで締めたいと思います。
有り得ないくらいの長文駄文になってしまいまして、ここまで読んでくださった方々には感謝と申し訳なさでいっぱいです!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?