戸越銀座温泉

 実は銭湯好きの小暮。
 今回はちょっとレポートを書いて見ようと思います。いくつかお伝えしたいポイント別に書きますね。

 その日に行ったのは戸越銀座温泉。都営浅草線「戸越駅」から戸越銀座商店街を真っ直ぐ歩いて脇道に入ると現れる銭湯です。白を基調とした看板と外見で、赤の差し色はお洒落な雰囲気を醸し出していました。

松竹錠


 暖簾をくぐり中に入ってまず迎えたのは、木の板の鍵の靴箱。あまり銭湯に行かない人は居酒屋さんなどで見ることの方が多いと思いますが、未だに残っているところもあるんですよ。頻繁に見ますね。でも、最近はコインや小さい鍵のタイプもあるので、見るとやっぱり銭湯っぽい、と嬉しくなります。ちなみに、木の板の鍵は松竹錠という名前があるみたいですよ。小暮もあとで調べて知りました(笑)。やっぱり銭湯と言ったらこれですよね!


黒湯

 ここは黒湯が有名。そもそも、東京の温泉と言えば黒湯ですよね。小暮のよく行くところだと江古田の久松湯も黒湯のお風呂があります。あそこは露天が黒湯のお風呂で少し熱めですね。
 一方、戸越銀座温泉は一番大きなお風呂が黒湯になっています(月の湯)。温度は少し熱めで長く入るお風呂ではなさそうでした。小暮は熱いお風呂があまり得意ではなく、あまり長くは入っていられません。お風呂にも得手不得手があります(笑)。しかし、お湯の感じは最高!! 少しとろとろしていて、お肌が綺麗になる気がします。
 そして、窓に背を向けるようにして湯船に浸かると、正面には富士山が!! 富士山の壁画は多くの銭湯で見られますが、洗い場の方の壁に描かれているのはなかなかありません。小暮は初めて見たと思います。湯船の方の壁に描かれていると、浸かりながらだと頑張って上を見ないと眺められないのですが、戸越銀座温泉の壁画は楽に見られて全体図をはっきりと鑑賞できます。このあとに書く露天風呂もそうですが、ここの銭湯はなかなか変わったつくりをしていて面白いです。

露天風呂

 さて、前段にも出てきた露天風呂について書きます。ここの露天風呂は階段を上がった2階にあります。階段ですよ、階段!! 銭湯の浴室に階段なんて他にはありません。黒湯で滑りやすい中上がるのは少し注意が必要ですが、手摺を掴みながら慎重に上ります。そのその時点でワクワクですよね!
 階段を上った先にあるのは、お待ちかねの露天風呂。といっても、ここの露天風呂は半露天ですね。錦糸町の御谷湯、日暮里の斉藤湯に見られる、都心の銭湯によくあるタイプです。半露天にも色々ありますが、戸越銀座温泉のお風呂には屋根があって、上の方に片側に2か所窓が付いていました。外はあまり見えない設計ですが、この日は晴れていて青空がとても綺麗でした。
 また、ここのお風呂の魅力は風、だと小暮は思います。窓が上部に片側にしかないのに風が身体に当たります。しかも、窓とは反対の側から風は吹いてくるのです。最初は不思議でなりませんでした。扇風機でも付いているのかと思ったけれど、そうでもありません。明らかに外からの風です。しばらく、分からなくてお風呂全体を観察していると、あることに気付きました。窓がある方とは反対側の壁が縦に湾曲していたのです。そこで1つの仮説が出来上がりました。窓から入った風が反対側の壁に当たり、湾曲した壁を伝ってお風呂に入っている人に当たっているのではないか。もし、それが計算されて作られていたとのだとしたら、すごい。特別開けているわけではないのに、解放感がある。過去イチで感動した半露天でした。

最後に

 ずっと行ってみたかった戸越銀座温泉。想像以上に良い銭湯でした!! ここの銭湯は「月の湯」と「陽の湯」という2種類のお風呂があって、男女が日替わりのようなのでまた今度は別のお風呂に入りに行こうと思います。 
 また、小暮の文章だけでは伝わらないと思うので、これを読まれた方も是非行ってみてください。520円じゃ申し訳ないぐらいのお風呂です。
 それでは、今回はここまで。またの機会にお会いしましょう!

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