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小牧幸助文学賞 小さい白いにわとり

小1の国語の教科書で習った方は多いでしょう。懐かしく思われる方も。
私には小1の教科書の記憶はありませんが。

息子の教科書だったと思うのですが、
『小さい白いにわとり』と言うお話が掲載されていました。
彼がリズムよく音読していまして、私の記憶にも残っています。
最後に、にわとりはどうしたのかと言う疑問が投げかけられていました。
私は、こう思いました。

小さい白い鶏はひとりでパンを食べました。

そして、テーブルにみんなの分は置いておきました。でも、

皆と食べればよかったなあと後悔しました。

その後、息子にも、どう思うのか尋ねてみました。彼はこう言いました。
「豚、猫、犬は、小さい白いニワトリを仲良く食べました」
ま、まあ正直でよろしい。か。


※太字の2作、よろしくお願いいたします。


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【小さい 白い にわとり】

小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「この むぎ、だれが まきますか。」
ぶたは「いやだ。」といいました。
ねこも「いやだ。」といいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで むぎを まきました。

小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「この むぎ、だれが かりますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで むぎを かりました。

小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「だれが、こなに ひきますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで こなに ひきました。

小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「だれが、パンを やきますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで パンを やきました。

小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「このパン、だれが たべますか。」
ぶたは「たべる。」と いいました。
ねこも「たべる。」と いいました。
いぬも「たべる。」と いいました。

昭和36年「光村図書」国語の教科書


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#小さい白いにわとり