太郎の物語(ショートストーリー)
昔々、あるところに裕福な村がありました。その村に太郎という名の青年が住んでいました。太郎は村の庄屋の息子で幸せに暮らしていましたが、父親が亡くなると小狡い叔父が庄屋となり、太郎は村を追い出されてしまったのです。
太郎がトボトボと当てもなく歩いて行きますと、川で一人のお婆さんが大きな桃を手に、なにやら困っているようでした。
太郎はお婆さんに声をかけました。するとお婆さんに、桃を家まで運んで欲しいと頼まれたのです。
太郎は大きな桃に驚きましたが、心優しい太郎は大きな桃を運んで