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King Crimson 2021/12/5

前回の来日からおよそ3年ぶりの来日。

だが、そんな事よりも万感の思いで今回のライブに望んだ人は自分だけではないだろう。コロナによりライブやイベントがことごとく中止になり、自粛の雰囲気が世の中を覆い尽くした。自分も最後のライブは去年2月のBrit Floydだったので、およそ2年ぶりのライブだった。こんな事になる前は毎月のようにライブへ足を運んでいたのに…

でもそんな中king Crimsonが約束通り2021年に戻ってきたくれた!

ツアー名は“Music is our friend” (邦題:音楽は我らが友)このツアー名の発表だけで込み上げてくるものがあった。

正直、開催されるまで本当に出来るのか不安だったが、開催されれば楽しんだもん勝ちである!(オミクロン株が広がる直前の来日で本当によかった…)

会場は立川ステージガーデン。去年出来たばかりの新しいステージだ。
参加するにあたり、主催者側から来場者シートというものの提出(送信)を求められた。これは名前、座席、直近で感染が疑われる症状は無いか、などといった簡単なアンケートだ。入場時はチケットと一緒に提出が求められた。アルコール手指消毒と検温も行い場内へ入場。今の時勢を考えれば仕方がない事だろう。

中に入れば満席状態!この時点で嬉しさで泣きそうになってしまった。ああ、戻ってきたんだな〜と

全員マスクをしていたが、不安な気持ちでライブに臨む人など一人もいなかったはずだ。

そして開演!スタートはスリードラムスによるドラムソロ。この時はまだ耐えられた。だが次のLarks Tongues In Aspic PartⅠのロバートのギターが徐々に聞こえてきた途端に涙が出てしまった。身体に響く轟音、久しぶりの感覚だった。

そこから前半は70年代有名曲のオンパレードだ!21st Century Schizoid Manで締めるベスト盤のようなセットリスト。なんだかサービス精神旺盛で逆に心配だった笑 どうしちゃったの?と

15分の休憩を挟み、さぁ後半である。

再びドラムソロから始まり、次は80年代のクリムゾンを象徴する曲Disciplineへ…

そこでトラブルが発生した

ロバート・フリップのギターから音が出ていないのだ!ステージ上の混乱は明らかだった。ベースのトニー・レヴィンやサックスのメル・コリンズがカバーしようとするも、うまくいかず観ているこちらもヒヤヒヤした。
曲が終わり飛び出すスタッフ。大声で指示を出すR.フリップ。あの会場にいた人はR.フリップの肉声を聞く貴重な体験ができたであろう笑
完璧主義と名高いKing Crimson。きっと今夜は大反省会だろうなぁ〜

その後はなんとか持ち直した感じだったが、ステージ上のメンバーはどこか無念そうだった。

後半が終わりアンコールへ。
多分Starlessだろうなぁと全ての観客が思っていた中、始まったのは再びDiscipline!!
さすがKing Crimson!失敗を認めた上で再度演奏をやり直す姿勢。これぞプロだ!
そしてStarlessを演りこの日のライブは終了した。

セットリストとしては、本当にベストオブベスト的な内容だった。いわゆるレア曲はなかった(※追記)。隣の人もFractureをやらなかったと残念がっていた。

個人的には今回のミスを含め、非常に人間味を感じたライブだった。この緊迫感というのは映像作品だと大体カットされるので、非常に貴重な物を観れたと思う(メンバーには申し訳ないが)
今まで演奏したことがない新しいステージだったのも影響しているのかもしれない。

とはいえ、非常にいいライブだった!これを機にまた多くの海外アーティストが来日してくれる日が来ることを願って止まない。


※追記:Twitterのフォロワーさんから以下のご指摘があった。無知ゆえにレア曲など無かったと書いてしまい恥ずかしい限り。訂正します。

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