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育休相談『育Q!』初出動!

先日募集した育休相談「育Q」の初めての利用がありました!誰もこのまま利用者が出ないままフェードアウトしてしまうかな‥と思っていたところだったので、とても嬉しかったです!!

利用者の方の許可の元、今回はその内容の一部を公開していきます!




1月末に一通の連絡が届きました。


池田様

初めまして。Twitterでこの相談のことを知り連絡をさせていただきました。

年末に初めての子どもが産まれ父になりました。少しでも妻の負担を減らせたらと思い2月の中旬から3週間育児休暇を取得することが決まりました。ただ、その期間中どんなことをして過ごしたら良いかわからないので相談させていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

A山(仮称)


その後、何度かメールでのやり取りの後、僕の自宅からそれほど離れていない場所にA山さんのお住まいがあることがわかり、一度実際に会って詳しい話を聞くことになりました。


2月某日。A山さんのご自宅にお邪魔しました。奥さんとお子さんは徒歩圏内にある実家にいるようで、A山さんお一人でした。


A山さんの家族構成と家庭状況

・30代前半の夫婦と去年12月末に生まれて現在生後ほぼ1ヶ月のお子さん含めた3人家族

・奥さんのご実家が徒歩圏内にあり、協力体勢でいてくれている

・A山さん自身の実家も車で30分圏内と近い

・共働きで奥さんは育休中で来年の3月まで取得予定

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簡単な自己紹介をして、育休の話に入っていきます。

まずは育休取得に至った経緯をA山さんが話してくれました。今回、A山さんは3週間の育休取得を会社から結果的には認められたそうですが、子どもが産まれた当初は育休を取得したいと言えるような雰囲気ではなかったそうです。

職場の雰囲気を読みながら、タイミングを量り意を決して

「育休を取得させてください」

と伝えたそうです。この第一声を出すことがとても大変だったと少し困った表情をしながら語ってくれました。

「上司はあんまり良い表情はしていませんでしたね。で?どのくらい休みたいの?って詰め寄る感じで言われて萎縮しちゃいました」

当初は1ヶ月程度の取得を希望していたそうですが、結局上司からの雰囲気を察して3週間という期間に決まったそうです。

この話を一番聞いていて悲しくなったのが、A山さんが僕と同じ、保育・福祉業界で働いている方だったということでした。同じ業界でもこんなに違うのか‥

まだまだ男性の育休取得は、スタートラインに立つだけでも大変なんだとA山さんの話を聞いて痛感しました。

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少しずつ、実際の育児についての話になってきました。

「新生児に触れることが初めてで、まず抱っこすることすらちょっと怖かったです。首も座ってないので気を使いますよね」

と困りながらもお子さんのことを話し出すと自然と表情が明るくなるA山さん。

「ゲップの出させ方、オムツ替え、入浴‥全てが未知の世界すぎて困りました。少しは慣れてきましたが、何か良いアドバイスはありませんか?」と質問されました。

私は、部屋にあったぬいぐるみをお借りして実際にA山さんが普段赤ちゃんに行っている動きをやってもらい、必要に応じて助言しました。

「ゲップの時は赤ちゃんがこちらの肩を枕にして頭が安定できるようになるとお互い楽になりますよ」「おむつ替えは事前の段取りが大切。新しいおむつを下に敷いておく、おしりふきを一枚手元に出しておく、といった地道な準備が効果的だったりします」など、基本的なことを伝えました。A山さんは「なるほど!確かにそうですね!」と熱心に聞いてくれていました。

そんな話をしている途中で、奥さんとお子さんが登場しました。A山さんは事前に僕が来ることは伝えていてくれていたようだったので、簡単な挨拶をして、その後は一緒に相談に加わってくれました。

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今はA山さんの方はまだ仕事をしているので、実家に帰って親族に手伝ってもらいながら日々を過ごしている奥さんとお子さん。家族3人での共同生活はA山さんの育休開始と共に始まるそうです。


二人とも声を揃えで「どんな1日になるのか想像できない」と言うので、二人の意見を聴きながら、現時点の理想の1日の過ごし方をグラフにしました。

A山家の1日(理想)

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補足

・食事は基本的に父親が用意する。(一人暮らしの経験が長く苦ではないとのこと)

・授乳は今のところ完全母乳のみということで、母親が行い、あやしたり寝かしつけをするのは基本的に父親が行う。日中の授乳なグラフの整理のため省略しています。



このグラフ通りに行ったらとても良い育休期間を過ごすことができると思います。お二人の良いところは最初から自分たちの「余暇時間」を取ろうと考えているところです。

育休期間は子どものことで頭がいっぱいになって自分の時間なんて二の次、三の次になってしまいがちです。そんな中、二人が共通して「余暇時間を持ちたい」と意識すること自体が「心の余暇」になると思いました。

ただ、実際スムーズに1日が流れることなんてほとんどなく、運よく作ることができた「余暇時間」は、「日々の睡眠不足を解消するための時間」になる可能性が高いかもと言うことは伝えておきました。


「最後に何か育休全体のことで池田さんからアドバイスがあったら教えてください」

と言うA山さんご夫婦に、


グラフ通り(予定通り)に行かない前提で考える

・実家が近くて協力的なら、思い切って預かってもらい二人でリフレッシュする時間を作ることも悪いことではない(家族でも友達でも、地域の仕組みなど、頼れるヘルプは早めに出すことを心がける)

・仕事をしている時より確実に一緒にいる時間が増えるので、この先の家族の話をじっくりできるチャンス


この3点を重点的にお伝えしました。



今回の育Q活動はこれで一旦終了しました。1回目ということで手探り感満載でしたが、A山さんからは

「相談前より確実に育休のイメージができるようになりました

と嬉しい言葉をもらいました。

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自宅も近いこともあり、また予定を合わせて「育Qを受けて育休を過ごしての感想」を聞く機会を作る約束をしました。その際は今回作成した予想のグラフと実際育休中に過ごした1日のグラフを作成して比較できたら良いかなと思っています。

A山さんにとって良い育休となりますように…!


この記事を見て「育Q」を受けてみたいと思ってくれた方、活動自体に興味を持ってくれた方がいましたらぜひ、僕のツイッターのDMかこちら↓

から連絡いただけたらと思います。(性別、年齢問わず)

また拡散だけでもしていただけると嬉しいです。



最後までお読みいただきありがとうございます。

サポートは全て息子たちの何かしらの経験に使わせていただきます!感謝です。