おひとり様の特権?!

 仕事を通して懇意になった知人と会う約束をした。私はさっさと退職したが、彼女はまだ現職でいる。その愚痴etc.を聞くのがメイン。
 そういう類の話に耳を傾けるのは、別に嫌ではない。驚かされたり、考えさせられたり、それは “興味深い面白さ” を感じるから。
 待ち合わせは、某ターミナル駅近くのファミレス。ラッシュアワーでなくても、そこそこ(かなり?!)ヒトの往来がある場所。うわっ、久しぶりの遠出、ヒトあたりしそうと、ちょっぴり不安も抱きつつ、現地に向かった。
 案の定、ヒトの多さに圧倒され「田舎のネズミ」状態になった(微苦笑)。そこには大きなデパートが二店舗、競合していた。通り抜けただけで、陳列されているモノ(ほぼほぼお菓子)が発する、買え買えコールに、これまた圧倒された。お店の数も、品数も、そしてお客さんも、やっぱり多かった!!
 それらを横目で眺めながら「自分にとって、本当に必要なモノって何だろう」と考えてしまった。いつかも書いたと思うが、欲しいモノ即ち、必要なモノとは限らない。だからといって、必要なモノ “しか” 買わないのはきっと、味気ない。私など、心の潤いが無くなり、殺伐としてしまうだろう。贅沢は “敵”、ではなく、贅沢は “素敵”、だもの、少なくとも私にとっては。

 今更ではないが、巷には食べ物のみならず、ありとあらゆるモノが溢れている。実店舗だけでなく、net上にも。それら、膨大なモノの中から、自分は何を買うのか。何が欲しいと思い、何に必要を感じるのか。当然のことながら、費やせるお金には限りがあり、闇雲には買えない。そんな余裕は無い。
 あっちに費やし、こっちは我慢する。あれを先にして、これはその後。「使わぬ節約に勝る節約ナシ」と、呪文のように唱えながら、あれこれ思い巡らすのは、これ又楽しい。あれもダメ、これもダメと、悲壮感を漂わせた生活など、したくない。心豊かに(な)節約、吟味をしたい。考えるのも自分、決めるのも自分、実行するのも自分。所有者も自分。これも “おひとり様の特権” と受け止めながら。

 

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