新エヴァンゲリオンと変化

中田敦彦氏のヨウツベ解説を見て感想&私の解説をほんの申し訳なさ程度に書きましたが、

ヨウツベで中田敦彦氏の新世紀エヴァンゲリオン解説見ました|とみはじめ #note https://note.com/04tomihajime13/n/nb4655b534399

もう一つありまして、それに考察を続けていたらとりとめなくなってきたので別に一本。


私の見ていない、アニメ版25話、26話シンジのモノロークだけで終わるという回の最後の方に”対話がしたいから二人(以上)がいい”というそうです。

似たような観点は全く違う漫画からも見ることができます。

私が知っているのは2作品。1つ目は那由多/佐々木淳子。キロと闘う為に映像(影像?)だけになったリョータローに那由多が言います「私の中にテレポートしてきて。消えなくて済むかもしれない」
そしてリョータローは那由多の中に。那由多は自分と一緒になったリョータローに話かけますが「返事をしてよ、リョー・・・」
那由多の回想シーン?イメージ?として小話が出てきます。

一人ぼっちの淋しさを抱えた星が旅していた。ある時、同じく淋しさを抱えた星と出逢った。出逢ったけれどやはりお互い淋しくて、じゃあ一緒になったら淋しくないだろうと。かくて星は融合して一つの星になり、そしてまた一人ぼっちになった。

2つ目はMONSTE/浦沢直樹

これも小話、作中に出てくる童謡の中の一つの話。

なまえのないかいぶつ:名前のないかいぶつがいて、かいぶつはなまえが欲しくて東と西、二手に別れてなまえを探しに行く。ある村で力持ちのオットーに名前をくれといったらOKが出て、怪物はオットーを喰らって力持ちのオットーになった。それからも靴屋のハンスになったり狩人のトマスになったりしながら、旅をして、お城の病弱な王子様ヨハンにあった。かいぶつはヨハンを喰らってヨハンになり、ヨハンは元気になってお城のものは大喜びをした。ヨハンはお城の生活が気に入ったのでお腹が空いても我慢していた。でもある日我慢しきれなくなってとうとうお城の人達を全部喰らってしまった。
ある日、かいぶつは二手に別れて西に行ったかいぶつと再開し、ヨハンという名前をもらったと言った。もう一方のかいぶつは『ななまえなんていらない。なまえなんかなくても幸せよ』と言った。それを聞いたかいぶつは西に行ったかいぶつを喰らってしまった。せっかくヨハンという名前をもらったのに、もう名前を読んでくれる人はいなくなった

敦氏は解説の中で”叡智を授かったけれど人類は不完全で弱い、使徒は強靭な半永久的に生きられる身体をもらったけれど変化に乏しい、ならば両方が合わさった究極の生命体になればそれはすなわち神”と解説していて、アダムとリリスが合体を目指している、というような解説をしていた。(エヴァンゲリオンというのは結構それに近い)

でもシンジくんは複数がいいという。


進化論に、環境に変化出来るものが一番強くて生き残れる、とあります。完璧な生命体とは永久的に生きられるという事で、変化=柔軟性がある、という事で。
でもこの完璧、というのは何に対しての完璧か、というと周囲の状況なわけです。周囲の状況が変化するからこちらもそれに合わせて変化していくわけで、即ちそれは単体ではない、呼応する複数という事なんです。

絵画の完成品は劣化はしていくので修復は必要だけれども手を加えて変化させる事はないわけで、新しく、あるいは何か変化を求めたら新しいのを描き始めるしかない。

真円はある1点から等距離にある点の集合体なんて数学で定理しましたけれど、その真円の円周率は規則性の見いだせない数値が並ぶというこの不思議さ。

随分前になぜ生命は単体半永久的に生きられないのだろうと考えた事あるのですが、周囲の状況に合わせて多分変化しなければ生き残る(遺伝子を次世代に繋ぐ)事が出来ないからだろうと。(軽くググってみたところ、アメーバは分裂を繰り返して寿命というものがない。一方、ゾウリムシはある限界値まで単体分裂(有性生殖させない)させるとそこから先は分裂せずに寿命がきて死滅する。)ヒトのような複雑な仕組を持つ物は変化させるのは大変なわけで。

そして絵画のように場合によっては1から構築し始めなければならないと。また1から構築し始めるために必要最低限の情報だけを持って、周囲の変化に対応するために新しく構築するために、そうなっている、つまり永久的に生きていくための必要最低限の情報DNAを次世代に遺して、滅びていく、寿命がくる、のだろうと。

変化とは時間の流れがあるから生じるのであって、時間とは即ち宇宙が膨張しているからで・・・・

変化しないというのは時間が止まっている、それって・・・・生きてるの?この世なの?次元が違うのでは?


・・・・ほら、とりとめがなくなってきました。

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