え、死ぬんだ・・・
ここは死なないんだ・・・

これはあるアニメのとあるシーンを見たときの率直な感想です。

なんのアニメかは伏せておきます。

所詮フィクション、エンターテイメントの世界。若干超人的、あるいは主人公は死なず、の定番性はあるとしても、とある事をされてもメインキャラは死なずに、ザコキャラ、あるいは対戦した後に死ぬ敵キャラ。

そこの条件が非常にアンバランスなアニメがあるものです。

定番の水に落ちるシーン等ですが、30〜40メートの高さから海に落ちれば、水とはいえ下はコンクリートに落ちたのと同じ衝撃、落ちる技術が必要な訳です。普通の人ならば即死、うまく落ちても気絶。主人公はそういう事には長けている設定が多いですし、それに加えて超人的肉体とエンターテイメント性加味して、死んだりすることは滅多にないし、まあ良しと出来ます。

ところが上手い監督はその辺りのところも承知していて、例え主人公といえども水に落ちる時の態勢等、実に細かいところもきちんと描いている。ここはこのくらいの消耗だろう、負傷だろう、そこの所のバランスが実に上手い。

ああでもこうでも死なない主人公と敵キャラが話の終盤でいざ対戦しても、散々死なない二人が命を削る戦闘戦描かれても、こちらとしてはかえって興ざめ。そして、え、そんな事で死ぬのかい、おいおい・・・・となってしまいます。

死に限らず、心に残る作品、というのはエンターテイメントといえどそういう所の加減が実に絶妙にできているなという話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?