天気の子感想

昨日、天気の子、観ました。興味はあったものですから。でも夫の帰宅時間と重なって、おさんどんし、会話しつつ観ていたものですから細かいところは抜けているかもしれませんのでご了承ください。

絵は綺麗だったですね。どこだかで都会のコンクリートジャングルを嫌う宮崎氏と、現代の都会を美しく描く新海氏なんて比喩がありましたけれど。

どこかの高台に登った時の、主人公目線を中心にぐるうと180℃廻を描写するって演出は私は初めて観ました。

大型台風接近中。あれ?そんな年があったな、そういえば。これ公開はその年の前か後か?同年だったらおそらく公開延期していただろうな。

「雨が止まなくてもいい、ひなに会いたいんだ!」というセリフはまんまエヴァンゲリオンの『世界がどうなってもいい、綾波を助けるんだ!』というのと一緒ですね。(いや、別にパクリだとかいうつもりは全くないです、ハイ。)
ひなと会って地上に戻った後、東京に雨が3年降り続いて水没した、というのは衝撃でしたが、[もともと世界は狂っている]と皆普通に水没した東京を受け入れてそこで暮らしている、というのはある意味ベストエンドでした。良かったです。
ほら、ヱヴァは人類滅亡の危機にまでいってしまっているから。

これが多感な10代の頃観たのであれば感動したのでしょうが、悲しいかな、人生後半に突入しているので、拳銃(!)拾って拾得物として届けず隠し持ち、しかも2回もブっ放して、逃走に公務執行妨害。
これ、相当罪重いのでは、と思ったのですが、保護観察処分。そんなもので済むの!?と思ってしまったのですが、私より詳しいお方(=夫、警察官ではないが)に聞いたらまあこんなもんでしょう、ということでした。

2回目の拳銃発射時の事を取調室で話たら、まあ普通に考えたら精神鑑定でしょうね。だから雲の上に行った事はすっ飛ばして、神社の所にひながいるってのを知っていたから助けに行った、というところで落ち着くでしょう。あのままだったら低体温症で命危なかったかもしれないし。
そんな事考えながら観てました。

宮崎氏のアニメーションと違って現実に近い分、リアルとのすり合わせが難しいところありますよね。

さて、ここで少々怖い話をすると、”人柱”という語句が出てきますが、本当の人柱というのは、洪水を防ぐ為に造る堤に守り人、あるいは捧げ者という形で人を生きたまま埋めるという、実際に行われていたであろう風習です。”HONKOWA”という雑誌には幾度か出てきます。又、神様に選ばれた、という話も数は少ないですが出てきます。
他、各地方に神隠しという話があったり、田沢湖の辰子という話、あるいは鬼の嫁になった話などなど、近い話が伝説に残っていたりします。

やはりヱヴァのように重苦しさを持ってしまうのがこの手の話なのですが、明るく希望があるように終わらせたかったのかなと。

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