3/22 SIX LOUNGE Walk on the Wild Side

東京ってめちゃくちゃ臭い。その中でも凄い怖くてピカピカ光ってて、汚い新宿。でっかいビルの地下に新宿ロフトはあった。番号が呼ばれて階段を降りる。大きな蛍光看板には、本日のツアータイトル、Sold out の文字。ついに、今日本当にこの日が来てしまったんだな、と胸がドキドキした。ドリンク交換をして缶バッチをもらった。珍しくて、おもしろいし、柄が可愛かった。白と黒が交互に並んだ床の下手側。少し背伸びをすると「SIX LOUNGE 」の文字が見える。

人がたくさん入ってきて、もうすでに少し暑いな、と思っていたらBGMが大きくなる。フロアが「ふぅー!」とかなんとか色々叫ぶ。まずはシンタロウさんが出てきて、次にリクさん、で最後に優盛さんが出てくる。三人が立って、目を合わせて一番最初の曲が始まる。

「突き抜けろ」

キタカゼ、ヒロアカのED。アニメからかいつまんでその中でもラウンジらしくアレンジしたというこの曲。優盛さんが後のMCで「過去最高更新」と言ってただけあって、音が気持ち良い。

二曲目、リクさんのベースが鳴る。なんてこったと頭を抱えた。まさか東京紙風船なんて、やると思ったなかったし、びっくりしすぎてぼーっと立ち尽くしていたら、みんなが「やばいやばい!」とか「きゃー!」とか言ってて、あ、これは現実なのかとふと我に帰った。愛のために歌う、なんて本当に凄い良い歌詞で、それで三人の演奏もかっこいいし、前が見えないほどみんなの手が上がっていて凄いところに来たな、と思った。すぐに始まる三曲目。イントロで叫んでしまった。毎回毎回STARSHIP が聞けなくて、でも本当にこの歌が好き。雨の日、憂鬱がたくさん溜まって嫌になってライブが見たくなって。そんな憂鬱も吹き飛ばしてくれるようなそんな曲。私のこといつもずっと優しく寄り添ってくれて、でも爆音で。そんな大好きな曲。そのあと始まる朝焼けプロムナード。これもまた大好きな曲。初期ラウンジの代表曲の一つだと思う。ファンもみんなきっと好きな曲だし、私も好き。私は、昔から追っかけてないけどでも、彼らの当時の情熱が伝わる。今の自分と同じ年代の時に書いた曲とは思えないくらいかっこよくて、でも繊細で。そんなところがとても人間らしいし、彼ららしくて好きなんだ。

「タイムカード切ってよかった!!」

と叫んだお兄さん。それにみんなが笑っていて、優盛さんが

「そっか!平日やもんな。ナイスタイムカード」

なんて返した。凄いな、戻ってきてるな、なんて感じているのは三人も、私たちもおんなじだった。

天使のスーツケースも相変わらずカッコよかった。そのあと始まるSHEENA 。待ってた、本当に待ってた。聴きたかった。カッコよくて、ほんとに大好き。ありがとう。

「優勝しにきたんだろ」

と始まったDO DO IN THE BOOM BOOM 。かっこいい。多分これが出会いの曲。初めてYouTubeでラウンジを見た時、とてつもない衝撃を受けた。その時から変わらないどころか加速してずっとこの人たちのことをかっこいい、好きだな、と思っている。それは彼らがずっとかっこいい音楽を曲げずにやってくれてるから。私はそう思う。

そのあとのLOVE SONG 。これもたまらなかった。これは私は勝手にファンに向けて書いてくれていると思っている。お前に感じて欲しい気持ち、この熱気とか生音でしか感じられない何かがきっとあるから。New Age Blues はいつもと違う入り方で、最初なんだなんだ、って思ったけどすぐにわかった。かっこいい、かっこいいんだよずっと。グッと心が掴まれるというか、彼らにしかできない彼らの音楽。それが新しいアルバムでもわかることがきっと私をはじめとしてファンの人たちは嬉しい。

その後のLULU。かっこいい。この人たちは本当にライブハウスが似合う。夜の街で、このバンドを好きな人たちの前で歌っている姿が一番かっこいい。ピアシングを三回やった時、みんなが楽しすぎてぎゅうぎゅうになって、でもみんな笑っていた。それがすんごい嬉しかった。三人も嬉しい気持ちが伝わってきた。

「このツアータイトルは、初めて回った時のツアータイトルとおんなじで」

と話す優盛さん。その時からの気持ちをずっと大切にしてくれてるんだな、と思う。新宿ロフト、シェルターとかのサーキットに出た時、後出番のアイドルのために最前を張ってたファンにすんごい渋い顔で見られた時や先輩に説教された時もあったらしい。

「でも今日は、良い思い出になりました、」

なんていって。

新譜の骨もすごくよかった。この前の配信ライブの時とは違う気持ちで聴けた。新鮮だった。こうやって新しい曲、書いてくれて、やってくれて、ありがとう。

その後、「少し昔の曲をやります」

と言って始まったリカ。私は大泣きしてしまった。リカが本当に大好き。きっと好きなファンも私以外にたくさんいると思う。リカを何回も弾き語りしようとしたけど、なんかしっくりこなくて、T.O.P.SのYouTubeに上がってるリカを何回もみてやっぱりこの人たちにしかできない、なんて思って。音源を聴いて泣いた日も、やっぱり聴きたいって友達に話した日も、全部が全部愛ゆえだから。なんか全てが報われた気がした。私はこの日をこの瞬間をずっと待っていた。もう私はリカにならなくて良いから、幸せだって思う瞬間がここだけで良いから、この幸せを噛み締めていたいと思った。

泣きの余韻のまま始まった10号線。これも聴きたかった。嬉しい。彼らの地元、大分の曲。大分行きたい、彼らが地元でやってるところが見たい、って思わされる。何回も何回も「大分から来ました、SIX LOUNGE です」と言っている、地元LOVEな彼らが好きだ。

「ちょっと、みんな歌わなくて良いや、俺が独奏する」

といって歌うメリールー。マイクなしの声。震えがわかる。生の音。本当に歌が上手い。メリールー、何回聞いても泣けるし、自分と同い年の時期にできた曲とは思えないほどカッコよくて、歌詞が愛おしくて、堪らない。これからもずっと、メリールーを愛していきたい。

この後からラストスパートにかけて加速していく。ドレミ・ゴーは、ファンの人にも愛してもらえるように、昔の感じに寄せた、と言っていただけあって、みんな嬉しそうだった。もちろん私も嬉しかった。スピード、トラッシュ。早くて、カッコよくて、みんな声たくさん出してて。それが嬉しい。かっこいい。

夢見た君が大好きだ。前回のツアーで聴けた時、びっくりしてしまった思い出がある曲。今回のツアーでも聴けると思わなかったが、やっぱり良い曲だ。歌詞が良い。君に歌うこの時間が好きだよ、なんて。こっちも好きだよあなた達のこと。嬉しかった。

アンコール出てきた三人。

「速い曲と遅い曲、どっちが良い?」

と言われて速攻、早い曲と叫んだ。

「Under the Cloud !!!」

そう言われて叫んだ。ほんんんとにこれも聞きたかった。MVもたくさん見たし、音源もたくさん聞いた。かっこいい。速いし、とにかくかっこいい。見れてよかった。なんて思ったいたら、俺のロックンロールが始まる。九月位、この曲を電車でずっと聞いていた。この汗と感情、愛しい君に届け。なんて、私は恥ずかしくていえない。でもきっと歌に乗せてなら言える気がする。

私はこのバンドのこと本当に愛している。じゃなきゃわざわざ新宿まで会いに行かない、わざわざCDも買わないし、わざわざFCにも入らない。そのわざわざが嫌だと思わないこと。それが愛だと思う。多分このバンドに恋してるし、ドキドキして上手く言葉にできないけど、でもずっと爆音で、私の前で、死なずに歌ってくれる三人が大好きだ。ありがとう、また今度。


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