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ある日の夢、いや現実?

私は夢を見た。
いや正確に言うと夢なのか空想なのか、はたまた現実なのか分からなかった。
それは背景がグレーだった。
向かって右側に大勢の人がいた。(集まっていた)
向かって左側には、倒れている人がいた。
右側には、何かを叫んでいる人がいた。
右側には、笑っている人がいた。
右側には、涙を流している人がいた。
右側には、石を投げている人がいた。
右側には、棒切れを振り回している人がいた。
左側の倒れている人は、動かなかった。
左側の倒れている人は、血を流していた。
私は倒れている人に駆け寄りたかった。
私は倒れている人を、助けてあげたかった。
私は、どうしたのか、話を聞いてあげたかった。
我慢できずに駆け寄ろうと思ったとき、右側の集団が一斉にこちらを向いた。
数えきれない目が私を見た。
私は足を動かすことが出来なかった。
私は知らないうちに小石を拾っていた。
私は知らないうちに小石を投げつけていた。
私は知らないうちに汚い言葉を浴びせていた。
私はその言葉で目が覚めた。


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