生涯

先日、私の推しであるアンジュルムの室田瑞希が卒業した。
発表されてから2ヶ月はあっという間だった。推しの卒業は初めてだった。

発表されてからとても苦しかった。前回も言っていたように界隈が荒れていたため、室田にも何かあったのではないかという疑惑をかけてしまっていた。
信じられなくなって、申し訳なくて、辛くて、専用のTwitterアカウントに触れない時期があった。
その間にSixTONESに出会ったわけだが。

私は京本大我さんを推している、いわゆるきょも担になった。ハロプロに触れてない間はずっとSixTONESの動画を見ていたから、「もうスト担に心変わりしたんだな、わたし」と感じていた。

その間も不意に新しく作ったジャニ垢に、室田の画像が流れてくることがあった。(どうやらSixTONESにはハロヲタも多く流れている?らしいとのこと)

1週間ぶりに見た推しは最高だった。泣いてしまった。
私の2年半の思いはそんなに軽くなかったらしい。

そこからハロ垢に戻り、毎日室田への思いをツイートするようになった。気づけば卒業公演が目の前に迫っていた。

公演当日。チケットは取れたものの、コロナの影響で無観客での卒業公演となり、この日のために契約していたCSで見ていた。
2019年のバースデーTシャツを引っ張り出し、スカイブルーのタオルをかけ、水色のキンブレを持ち、その時を迎えた。結局バーイベも1回しか行けなかったな。

この日はひなフェスと言って、全グループが登場するコンサート。最後のグループとしてアンジュルムが登場した。

室田はピンクベージュのドレス姿で現れた。その瞬間、今まで出なかった涙が理解できない速さでこぼれ落ちた。ドレス姿を見て初めて、卒業の実感が湧いた。
まず、ハロプロの卒業公演あるあるのお手紙から始まった。メンバー、スタッフへの感謝、ファンへの思い。変に泣かせようという意思は感じられず、いつでもムードメーカーだった室田らしい、簡潔で明るいお手紙だった。なのに涙は止まらない。

そして卒業するメンバーのソロ。選んだのは「君だけじゃないさ…friends アコースティックver.」
なぜかそんな感じがしてた。
選んだ理由として言っていた。

「皆さんは私に明るいという印象を持ってると思うんです。でも私も皆さんと一緒で落ち込んじゃう時があるんですよ。その時この歌を聴くと、皆もそうなんだ、私だけじゃないって思えるんです。」

これを聞いて余計涙は止まらなくなってしまった。
普通アイドルは、ファンの皆さんも私たちと一緒、と言うニュアンスで言うことはあるが、今回室田は、「私も皆さんと一緒」という形で思いを伝えた。

見てたから知ってるよ。明るくてムードメーカーで、いつも率先してふざけて。でも誰より真面目かつ繊細で体調崩しやすくて。歌とダンスでアンジュルムにどれだけ華を咲かせていたか。

落ち込まないなんて思ってないよ。「本当は真面目」とか言われて営業妨害(笑)なんて言われたりもしていた。

楽しいことが大好きで面白いこと言いたくて、
ふざけてる室田瑞希も、真面目で考えすぎちゃって後輩のことも叱れるようになった室田瑞希も。

どちらが本当なんてない、どちらも室田瑞希だったよね。

ソロは本当にステキだった。信じられないくらい出てくる涙。映画を見て泣くような、まぶたが腫れる感じではなくて、ただただ水がとめどなく出ては落ちていくというような感覚。

メンバーが集まり最後のメドレー。しかし次の瞬間カメラに抜かれた室田に驚きを隠せなかった。

ん??なんかスカート脱いでない???

床につくほど長いスカートから一転、股関節が際どいパンツスタイルに変身していた。

これにはTwitterも大騒ぎ。感動からなぜか笑いのようなものまで生まれてしまった笑。
私もあっけに取られてしまった。しかし、それでこそ室田瑞希。エンターテイナー。

最後の最後に美脚を見せつけながら着たいドレスを着て、「しんみりなんかさせてやらない」というような顔で笑顔で歌って踊りまくった。
泣いているメンバーに抱きつけば笑わせ笑顔にし、「大器晩成」の大サビのソロでは後ろのメンバーの顔芸のような弾ける笑顔が映り込んでいた。

仲のいい川村文乃ちゃんがサブリーダーになった時は泣いちゃってたのに、この日は泣かなかったね。

最後、アンジュルムの卒業公演の定番曲である「友よ」の歌詞「サヨナラじゃない そうバイバイだ」で見せた決意のような顔。
それを見てやっと、本当に、これは室田自身が決めた卒業で、これから未来へ進むんだと理解した。
最後まで室田瑞希らしい、無観客とは思えない最高の卒業公演だった。

これにより、私のハロプロ期は一旦終了する。
好きになって4年半、室田推しになって2年半。決して長くはないが、こんなにも応援した人は初めてだった。
もちろん他にも推しはいる。でも私は自分の中に順位があったとして、上が抜けるからそれが繰り上がるということは無い。最推しがいなくなっても2推しが最推しにはならなかった。

これは人によると思うが。
私の中の理由としては、2推しよりもSixTONESを応援したいという気持ちが大きくなっていたことが一つ。そして一番の理由としては、私が想像以上に「室田瑞希」を好きだったということだ。

室田の卒業を聞いた直後から、室田のいないアンジュルムを想像した。興味がなくなる訳では無い。でも思っていた以上に、室田瑞希のいないアンジュルムを見に行こうという気持ちになれない自分がいた。
あんなに好きだったのに。そこにも嫌気がさしていた。
もしも室田が芸能界引退だったら、おそらくこれからもアンジュルムを追いかけたと思う。
しかし本人はこれからも舞台に立つ意思があった。ならばその舞台へ自分のお金を使いたいと素直に思った。

これからもハロプロ、アンジュルム自体は応援していく。CDも買うだろう。でも何枚も積んで握手会にリリイベにライブに、通うことはないだろう。
そんなこと言って新たな推しができたらどうしよう笑。

最後に室田へ。お疲れ様でした。
歌もダンスもスキルメンと言われながら、あまり評価されない環境に苦しい思いもしました。
でも本当にあなたの歌とダンス、笑顔が大好きです。
たとえ本家あややのdearestが最強だとしても、私の中では室田瑞希のdearestが1番なんです。
こんなに歌い方、ダンスどちらも1番なんて人、滅多に出会えません。
約5年という活動期間の中で、もっと早く出会えればよかったと思うこともあった。
でもそれ以上に「アンジュルムの室田瑞希」に出会えてよかった。
それだけで私の人生価値があったなって思えます。

これから演技にダンスに歌に、何をやっていくんだろう。ずっとずっと、応援していくよ。

改めて、お疲れ様でした。

やっぱり、生涯室田瑞希推し!!!!!!