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美しい国 日本

   こんなキャッチフレーズがありましたね

今の日本に四季はなく、夏と冬だけになっているなどとも言われているようですが、先日読んだ吉村昭さんの「大黒屋光太夫」の文中、江戸時代の終わり頃船頭として乗っていた廻船がロシアに漂着し、日本の緑の美しさを光太夫が懐かしむ場面があり、数行先を左目で読み進めたい程のハラハラドキドキ展開する本でしたが、ここが一番印象に残りました。

読んだ本の気に入った・感動した文章を手書きで書き留めているノートがあるのに、その描写を書き写すのを忘れて図書館に返却してしまい、ここに吉村さんが主人公光太夫の気持ちを言わせた文章を書けないのが残念です。

春・桜色  夏・萌色  秋・紅色  冬・木立                  一年中きれいな色に染まる日本
そんな日本に帰りたかった光太夫さん

そんなことを感じた本でした。




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