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差し押さえ

テレビの15分番組が順調に視聴率を頂き、取材の為に全国を飛び回っていた頃、預り住んでいた家の留守番役が不要になったと言う事で再び転居。

鎌倉の材木座にある小さなアパートに引っ越し、子供達も由比ヶ浜のすぐそばの保育園に入ることができ、私も自営セールスの仕事を始めた。

保育園では海へ大仏さまへと願っても無いような毎日のお散歩で、子ども達は元気に成長した。


そんな折突然アパートに数人の男性が現われ挨拶の後部屋に入り、何だか説明をしてタンスに紙を貼って帰った。「差し押さえ」の紙だそうだ、話には聞いたこともあったがただびっくり。

携帯のない時代、テレビ番組の編集作業をしていたスタジオに電話をかけて夫に事の顛末を。

夫は直ぐに当時金融業を営んでいた後輩の助監督に連絡を取り、理由が分かった。

借金のカタに家屋敷を乗っ取ろうとしていたが、うまく行かず逆に何かを請求されて、そのとばっちりが私達に降りかかったようだ。


タダほど怖いもの無しと昔からよくきくが、その通り。

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