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2024/7/27 『 オキシタル 』

幅広くうすめられ
当然のように真夏の胴体に帰す
ウエリントンのかむさりて
金串につらぬかれたる翡翠のごとく
放散虫のイオン化された血液のように
浮島の水草の水中花のおびただしく
いくたびもその白い花の中に
意識のほそい管をからませている
それはいわくありげなスーフィズムの
温暖な地帯から、ヒマワリの根から
落城する季節のねぐらへと帰る時の
また神秘のオパールの
開花する場所へとこだわりつつ
とどろくこの遮断機の手際から
誰もが見間違う香水のイマジン
八東町の筋違いの岸辺には
ごくたまにこのような歴史的傀儡がうねる
そのまま地雷原へと雨雲がわたり
到着した等身大の雨脚が
キリング、キスリング、コメカミのメジャー
さしたる温度差ではなくて
天地の外側にあふれでている
このような藍色の行進曲であるからには
無駄足を有楽町のあたりにしのばせている
タリバンのかかえる単発式銃の重く
いまからでも、ないがしろにする、ラスクールの
渓谷の化石のしみわたるオーロラよ
君はもうオキシタルの鋼鉄の
そしてまた祭りのダンジリの
すみきった意識である。