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Gavitoを教えてくれたひと

本当に住むことになる前に2回程旅行で訪れたブエノスアイレス。その旅先のミロンガには必ずあのMaestro Carlos Gavito がいて、彼の座るメサには沢山のミロンゲーロが集まっていました。

会う毎にご挨拶をし、いつも私達に「楽しみなさい ! 」と言ってくれたことを覚えています。

私がブエノスアイレスに住む頃にはもう、Gavitoは、遠いところへ旅だってしまっていました。

パレハとしてのタンゴに葛藤して3、4年目が経ったころ、私は自分に合うミロンガを探しに一人でミロンガへ通うようになりました。

少しずつ知り合いが出来て、なんとなく、プグリエセとダゴスティノ&バルガスのタンダになると見てしまい、踊るようになった素敵なおじ様がいらっしゃいました。

大きくながーいカミナンドで踊るのも、大好きで素敵ですが、もともとセントロスタイルと言う(混んたミロンガでの踊り方)を勉強してきた私には、エルべソやカチルーロ、ボルテーニョイバイラリンで他のパレハとひしめき合いながらも、深いアブラッソで踊るのが、いかにもミロンゲーロで好きでした。

彼の踊るタンゴからは、Gavitoの香りが !!!

ゆっくりと横に出した私の爪先をキャッチしながら運ばれるバリーダ、流線型に同じ場所を歩くなんとも言えないカミナンド、私の足はその円の延長線にひとりでに用意され狭さを全く感じさせずにご一緒させて貰えているのが楽しくて、音楽の醸し出すエネルギーを彼のアブラッソを通して感じられることがとっても幸せでした。

Gavitoに直接教えていただいたことはなかったけれど、彼のタンゴからGavitoが感じられたことが、感動で!Gavitoのタンゴと精神を受け継ぐ人に巡り会えたことは私にとってかけがえのないものでした。


深いアブラッソが恋しい今日この頃、Gavitoのお話しをきかせてもらった時の懐かしい映像をみつけました。

この厳しい時期が収まったら、またあなたと踊りたいです。

Querido Julian Althabe

 Te mando un abrazo fuerte !!!



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