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仕事辞めたしちょっと留学してくる。6日目② 「ちょっと荒治療だけど買い物無双するよ!」

留学生、初めてのコンビニ

前回のあらすじ。
たまたま隣の席に座った16歳の女の子とコンビニに行くことになった。

学校を出てすぐのところに「CU」というコンビニがあった。
わたしたちは、そこに入っていった。
店内は知らない商品でいっぱいだったが、雰囲気は日本とそんなに変わらない感じだ。

女の子「最近は、これが好きでよく食べてます!」
私「ゆっけじゃん……?めっちゃ赤いっすね。辛そう」
女の子「そんなに辛くないですよ!」
私「じゃあ、それ一個買います」

ユッケジャンというカップ麺お買い上げ。

女の子「あとは……フランクフルトでも買っておきます?」
私「おねがいします」
女の子「こっちです」

女の子に案内され、フランクフルトが並ぶチルドコーナーへ。
フランクフルトが思いの外、種類が多くてびっくりした。
その中からひとつ選んで2つ持っていこうとすると、女の子に呼び止められる。

女の子「待って、お姉さん!この商品『2+1』なので、もう1個持って行ってくださいっ!」
私「え?!なんで?!」

2+1(ツープラスワン)。
2つ買えばもう1個ついてくる、というお得な制度だ。
ちなみに、1+1(ワンプラスワン)は、1つ買えばもう1個ついてくる。
韓国ではおなじみの手法だが、私はこのルールを知らなかったのだ。

私「もう1個、もらえるんですか…?お金とられたりしません…?」
女の子「そのままレジ持って行ってみてください、大丈夫です!」

そして、女の子と一緒にレジへ。
商品を出す。
会計をしてもらう。
女の子の言った通り、フランクフルト3個は2個分の金額で会計された。すご。

私が合計金額をモニタで確認していそいそとお金を用意していると、女の子が小声で。

女の子「袋入ります?たぶん有料ですけど」
私「あ、欲しいです」

そう言うと、女の子は店員さんに「봉투 주세요!」と、言ってくれた。
店員さんは黒い袋に商品を全部入れてくれた。

私「ありがとう」
女の子「袋は基本もらえないと思うんで、欲しいときはだいたい『봉투 주세요.(袋ください)』って言えばもらえます」
私「なにからなにまでほんとありがとう」

女の子と一緒にコンビニを出る。
女の子はそのまま友達のところに戻っていった。
私は、黒い袋の中を覗く。

「ユッケジャンか…今日さっそく食べてみよう…」

韓国に来て6日目。
のりたまご飯耐久記録は、今日で終わりを告げたのだった。


留学生、ちゃんと友達を作る

さて。
授業も終わったし、買い物も終わったし、あとは帰るだけ。
帰るだけ、なのだが……

私は再び学校に戻ろうか迷っていた。
と言うのも、クラスに友達的な存在を早く作っておきたかった私は、今もまだ教室でおしゃべりをしていたり、勉強していたりするかもしれないクラスメートに勇気を出して話しかけ、少しでも仲良くなっておきたかったのだ。

そんなものもっとあとでいいのでは?と思うかもしれないが、教科書販売の時にもらった今後の予定を見るに、3日後には文化体験学習という外でのイベントが待ち構えていた。
その時をひとりで過ごすのはとても心許ない。

私は決心して、学校へと向かった。

……………………………………向かえなかったorz

なんと、学校へ行く道が黄色いテープで塞がれていたからだ!

「え????なに?なにが起こってんの????」

ドラマの中のような事件現場みたいな光景に戸惑う俺氏。
周りを見渡すと、野次馬の中にクラスメートの姿があった。
私はそこに駆け寄った。

私「これ、なにがあったか分かります?」
クラスメート1「それが私たちも全然分からないんですよ」
クラスメート2「急に外に出てって言われて……」
クラスメート3「訳分かんないまま、ここにいるんです」

なるほど???
そのまま意見を交わしていると、まもなく消防車が現れた。
どうやら騒ぎの原因は火事だったみたいだ。
消化活動も全然派手ではないところを見ると、そんなに大した火事でもなさそうだ。特に煙も見えなかったし。

安堵したところで、私たちは解散した。
帰ろうとして少し歩き出したその時、私は大事なことを忘れていたことに気づく。
そうだ!友達!!連絡先!!
せっかく偶然、あんな形で話せたのに、このまま収穫もなく帰るわけにはいかない!
私はすぐ踵を返した。
すると、向こうからひとりのクラスメートの子がこちらに走ってくるのが見えた。

クラスメート1「あ、あの!」
私「ど、どうしたんですか?」
クラスメート1「連絡先、教えてもらってもいいですか?」
私「それ、私も今、思ってました……」

まさか、向こうから歩み寄ってきてくれるとは。
とりあえず、ラインを交換する。
(彼女のことはこれから”なお”ちゃんと呼ぶことにする)

なお「失礼ですけど、おいくつですか?」
私「9X年生まれですよ」
なお「え?!嬉しい、同い年です」
私「わ!ほんとですか!」
なお「クラスの子、みんな若くてちょっと心細かったんですよね……同年代の友達が欲しくて……良かったぁ……」
私「あれ?ちなみにさっき一緒にいたお二方は……?」
なお「どちらも未成年ですよ」
私「まじすか」

留学生の平均年齢、めっちゃ若い。
さっきコンビニに連れて行ってくれた子も16歳だったし、若い子の行動力ほんとしゅごい。

交換が終わると、私たちはすぐ各々の帰路についた。
浮き立つように足が軽い。
とにもかくにも、友達を作るというミッション・クリア。
変な言い方ではあるが、先ほどのボヤ騒ぎに感謝せずにはいられないだろう。


留学生、八百屋に挑む!

私の住む町、九宜駅で降りる。
帰り道をなんとなく歩いていると、先日さくらちゃんと行った商店街に差し掛かった。
ふと、足を止める。
持っていた袋が揺れた。
ユッケジャン……フランクフルト……コシテルの白米……
私は考えた。
そして思う。

「ビタミン不足では?!」と。

コンビニで得た、"買う勇気"が疼いた気がした。
私は、財布を握りしめ、商店街の賑わいに飛び込んでいった。

八百屋さんでは、たくさんの野菜や果物が売っていた。
お客さんもそれないりにいて、商売がどんどん成立していく。
マンゴー、ブドウ、白菜、ほうれん草……

私は、その中でも部屋で簡単に食べられそうなバナナとオレンジを手に取った。
近くで客引きをする八百屋さんに手渡して計算をお願いする。
どきどき、どきどき。
韓国語で金額を言われた。
瞬間、私は青ざめた。

ここには、コンビニのようなレジがない!
それすなわち、金額を目で確認できるようなモニタがないのだ!

私がアワアワとしながら財布の中を見せる。
状況を察してくれたのか、そこから必要な分だけ取ってくれて、お釣りを手渡してくれた。(あとから計算したらちゃんと合ってた)

なんとかバナナとオレンジをゲット!
焦ったものの、以前のような迫る恐怖は感じなくなっていた。

商店街を出る頃、なおちゃんから連絡が届いた。
”さきほど友達申請をしたなおです。暇な時に、遊びにいきましょう!”
友達ができた嬉しさがこみ上げてくる。

コンビニと八百屋と友達。
その夜、食べたユッケジャンは汁まで美味しくいただいてしまった。


余談と言う名の蛇足

コンビニで買った商品はこれ!
ユッケジャンは、麺食べ終わったあと、そこにご飯入れて二度楽んだ!うまいっ
フランクフルトは、後日、レンジでチンしてご飯と食べた。
チーズ入りだから、めっちゃ美味しかった!

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そして、八百屋での戦利品がこれ。
どうしても包丁を使うのが嫌だったからこのラインナップだけど、マンゴーがめっちゃ安かった。買えば良かったかな……?
ちなみに部屋で食べれるだろうと思って買ったオレンジの皮が思ったより硬くてびっくりした。(親指に無理してもらって事なきを得た)

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明日から使える韓国語

今日は、初日の授業で習ったもう一つの文法「〜ㄹ/을 수 있어요.」について紹介させていただきます!

〜ㄹ/을 수 있어요.」(〜できます)

可能なことについて話す文法です。
よく、BTSのホソクくんも「할 수 있어!(出来るよ!)」と言って自分を鼓舞したりしてますよね!

他にも「ここってタバコ吸ってもいいんだっけ?」みたいに許可をとるときにも使えます。
以下例文。

오늘 놀 수 있어!
「今日、遊べるよ!」
저는 한국어를 조금 할 수 있어요.
「韓国語を少し話せます」
여기에서 담배를 피울 수 있어요?
「ここでタバコ吸ってもいいですか?」

お気付きの方もいるかもしれませんが、「있어요(ある・いる)」の反対は「없어요(ない・いない)」なので、「할 수 있어요(できる)」の反対は「할 수 없어요(できない)」になります。

だけど、現地の先生曰く、「할 수 없어요(できない)」でも意味は分かるけど、「할 수 없어요(できない)」より「못 해요(できない)」の方が使うからそっちで練習してね!とのことでした。
こんな感じ。

이제 못 먹어요...
「もう食べられません…」
영어요?미안해요. 못 말해요.
「英語ですか?ごめんなさい。話せません」

使い方は、動詞の前に「」を付けるだけ!
これで「〜できない」という意味になります。

ぜひぜひ覚えてください!
それでは今日はここまで!あんにょーん

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