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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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まいまいまいごえん感想など


サンリオがおくるメディアミックス作品「まいまいまいごえん」(以下まいごえん)の感想や妄想をキャラ別に思いついたまま書いています。

ゲーム、漫画、MVの内容を含んだ感想となっていますので、
現段階(ゲーム版5話、漫画版13-2話)までのネタバレがあります。ご注意ください。

ゲームオーバー = 脱落 と書いています。


★ネタバレの前に

16人の子どもたちと保育士による
「心の成長痛」を描いた群像劇。
生きづらさを感じる現代に寄り添う、
多様性を肯定し受け入れる物語です。

公式サイトより

遠足に来ていた16人の園児と保育士が、迷い込んだ不思議な遊園地「ゆぅろぴあ」からの脱出するため、アトラクションをクリアしてメダル10枚を集めるのが目的となります。
ふんわりした雰囲気の可愛いらしい絵柄に反して、現時点でのストーリーは「協力型のデスゲーム」そのものなので、万人にはオススメは出来ませんが、子どもたちや保育士の葛藤・成長に心揺さぶられる作品になっています。また「イノセントサスペンス」と紹介されているように謎が多く、先の展開にハラハラしたり考察して楽しめるのも、この作品の魅力の一つです。

この作品を知らず少しでも気になった方は、ゲーム・漫画・四コマ等、お好きな媒体で「まいまいまいごえん」に触れてから続きをお読みください。






推し






★キャラ別雑感


☆シンタ
プレイヤー間で「ゆっくりと徹底的に曇らせられるために終盤まで残りそう」って見解で大体一致してるの酷い。強がりであろうと行動を起こせるのは彼の長所だと思うのですが、行動しても彼の望むヒーローのような活躍が出来ない(させない)のは、流石まいごえん優しくない。
漫画版では、ゲーム版のノンデリ感が薄れ、性根の優しさが感じられる場面が多い印象です。マモル、リンリン、そしてマドカ。本人の納得する形で脱落していく戦隊メンバーに「裏切り者だ」「脱落したらヒーロー失格」と弱々しく泣く姿は胸にきます……。ゲーム版・漫画版、似ているようで違う追い詰められ方をしているシンタの明日はどっちだ?


☆ヒカル
第一話で中々重い感情を見せてくれた彼女ですが、余裕のなかった一話から全体を見られるようになり(四コマを見る限り元々の気質っぽいですが)、脱落せずにいるメンバーの中で一番「成長」を感じられる子。バイバイスロットのあの状況で、迷いもせず両方救うことを考えられるの黄金の精神すぎる。「……マリアをしんじて」の結果がアレで、「どこにもいかないで」の答えが「たとえ僕がいなくても、ただ笑っていてほしい」なのが……。
「危険な事はあたしが引き受ける」等、自己犠牲してしまう所があるので、「マリアのあこがれた、ひーちゃん」でいるために、誰かを守って脱落しそうで怖いです。ヒカル脱落は考えたくない……。


☆ダイゴロウ
大人びた子が多いあじさい園の中でも、園児らしくて幼い子を初犠牲枠に持ってくるサンリオさん怖い……。「ママと話したい」という理由も小さい子なら当たり前の感情だし、ただ寂しいからって理由じゃなくて、ダイゴロウはダイゴロウの方法で頑張ろうとしていただけにやりきれない。
個人のMVが公開されていないこともあって、実はこれから活躍の場があるのでは?と期待してる心と、これ以上酷い目に合う位なら大人しくしててくれ……!と思う心がある。


☆カナタ
申し訳ないけど、絶対脱落すると思っていました。それもこれもファラウェアが不穏すぎるから……。
イマジナリーフレンドである「今のヒナタ」との別れは、「心の成長痛」を感じられました。カナタには、みんなに、マドカにしてしまったことを背負って、無事脱出して欲しいですね。
他の方の動画で気づきましたが、カナタが溺れ独白が入った場面の最後、うっすらカエルタマゴの口のシルエットが見えるんすよ……ダイヤがあと少し遅かったら……。よかったね、カナタ。
漫画版では、シンゾウ観覧車に乗ってしまったことが、この先カナタにどんな影響を与えるのか……。ファラウェアの映像では、プールと同じくらい観覧車も目立っているから絶対何か起こりそうですよね。怖い。


☆ハヤテ
彼の背景は語られていませんが、早熟せざるを得ない環境で育ち、周囲の子とのズレから、傷つくのも傷づけるのも嫌なので一人でいる繊細な子、という感じでしょうか?ツンツンの言動の中に、優しさや仲間への期待がわかるのが良い。
3章の最後、ユズリハの言う「カッコよさ」をハヤテが間違ってないと言ってくれて私が救われた。マモルのことが単独行動を選んだ理由の1つになっているの、切ないけど少し嬉しいとも感じてしまいました。
久しぶりに登場し、凄く気になる終わりをした5章ですが、次章でみんなと合流するのでしょうか?


☆ゾーヤ
4話の一枚絵が実に蠱惑的で実に素晴らしい美園児。初見で男の子だと気づけた方は、その観察眼を誇っていいと思います。
園児の中でも特に「岡田の味方」という雰囲気が強くて安心感が凄いですが、もしかして離れて暮らすお兄さんと岡田を重ねて見ているのかも……。
ライオンの行動について「ライムのことが大事だったから焦ってしまった」とライオンの気持ちに寄り添いつつ、それでも自分は許せないとハッキリ言ってくれたのは良かったです。相手の選択を認め、それをどう受け止めるかは自分で決める。それがまいごえんの掲げる「多様性の肯定」なのかな?と思ってます。
苦手なものに「人を裏切ること」とあり、2章のようにやりたくないことをさせる、ゾーヤに裏切りをさせるようなアトラクションが出てきそうで怖い。果たして彼の過去に何があって、苦手なものに挙げるほど「人を裏切ること」が嫌いになったのか……。


☆ライオン
探検隊に推薦された時の反応から、いずれ爆発するのでは?と思っていましたが……。追い詰められていく描写が嫌になるほど丁寧で「ライムを助けるためには必要なことだ」と自分を正当化するシーンは、胃がキリキリしました。こんな状況じゃなかったら、髪下ろしたライオンを素直に可愛いと思えたのにな……。
漫画版では、キラキララビリンスで見たネズミの中に分かりやすくライムの声の子がいたり、「おねえたまならきっと答えれたのにっ…」と泣きじゃくるライムの言葉に曇る描写があったり……。そして、ゲーム版では彼女を精神的に追い詰めた理由の一つであると同時に、ライムの大切さを確認したアトラクションでもあったシンゾウ観覧車に乗らない展開……。これ、ライオンが「一番大事なもの」に気づけない展開になったりしませんよね?そこまで鬼じゃないですよね?サンリオさん?鍋谷先生?


☆ライム
ダイゴロウと並んで幼さのある子。
ころころ変わる表情は可愛いんですが、怖くてフニャフニャした目になる泣き顔と、悲しくて涙がポロポロ零れている泣き顔の違いが、見ていて本当に辛い。四コマを見ていると3人セットで描かれていることが多くて、脱出したライムの傍にライオンもダイゴロウもいないのが只々悲しい。本人が明るい子なのに、出てくる感想が悲しいものばかり……。
流石に無事だとは思いますが、あの木の向こうはどうなっているんでしょうか……。


☆マリア
名簿の好きなものやブロックアンサーの答えから、少し不穏な気配を感じてましたがそんなことなかったし、至上至極のアイだった。
ヒカルの成長に引っ張られるように考えが変わっていく様子が綺麗で、覚悟を決めたカッコイイ表情も、目を細めて笑う表情も良い。でも、あのシーンもそうだけど、本来はぬいぐるみ状態で話をしているから一枚絵はイメージで、ヒカルはマリアのちゃんとした顔を見られなかったのか、と気づいて絶望しました……。
漫画版はたそがれ横丁での罰が重すぎるため、シンゾウ観覧車にチャレンジすることになった時はどうなることかと思いましたが……尊い。ありがとう。ヒカマリに幸あれ。


☆ユズリハ
紹介文では「わがまま」とありますが、むしろ1話や5話の回想から、気配りできる子という印象があります。他人に迷惑をかけるタイプではなく、良い意味で自我の強いタイプ。
園児によっては進むのも難しいキラキララビリンスを、時間内に1人でクリアするメンタリティ持ちで、可愛いよりカッコイイ。だから、自分のことをダサい、なんて思って欲しくなかったよ……。
ユズリハの後悔がえげつなく表現されたMV「みまま」は、見ていて苦しくなります。彼女にはもっと明るい曲が似合うはずなんですよ彼女は……。
漫画版では残される側になってしまったユズリハ。強い決意を瞳に宿した彼女の活躍に期待と、生き残ってくれるように祈っております。


☆マドカ
サンリオさんはマドカ推しに厳しい。短期間でのコレ(漫画9/21・ゲーム9/30)はマドカ推しの人は怒っていい。マドカ自身の掘り下げが少なかったと感じないこともないんですが、カナタと争う時の「ユズリハちゃんが褒めてくれた写真~」の言葉で、バズりもカメラも、全部ユズリハが大切という気持ちに繋がっているとプレイヤーに気づかせる、絶妙な描写具合だったのではないかと思っています。そう思わないとやり切れない……。
リアリストで、ユズリハの脱落が決まった時も涙を見せなかったマドカが、自分の気持ちに気づいて涙を流せたの辛すぎないか?……最後のあの時、マドカはユズリハに会えたのでしょうか。
漫画版は……あんな眩しい笑顔されたら、何も言えねぇ……。カメラの前に引っ張られ、ユズリハに「アタシの最高のカメラマン」と言われた時の少し驚いたような表情が大好きです。


☆マモル
物知りとかそういうレベルじゃない、普通に私より頭が良い子。
プレイヤーにマモルを操作させたり合言葉を入力させることで、この問題に答えることがマモルにとってどれだけ辛いか、プレイヤーに解らせてくるの、ゲームならではの素晴らしい手法なんだろうけど本当えげつない。
他の子たちの悪い部分もわかった上で、それでも戦隊が大好きだったんだなと切なくなります。特に、岡田や周囲に怒っていると勘違いされがちなリンリンに対しての理解力の高さ(マモルの中のリンリンは、酷い言葉を言っても怒らず悲しげに謝る)が尊く、余計切ない。
マモルが一番活躍できそうなブロックアンサーに参加を決めた時点で、どうあがいても救いがなさそうなのが酷い。答えた世界線だと確実に心が壊れているだろうし、マモリンが生きて幸せになれる道はなかったの……?


☆リンリン
ツインテグラデ髪つり目そばかす眼鏡と、外見の時点で私が推す要素しかない子。可愛い。内面も相手の気持ちを考え、気遣える心優しい子で、優しかったからこその脱落で……。それまでの会話から彼女ならそうするだろうと思いましたが、しばらく引きずりました。
マモルに代わって合言葉を言う選択をしなかったのは、自分が答えてもマモルを傷つけることになると察したんじゃないかな、と個人的に思ってます。
でも私は、本人たちが納得の上選んだ道だったとしても、脱落しないで欲しかったよ。岡田も言ってましたが、どうすればよかったんでしょうね……?
マモルの心情描写が中心だったゲーム版とは逆に、漫画版ではリンリンの心情が中心に描かれていて、良くないけど良かったので、漫画版未読の方はぜひ。
新年最初のマモリンイラストありがとう……!!


☆ワタル
ほんわかした見た目や口調とは逆に、意外としっかりしているし、カエルタマゴやハヤテ相手でもハッキリ言い返せる子。メンタルならシンタよりずっと強いのでは…?メインになる話がまだ出ていないせいもありますが、ワタルの内面がわかるシーンが少なく感じるので、物語の中心に立った時どうなるのか、楽しみ半分怖さ半分です。
四コマではハヤテがシナモンを見ているとワタルを思い出すと言ってましたが、シナモンのコラボ相手はゾーヤなんですよね。弟のゾーヤと兄になったばかりのワタルの2人で何か起きそうで今から震えてます……。


☆ダイヤ
かわいいなぁー、と思っていた推しが超絶イケメンだった。
3話でアトラクション参加に対して目を潤ませていたダイヤが、こんな勇敢な姿を見せてくれるとは思いませんでした。カナタに「戻っておいで!」と手を伸ばしたのは、ライオンの時の後悔が大きかったのも理由なんだろうな……。例の考察のこともあり、プールに飛び込んだ時は絶叫しましたが、助かって本当に良かった。
5話をプレイした後に漫画版を読み返すと、アキが描いた絵を直す所や、ブロックアンサーでカナタにフォローしてもらう所など、最初に読んだ時と別の感情が湧き上がってきます。


☆アキ
今のところ漫画版とゲーム版で一番違う展開になっている子。
漫画版のあの展開に、ノートリアス(悪名高い)って鬼ですか。ラストの潰れた卵が漫画版の匂わせにも見えるし、抗議の意味でアキに投げつけられたようにも見えて酷い。何度も聞きたくなるカッコイイ曲なんですけどね……。ゲーム5話で更新された名簿の「……今ならそう思える」でギュッってなりました。みんなのことも考えられるようになったアキなら、きっと漫画版のようにはならないでしょう。……ですよね?
話の中心になっていたわけではありませんが、
・失言をしたカナタをフォローする
・大事な時にダイヤの気持ちを代弁をする
・カナタを許せない組の気持ちに理解を示しつつ、「謝るチャンスをあげるべき」と提案する
・強がるカナタを責めそうになったゾーヤを止め、成り行きを見守る
  ……と、陰のMVPだったと思います。本人に「陰の」なんて言ったら怒りそうですが。


☆ルミ先生
ある意味一話退場枠。
しっかりした成人女性の幼児退行には驚かされましたね。特に漫画版は描写が凄くて、顔が引きつりました。……某所で「作者の癖」と言われているのには笑いましたがw
幼児退行の原因が、本当にストレスだったのか外的要因なのか、めちゃくちゃ気になるので本編で理由が解明されるとよいのですが……。


☆岡田
主人公?だけど一番謎が多い。漫画版では数ページに一回は絶望顔を晒している成人男性。常にゆぅろぴあに虐められているけど、ここまでされるほど過去に悪い事でもしたんですかね……?
漫画版のゾーヤ曰く迷子は「ねこ」みたいだけど、岡田のコラボ相手が「赤ちゃんのねこ」であるニャニィニュニェニョンなのも、何か裏がありそう。


☆マイ
タイトル回収な名前の黒幕(仮)。
マイ(大人)+マイ(子ども)+迷子+園?縁?
ユウ(you)とマイ(my)?
今のところの印象が、子どもの姿をした悪魔。シンプルに怖い。ただの加害者なのか、それとも彼女自身も「ゆぅろぴあ」の被害者なのか……。
漫画版マイには「タイミングよくゾーヤから岡田を奪いやがって……この泥棒猫!」ってなりましたw



★MVの「例の考察」について

MVの映像内にて「カエルタマゴの口が開いている曲の子はゲームオーバーになる」という説がファンの間で囁かれていますが、現在公開されているMVの中で「カーニバルハッピー」「旅」を抜いて、口の開閉で区別するとこうなります。

開いている
・ベビーデーズ(ヒカル)
・ファラウェア(カナタ)
・リトルハートダイアリー(マモルとリンリン)
・みまま(ユズリハ)
・マザーデイズ(マリア)
・つづみぐさ(ライオン)
・アルマニ(ダイヤ)

閉じている
・ウルフ・ワルド(ハヤテ)
・ぷらいまり(ライム)
・ポシェット(ゾーヤ)
・ノートリアス(アキ)

カエルタマゴがアキの影に隠れて見えづらいですが、他のMVが開閉の有無がわかりやすい点から、閉じているグループに分類しています。

ダイヤが脱落するかもしれない、という考察が本当だったら耐えられないので、別の説を考えてみました。
口が開いているとゲーム準拠の曲、口が閉じていると漫画準拠の曲説、なんてどうでしょう?

大きな絵や卵の表現から明らかに漫画版アキ寄りの「ノートリアス」
・正面向きのマモルと後ろ向きのリンリンという構図であり、どちらかというとゲームで操作したマモルメインの「リトルハートダイアリー」
・メリーゴーサーキットを飛ばしてシンゾウ観覧車に挑戦したことから、ゲーム寄りになりそうな「みまま」
・ゲーム4・5話イメージが強い「マザーデイズ」「つづみぐさ」と「ファラウェア」「アルマニ」

穴だらけな仮説ですが、根拠を無理矢理捻り出すと有な気がしてきませんか?
ゲーム版でハヤテ、ゾーヤ、アキが脱落する可能性が出てくるのは嫌なんですが……、あんな話を見せられた後にカナタもダイヤも脱落、現メンバーの中心になっているヒカルも脱落って辛すぎる。



★最後に

今回はこれでおしまいです。
読んでくださり、ありがとうございました。
真相解明まであと2話だけど、もう誰も脱落しなくていいから……。
情緒をぐちゃぐちゃにされながら、彼らの行く末を見守りましょう。


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