エニアグラムを通して観たポケモンSV
この記事は、ポケモンSVの魅力の一つであるストーリーやキャラクター達をエニアグラムを通して観てみよう、という記事です。
本当はDLCを待ってから書くつもりでしたが、書きたくなったので書きます。
エニアグラムに関しての知識、各タイプに対する解釈、キャラのタイプ分類が全て正しいと断言はできません。ストーリーのネタバレがあります。ご了承ください。
☆主人公のタイプ
ポケモンSVのアオイ・ハルト(以下アオハル)は9w1。
私はプレイヤー=主人公で楽しむことができるゲームの場合、以下の特徴から基本主人公のタイプを9w1として考えます。
・相手に合わせる、周囲に流されやすい
・たまに本能センターらしく、考えるより飛び込めが発動する
・争い嫌いだが正義感が強く、怒らせると怖い
・世界平和のために戦う、というより周囲の平和を守った結果、
結果的に世界を救うタイプ (1w9<9w1)
・w8より内向的で感情移入しやすい
☆エニアグラムと3つのルート
・チャンピオンロード
主要人物:ネモ タイプ3(w2>w4)
アオハルの統合方向としてネモが導いてくれるルートであり、
タイプ3として目標達成したネモがライバルを見つける話。
ネモは、前回の「宝さがし」でネモはチャンピオンランクの称号と賞賛を手に入れますが、何か満たされていません。「あれが、わたしの宝物だったのかな?」と疑問符を口にしています。
ネモのタイプ3の統合方向はタイプ6。
クラベルやオモダカから注意される「他者を気遣うように」は、タイプ3がタイプ6から取り入れるべき美点の一つ。アオハルの成長を大切にした結果、ネモは本当の宝物を見つけることができました。
選択肢によっては「なんでもイエスちゃん」と呼ばれ、宝さがしが始まってから何をしたらよいか悩んでいた優柔不断ぎみのアオハルが、ネモの勧めるジム巡りを通し、最後の面接での「チャンピオンになってどうしたいのか」の問いに、しっかり自分の答えを見つけている姿に、アオハルの成長を感じます。この質問だけ確かめるように2度問われるのがまた良い演出ですよね。
・レジェンドルート
主要人物:ペパ― タイプ6(w5>w7)
ネモに導かれたチャンピオンロードとは逆に、
このルートではアオハルがペパ―を助けるお話。
スパイスやヌシの事を調べ上げ一人頑張っていたペパ―を、アオハルが手助けすることで、マフィティフを助けることに成功します。その後、博士の頼みに再び大穴へ行くか悩むペパ―の背を、アオハルが押す形で最後のルートへ繋がります。
ペパ―の根本の問題に向き合うには、他2つのルートをクリアしてアオハル自身がしっかり成長していないと進められないというのも、エニアグラムを通してみると納得がいく構成になってます。
・スターダスト★ストリート
主要人物:ボタン タイプ5w4
クラベル タイプ9w1
互いに裏タイプのアオハルとボタンがぶつかるお話であり、
スター団を解散するしかない思っていたボタンを、
クラベルが別の方法で助けるお話。
ボタンの5w4は別名「因習を打破する人」。
問題を解決するためには、既存の仕組みを壊す必要があると考え、実行します。いじめっ子が蔓延る学校の状況だったり、在り方が変わってしまったスター団だったり……。それがどんなに大切な宝物であったとしても「もう壊すしかない」と考えてしまいます。そんな彼女を救うのが、5w4の裏タイプである9w1のアオハルとクラベルです。スター団の話を実際に聞き、彼らの実態を知ったクラベルは、平和的な解決方法(奉仕活動)を提案します。
ボタンが壊すしかないと思っていた宝物は、裏タイプ9w1との協力と対決を経て、もう一度手に入れることができました。
このルートのすごい所は、ボタンを含めスター団のリーダー達のタイプが綺麗に一周するように組まれていること。(下記の図、オレンジの矢印)
ボタン タイプ5
ピーニャ タイプ1
メロコ タイプ8
シュウメイ タイプ4
オルティガ タイプ7
ビワ タイプ2
また、クラベルとネルケ、ボタンとマジボスの2人は、分かりやすく裏と表であり、裏タイプとの協力/対決が描かれているこのルートを表現していると思います。
☆博士について
・ザ・ホームウェイ
主要人物:博士 タイプ3(w2<w4)
博士のタイプ3は、目的を達成する事を目指し、
周囲の賞賛を受けたいタイプ。
しかし融資していた企業が怖がる程の不安定さを抱えたまま、結果を求め続けた博士は、他の研究員たちを信用せず、パートナーも離れていってしまいます。タイプ3の統合方向であるタイプ6の特徴「人とのつながりを大事にする」ことを疎かにしてしまった博士は、ラスボスとして悪の道を進んでしまいました。
そんな博士の歪んでしまった目的を、3つのルートを終えて成長したアオハルと仲間達が阻止する。
ポケモンSVはエニアグラムを通して観ると、とんでもなく綺麗で王道の物語となっているのです。
☆最後に
下手な文章をここまで読んでくださり、ありがとうございました。
新たに登場するキャラクターやストーリーを楽しみに、DLCを待ちたいと思います。
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