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スケールを覚えたらアドリブできる?


「スケールを覚えたらアドリブできるようになりますか?」という疑問について

よく生徒さんに「スケールを覚えたらアドリブできるようになりますか?」と質問を受ける事がありますが

筋肉をムキムキに鍛えたら野球が上手くなりますか?

逆に筋肉を鍛えずに、技術や理論ばかり学んでいれば、野球が上手になるでしょうか?

知識と技能の関係についての師匠からの教え

師匠からの教えで、その時はわからず、時が経って理解した話しがあって


「使える使えないで勉強したらダメだ ロックを学ぶ事でボサノヴァがわかるようになる

色々なことを深く学ぶことで、知識は繋がっていく

今わからなくても、必ず将来フィードバックされる

だから、忘れてしまっても良いから楽しんで学びなさい」


本当にその通りだと思います

何が言いたいかと言うと

1つの知識、技能だけでは
「使えない」こと「役に立たない」こと
は存在する。

でも、それが

必要なことに不可欠な知識である可能性がある

つまり
その知識がある前提で、組み立てることが
可能な技能があるということ

これは身をもって、実感しています。

◯◯を知っていることで、
比べることができ、違いを理解した。

◯◯を習得していることで、新しい技能との繋がりを見つけられ、楽に習得できた。

例えば、スケールを日本語の文章能力で置き換えると

「あいうえお」の五十音を学んでいるようなものだと思います。

そのまま使うだけでは
伝わる文章は書けませんよね

でも、「あいうえお」を知らなければ文章は書けません



「これどうかな?」
「悲しい事があったんだ」
「好きな人がいてね」

と思いを伝えたいのに

「ういお」

と書いても誰も理解してくれませんよね(笑)

つまり、スケールを覚えても
「発すること」はできるようになりますが
「話す」ことはできないと

僕は考えています。

スケールの重要性とスケール練習についての考察


スケールは、あくまで

言葉を学ぶための前準備

です。

そう考えると、練習の取り組み方も
変わってくると思います。

同じスケールであっても
考え方一つで得られる技能が変わることもあります。

なんのためにスケール練習をするのか
これを、しっかりと認識して取り組むことが大切だと思っています。

そして、アドリブに対して誤解している人が多いなと思うことがあって、過去の僕もその1人なのですが

アドリブは誰でもできる。

ということ

それ、できる人はみんな言うよね?
と思われそうですが、その時点で実はすでに
認識がズレてしまっているんです。

アドリブに才能や歴は関係ありません。
そして練習も必要ありません。

なぜなら、誰でもその能力をすでに持っているからです。

それを理解できれば、きっとアドリブに対しての苦手意識がなくなり、もっと楽しくなると
思いますよ。


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