殺人バイト

○「コント、殺人バイト」

○うわ〜やっべ〜〜どうしよ
●おはよ〜おはよ〜おはよ〜〜(周りへの挨拶)うぃ！アレたしか君、新人の…？
○あっ鈴木です！おはようございます！！
えっ〜と…
●あ！私、野田って言います！！そっかそっか新しく入った鈴木くんだ。社員さんから聞いてる聞いてる！自転車サドル泥棒じゃない方の鈴木くんね
○あ〜〜、俺以外の鈴木がだいぶ暴れてらっしゃるんですね
●安心して、その鈴木もココで元気で働いてるから
○そんな人刑務所にいないと安心できないですけど…
●でも鈴木って苗字珍しいよね
○一般的な苗字だと思いますけど
●そうなんだ、このバイトでは珍しいよ
君たち以外全員野田だから
○そっち方が珍しいですよ
●90%以上が野田
○ゴリラのB型の比率と同じだ、多すぎる
●それはそれとしてさ、こんなところで何やってるの？困りごと？
○いや、それが…人殺したんですけど…
●……人殺したんだ！！めちゃくちゃ偉いじゃん！！！凄い凄い！！それで？あ〜もしかしてナイフの片付けの場所？あれ、教わってない？？もしかして…ちょっと何日前初出勤？
○月曜日だったから…3日前初出勤でした
●じゃあ木村さんの時か、あの人適当だもんね
適当だったでしょ？
○まぁちょっと…
●うわ、サドル泥棒じゃない方の鈴木くんが「木村さん、適当」って言ってたって言っとこ〜
○ちょっと僕をサドル泥棒じゃない方で認識するのやめてくださいよ
●ごめんごめん、ちなみにナイフはこっちの殺人ボックスに片しちゃえば後は殺人夜勤の人が洗っておいてくれるから
○殺人夜勤…そ、そうだったんですね、ナイフ使ったのが初めてだったんで分からなくて…
●そういえば殺すのも初めて？
○ちょっと…そうですね
●今大学生？
○大学生1年です
●1年、若いね〜もう4年にもなると、あ、ウチ4年なんだけどもうおばさんだから！！あ〜若い子の空気吸うとこ！ちょっと〜人だけじゃなくて空気も死んでるんですけど！！！
○…(ドン引き)
●…こういう仕事、高校の頃とかやってなかったんだ
○ちょっと高校の頃は殺人禁止みたいな…勉強に専念しろみたいな家庭方針だったので…
●え、でも待って。絶対経験者だと思った。めちゃくちゃ筋いいもん
○え、本当ですか？
●それにナイフ使えるのも偉いよ！！私が入りたての頃なんて殴ってたもん
○ステゴロなんですか！？
●そう、ポコポコポコポコつって〜
○はははは
●で、死体ボコボコになっちゃって、店長に怒られちゃってさ
○殺せはしたんですね
●(意味不明に拳を突き出す)コレで
○(怯える)
●大丈夫大丈夫！私3回までは許すから！それまでは拳使わないよ、後２回は大丈夫！！
○ちょっと！1回どこであったんですか！？
●………
○無視やめてくださいよ！
●そういえば、コレ覚えてほしいんだけも殺したら後は隠蔽なんだよね、今回私やっちゃうから見てて！そこの袋取って〜！
○分かりました！おお、早いんですね
●まぁ長いからね、これでよしっと。あとは夜勤の人が片してくれるからさ。鈴木くんタバコとか吸う人？
○はい、すいます
●今日さ、殺人社員いないから吸っちゃおう
○殺人社員…タバコいいんですか？
●いいんですか？って人殺した後にタバコの一本ぐらいどうでもいいでしょ。ほらもう壁とか既に血でめちゃくちゃ汚いし。
○まぁ…そうかもしれないですね
●(スパー)  サドル泥棒から電話だ。
○サドル泥棒で登録してるんだ
●はい、野田です。うん、うん、うん、なに？殺しの依頼？団体さん？今から？
いけるかって？
やれるやれないじゃなくて！やるしかないでしょ！！鈴木君！！コレ消しといて！！私ヘルプ行ってくる！！！(日本刀をカッコよく構えて駆けていく)
○…野田さんカッケ〜〜