日本BLドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」第9話を本気で見た

気付けば12月a.k.a SHIWASUに突入してますが、いかがお過ごしでしょうか。私は今新しい仕事で絶賛てんてこ舞いなので、出来るだけサクサクとアツアツなエビフライみたいな感じで書いていきたいと思います。
早々に訳分かんないこと言ってますけど、マジで9話ヤバくないですか?正直言って、私的には4時間以上かけてほしいストーリー展開をギュッと30分でお届けされた感がすごい。来週までにTVerで8回は見なければならない。

冒頭、安達の家のテーブルにパーフェクト和食朝食が並びます。
「よし、食べよう」という黒沢の言葉に、手を合わせていただきますという二人。部屋の奥に布団がたたんであるので、完全にお泊り後であります。ほのぼのした朝。
「うんま!」という安達に「ホントに?急いで作ったから自信なかったんだ」なんて言い出す黒沢。いや、9日にしてもう夫婦じゃん……?
「黒沢なら店とかやれるんじゃない?」「そんな持ち上げるなよ」「マジだって!ホントにうまいもん!」と、安達に朝から食事をべた褒めされた黒沢は「俺は、安達が喜ぶ顔が見れればそれで充分」とかましてくる。おお……隙あらば口説いていくスタイル……。口説かれて満更でもない安達は「そっか……」と言いながらニヤつきます。恋人なので。
黒沢は安達の頬に跡が付いているのを見つけ、安達が鏡で跡を確認している隙にスマホを用意する。黒沢曰く、昨夜はコントローラーの上で寝ちゃったという安達の頬にはしっかり十字キーの跡がついている。二人して一晩中ゲームに勤しんでいたんでしょうか……。
「うわあ、マジかよぉ……」と鏡に向かってほっぺを伸ばしたりしてみる安達。赤楚エモーショナル衛二先生のお顔のきゅるんきゅるん具合がとんでもないことになっています。特に目と口のきゅるんきゅるん具合がものすごい。最終話にはもしかしたら……プリキュアになっちゃうんじゃ……。
そして隙を狙う黒沢さん、ものすごいガチの体勢で安達のことを写真に収めます。泊まりに来た安達の寝顔を収めたかったけどアウトだと思って気持ちをセーブしていたあの頃がとっても懐かしい。合法的に撮れるようになって良かったですね。だって恋人なので。
シャッター音に気付いた安達は「今撮った?絶対撮ったろ……消せよ!消せって!」「ヤダ!」と黒沢と部屋の中をキャッキャしつつ追いかけっこし始めます。
黒沢の腕を掴んだ安達は「(安達のレアショットいただき!待ち受けにして朝昼晩毎日拝むぞ!)」と浮かれまくる黒沢の心を読みます。しかもこの写真すごいのは、実物の安達の後ろ姿だけでなく、ちゃんと鏡の中の虚像の安達というダブルの安達を押さえているところが本当に……薄々気付いてはいたけど、黒沢って……結構ガチガチのオタクだね……?
「(黒沢と付き合い始めて9日。戸惑うこともあるけど、こういう毎日も悪くない)」黒沢を見ながら、温かい幸せをかみしめる安達。その隙にちゃっかり動画も撮り始めてしまう男、それが黒沢。まったく油断も隙もあったものではありません。
RECする音を聞いて「え、それ、動画?」と聞く安達に、声を出さずに首を振る黒沢はぜったいオタク。とりあえず出来る限り自分の声を入れないようにしてみる黒沢、顔がいいオタク。
「絶対動画だろ。今のピッて、絶対動画!」と言ってゆるい追いかけっこしてたら、だんだん開き直ってきてカメラをガンガン安達の顔に寄っていくの笑いました。妄想イメージビデオを現実にしようとする超勝ち組の顔がいいオタク。
ここで確実に分かることは、黒沢が泊まったのは明らかであり、安達はまだ童貞であるということ。

そんな朝を経て、会社でもにやけが止まらずにとんでもハッピーオーラを駄々洩れさせてしまう安達。
そんな安達を見ていた浦部パイセンは「はぁああ……お前、彼女出来た?」「はっ!?」「いやなんか最近すごくやる気あんじゃん。幸せオーラ全開な顔しちゃってさ」「そうですか……?」「お前どんな子だよ~写真見せろよ~。あ、もしかしてうちの会社の子か?」と、やけに鋭すぎる浦部パイセンに大焦りの安達。
そんなところで「あ、浦部さん、課長呼んでます」とベストタイミングに助け船を出してくれて一難去る。
「(ああ~焦った……ていうか、そんな幸せオーラ全開なのかな……)」と頬をムニュムニュさせちゃう安達。こ、この子ってば、あざとさまで習得して……。
そんなところに黒沢から「昼ご飯一緒にどう?」というLINEがきまして、続けてチラッとするスタンプにまた顔が緩む。何となく周りを見回し、返事に「オッケー!」って打つんですけど声が弾み過ぎてて、本当に幸せそうで何よりです。安達の幸せはみんなの幸せ。

とにかく幸せがすごい黒沢と安達から打って変わって、なぜか死んだ目でパソコンに向かうとキスしか打てない病にかかってしまった柘植先生……本当にかわいそう……Macbookもビビってるよ……。
あの夜の柘植は、あの湊とケイタのキスを目の当たりにして腰を抜かしてしまい、キスを見てしまったことが湊にバレるという。湊に気付かれた柘植は「おおおお邪魔しました……!!!」と言って爆走して立ち去ったのでした。不思議なフォームなのに足早い。
あの時の光景を思い出しては死にそうな顔になる柘植。そこで鳴らされるインターホン。ドアホールを覗くと、湊が配達に来ている。
「どんな顔して会えばいいんだ……」と思っていると二回目のインターホン。もう一回覗いてみるドアホール。
湊が沈んだ表情で荷物を持ち帰っていくのを見た柘植は、また死にそうな顔になり、足元にいたうどんの頭を撫でます。
おそらくこの家ではインターホンが鳴るたびに湊がやってきていて、うどんのことを可愛がってくれていたんだろうな……と言うことが伝わります。切ない。そして荷物を持ち帰っていく湊もなんとも寂しそうな顔してて……安達のところとの寒暖差……。

約束通りに黒沢と一緒にお昼を食べる安達。
黒沢は安達がいつも買っているおにぎりを食べて「ん!いけるな、ダブルマヨ」「だろ?色々迷うけど、結局これ買っちゃうんだよ」という。この「結局」「これ買っちゃう」の発音が甘噛みっぽいかわいさがあって刺さりました。これは一体何フェチ何だろう。
すると黒沢が「あ、安達。ご飯粒ついてる」と教えてあげるんですけど、安達はご飯粒からまったく見当はずれな場所を触っているので、すっと手を伸ばしてパク。パクですよ。パク。会社でパク。
安達の顔に付いたご飯粒ゲット!してやったり!な顔する黒沢に、恋人の実感がすごい安達は必殺上目遣いで「ありがとう」からのにっこり。これは……もう隠す気とかは、ないんですよね……?これで隠す気あるんですよって言われたらどうします?一旦落ち着かせたほうがいいですかね?まあ別に幸せみたいだからいっか……。
そこで急に突撃してくる六角に、おにぎりをぶん投げて驚く安達。
「二人ともおんなじおにぎりじゃないっすか!」と相変わらず目の付け所がシャープな六角。そして黒沢が安達が驚いてぶん投げたおにぎりを回収してくれるの地味に草。優しい。
「安達に買ってきてもらったんだよ。近くに美味しいおにぎり売ってる店があるからって」「そ!そうなんだよ!」
「いいなあ……今度俺にも買ってきてくださいよ」「おう……今度な」と言って、うまく誤魔化せましたみたいな顔するの本当に危ない。黒沢がいたから良かったものの、この子を一人にしたら秒でバレます。顔で。
そして、上手くフォローしといたよ☆という意味なのかは定かではありませんが、安達に向かっておにぎり片手にバチーンとウィンクかます黒沢。そんな黒沢に、ふふふと笑う安達。ここでちょっと目線を外してもう一回黒沢に戻ってきてまた笑うあたりすごくないですか?私も黒沢も心のカメラRECが止まらない。
とりあえず彼は初めての恋愛にしてオフィスラブというものをものすごくエンジョイしています。
安達と黒沢の間でそんな秘密のやりとりが行われているとは知らない六角は「あ、そうだ。またやりません?安達さん家飲み」と言い出す。「すげー楽しかったじゃないっすか!今度手巻き寿司パーティーとかどうすか?眼鏡のお友達さんや、湊も呼んで」と、もう社交性お化けみたいなことを言い出す六角。手巻き寿司という発想からして尊敬しちゃった。
「そうだな」という安達に「早速今度の土日とか?」と言ってすかさず具体的なスケジュールを取り付けてくるあたりもまた六角。
「ああ、俺はいいけど……」と言った安達に「悪い、俺は土日はちょっと」と断る黒沢。じゃあ来週だったら、と言いかけたところで六角に一本の電話が入ります。
黒沢、土日に何か予定あんのかな……?と気になる顔をする安達が本当に……絶対に一人にしちゃダメって感じで……。

昼を終えて、二人でオフィスへ戻っていく時。こんな時でもドアを開けて安達を先に行かせると言うエスコートを忘れない黒沢に、「ありがとう」と感謝を忘れない安達……お互いに人を思いやる心を持っている二人……。
そして「週末ってなんかあんの?さっき六角に断ってたから」と、会話の中で気になっていたことを聞く安達。それで多分、黒沢と一緒に過ごせないんだってちょっとがっかりしちゃってるところヤバくないですか?ヤバい。
すると黒沢は「ああ……リベンジしたいな、と思って……デート」と言い出します。まさかすぎてびっくりして立ち止まる安達。
「ごめん、勝手に決めて……嫌だった?」と聞く黒沢の眉毛がずるすぎる問題。眉毛の表現がめっちゃ豊か。
「全然嫌じゃない!」と言って駆け寄る安達に、黒沢は安堵して笑う。「じゃあ決定」と言われて急に緊張しだす安達。
あんなにナチュラルな感じで泊まったりしてるのに急に緊張するね??タイミングが謎じゃない……??と思ったら「(黒沢とデートか……)」と秒で顔がにやけてしまうのに笑いました。なんか頬が自分の意思関係なく勝手に持ち上がっちゃうんだよね。あるある。
と思ってたら、顔を片手で覆った時に手の甲についたご飯粒を見つける黒沢。おにぎり一つ食べるだけで色んなところにご飯粒つけちゃうの何なんですかね。天然記念物なので国で保護してほしい。
ご飯粒を取る時に手が触れて、黒沢の心を読む安達。
なんかバー的なところで二人で白ワインで乾杯するという、この世のムードというムードをとりあえず全て集めてみましたみたいな映像が流れ込みます。しかもバーからそのままお泊りのコースで、バスローブ姿の安達をバスローブ姿の黒沢がCarry like a princessからのベッドにドン。
このドンされた直後の安達の手。この手のニュアンスがめちゃくちゃいいので何度でも見返したい。
ちなみに私、流れ的には完全にホテルだなと思ってたんですけど、どうやら黒沢の寝室らしいと教えていただきました。ありがとうございます。
えっ家にバスローブ2着を準備してあるんだ!?という驚きがすごいんですが、まぁ安達の妄想用にパジャマ買ってるくらいだから妄想用バスローブくらいは持ってて当たり前か……いや、別に当たり前ではないな……。
そして、安達の両手は黒沢に回され……黒沢も安達に手を回し……おっと、これはもう……魔法使いではなくなるのでは……?!?と思ったところで、急に我に返った安達「ゥワァアアッあ、ありが、ありがとう」と飛び上がるけど、感謝だけは絶対に忘れない。ピュア。
この大きな驚きを誤魔化そうとして、スタスタと黒沢の分のカップも一緒に捨てに行く。
すると、ごみ箱のところにTOYOKAWA文具新商品企画車内コンペのお知らせが貼られていることに気付きます。
「あー、企画コンペやるみたいだな」「対象は全社員」「今回は企画開発部以外でも参加できるらしい。大がかりなコンペになるんだろうな」
じっと真剣なまなざしで募集要項を見つめている安達を見た黒沢は「興味あるの?」と聞きます。安達はとっさに「ないないない!コンペなんて……」と言って立ち去る。
しかし実際の安達は「(興味がないわけじゃない。でも、企画なんて考えたことないし、俺に出来るわけ……こんな時、黒沢なら何でもチャレンジしちゃうんだろうな……)」とこっそり黒沢を見ている。そこに安達の元へやってくる真面目な顔した六角。
急に「安達さん、眼鏡に連絡とってください。あの眼鏡野郎ですよ!!」と怖い顔して詰め寄られてびっくり。

突然の喫茶店。いつもとは雰囲気が違う六角と、黒沢と安達が座っている。
安達は黒沢に「ごめんな……付き合わせちゃって」「それはいいんだけど……」と異様な雰囲気に戸惑う二人。あの饒舌な六角が全く喋らず、テーブルに運ばれてきたアイスコーヒーを両手で持つなり一気に飲み干す。
「本当に俺もいて大丈夫?全然状況分かってないんだけど……」「大丈夫、俺も分かってないから」みんな分かってなかった。
すると、店にやってくる柘植。「なんだ、急に呼び出して……今心に余裕が」と言う柘植に、六角が「この眼鏡野郎!!!」とものすごい勢いで掴みかかっていく。うおおおお、と驚く柘植。とりあえず止めに入っていく安達と黒沢。
六角は「なんで湊傷つけんすか!!」と言い、「俺が湊をか!?」と思ってもみなかったことを言われてびっくりする柘植。
「あいつのこと避けてるらしいじゃないっすか!あいつが、ゲイだからですよね!」と真っ直ぐ柘植にぶつかりに行く。
あの昼に六角の元へかかってきた電話は、湊からの電話でした。
湊は「ケイタにより戻そうって言われて、断ったら無理やりキスされた」と、あの光景を見ただけでは絶対に分からない事実を明かしてくれました。
「で?それを柘植さんに見られたってこと?何か言われたのかよ」「いや……でも多分避けられてる。俺がゲイだって知って、距離取ってるんだと思う」「何だよそれ……」「もういいんだ。配達エリアも変えてもらうつもりだし、で、悪いんだけど六角から柘植さんに伝えてもらえないかな」と六角に伝言を頼んだ。
落ち込む湊と柘植の態度に六角は怒り、一言物申してやろうという態度だったわけです。やっぱり六角は良いヤツ。
「もう近寄らないから安心してくださいって、湊が。あんた、この前、湊にダンス続けろって言ってくれたんすよね!?」
湊のダンスをみんなで観に行った日、湊は柘植からもらったあの言葉を大事に受け止め、そして嬉しそうに六角に話していました。
「柘植さんって俺の気持ちすっげー分かってくれてて、味方でいてくれるっていうか……それがすごい嬉しかったんだよなあ……」
そんな湊の様子を見ていた六角は、柘植に対して余計に納得がいかない。
「あいつがあんな顔して誰かの話するの、初めて見たんすよ……なのに、そんなくだらないことであいつを避けんのかよ!距離取んのかよ!!」と怒る。
そこで安達はたまらず「違う!」と強く言います。「柘植は、俺と同じですぐキャパオーバーになって、殻に閉じこもったりするけど!そんな理由で誰かを避けたり、柘植はそんな奴じゃない!」
この時の安達は、柘植が抱える気持ちが痛いほどよく分かっているんですよね。
黒沢と付き合う前の自分も、黒沢のことをずっと避けていてたくさん傷つけてしまったという経験があるからこそ、このまま柘植が誤解されたままでいるのは嫌だったんじゃないかなと思います。
そして何よりも、柘植が湊のことを好きだという事を分かっているので。柘植にも絶対にうまくいってほしいという熱い友情。
「そうだろ、柘植」「……買いかぶり過ぎだ。確かに俺は、湊を避けてた。けどそれは、ゲイだからじゃない」と柘植は立ち上がり、安達の肩に手を置く。そして心の中でありがとうと告げて、喫茶店を飛び出していくのでした。
そして道をものすごい速さで走っていく柘植「(湊にそんな風に思われてたなんて!俺が小さい男だから!全部俺のせいだ~~~~!!!!)」と思いながら向かった先は、湊がダンスを練習している場所でした。
そして湊を見つけた柘植「すみませんでした!!!」と絶叫と共に土下座。すごい。マジで額を地面に付けるくらいの勢いで本気の土下座。当然びっくりする湊。
「俺は、自分が傷つきたくなくて、居留守をした。お前を避けていたのは……ショックだったんだ。好きな人が、キスしてるの見て……。俺は、湊が好きだ。好きで好きで、たまらない。苦しいくらいに、大好きなんだ!」
これはマジで2020年でトップ3に入るくらいの告白だったかもしれない。黒沢の告白と共に後世に語り継いでいきたい。
本当にどこの部分を切り取ってもすごく良いですよね……今までずっと自分を守ってきた柘植が、何ふり構わずに湊に思いを伝える姿が……。
傷つくのが怖くて自分を守っているつもりが、そのせいで好きな人を傷つけてしまったということに気付いた。でも、どれだけ相手の事が好きでいても、相手が自分を好きになってくれることはないと思ったら、相手とは距離を取ろうとしちゃうと思う。
自分の気持ちを押し付けたりして迷惑をかけたくない。でもずっと気持ちを押し殺しているものつらい。かと言って、気持ちを伝えて相手に拒絶されるのも怖い。そんな色んな葛藤がある中で、いくら六角から話を聞いたとはいえ、自分の殻を破って湊に会いにいった柘植は本当にすごいと思います。
あまりにも真剣で真っ直ぐな柘植からの告白を聞いた湊は「柘植さんってかわいいですね」と言って近寄り、柘植と目線を合わせて「俺も柘植さんのこと、結構好きですよ」と言うのです。
ここの湊の返事もめちゃくちゃ良かったな。個性が出てて。ちょっと聞いただけでは柘植の気持ちを受け入れたのかどうか曖昧に聞こえそうなあたりが湊っぽいというか。
走ってきて土下座して謝って、決してかっこいいとは言えない告白をする柘植に「かわいい」と言っているところと、柘植の告白に「俺”も”柘植さんのこと結構好き」と答えるところ…………。
やっぱり湊の中で「柘植なら、自分の気持ちをちゃんと分かってくれる」という信頼感がアツくて最高でした。
告白だけでもキャパオーバーだったけど、湊から返事をもらえたことでオーバーヒートした柘植は、そのまま後ろにぶっ倒れる。「えっ柘植さん!?大丈夫ですか!?」とめちゃくちゃ大声で心配するという湊の構図。これを見て、きっとこの先、色々とキャパオーバーする柘植が立ち直るのを湊がそばで見守っていたり、色んな強い風当たりに落ち込んで立ち止まりそうになる湊のことを柘植が引っ張っていってくれたりすることがあるんじゃないかなと思いました。二人が一緒に前へ進んでいく未来が見えて最高でした。おめでとう。うどんもめちゃくちゃ喜んでると思う。みんなハッピー。

安達と黒沢は喫茶店からの帰り道。黒沢は「柘植さん、殻から抜け出せるといいな」「え?」「安達、さっき言ってただろ?キャパオーバーになって殻に閉じこもることもあるけど、そんな理由で誰かを避けたりするやつじゃないって。俺、柘植さんにちょっと嫉妬したんだ。柘植さんのことを庇ってる安達、かっこよかったから」
黒沢も、あの六角とのタコパの時とは違い、素直に「ちょっと嫉妬した」って安達に言えるようになってて本当に良かったなと思いました。
すると、黒沢は鞄から封筒を取り出して「余計なお世話かもしれないけど、気になってたみたいだから」と言って安達に渡す。封筒の中身はあの社内コンペの申込用紙でした。
黒沢から「少し考えてみたら?やるなら俺、全力で応援するよ」と言われた安達は「く、黒沢!……やってみようかな、俺。さっきかっこよかったって言ってくれたけど、そうなら多分……絶対に黒沢のおかげだから。だから今なら俺、ちょっと頑張れる気がする」と言うのです。
この安達の言葉は黒沢にとって、どれだけ嬉しかったことだろうかと思います。安達を好きになって恋人になった自分が、安達の力になっている。しかも、それをちゃんと安達が言葉にしてくれたことは本当にこの上なくうれしかったと思うんですよね……。そして安達は自分が黒沢の心を読めるからこそ、大切な事こそちゃんと言葉にして伝えようって心がけているのかもしれない。
黒沢は安達を見つめ、愛おしそうに微笑んだ後にがばっと安達を抱きしめる。エッ!こんなオフィス街っぽいところの道のど真ん中で!?!?と思いましたけど、7年越しの片想いを実らせて半月経ってないので許してあげたいところです。この人の場合はもうしょうがない。
「ちょ、ちょっと黒沢、人見てる……」と小声でいう安達ですが、黒沢が「(あーーもうずるい!これ以上好きにさせてどうしようっていうんだよ)」と思っているのを読んですぐに「(あ、俺こいつのことめっちゃ好きかも)」ってなってぎゅうぎゅう抱き合っちゃうまでが秒。
そして、ずっと安達の中では黒沢との時間が「悪くないかも」だったのが、「こいつのこと、めっちゃ好きかも」に変わったのが、二人の関係で注目すべきポイントじゃないかなと思いました。

さて、一方柘植は……柘植の部屋に湊がいる……。と言うわけで、今までずっと玄関先までだった湊がついに部屋の中にやってきました。おめでとうございます。
ゆったりソファーに座る湊に対し、自分の部屋なのにあまりにも緊張しすぎて様子がおかしくなってる柘植は、落ち着かない様子で「でも、信じられないな……ほら、俺の一方通行かと思ってたから……」と呼吸も若干ままならない。
そして「じ、じじじ実は、30にもなって、恋愛というものが初めてでな、あまり、こういう事にも慣れてなくて……」
この時、バックにある間接照明がなかなかいい味を出しています。
「まさか、湊もおれのことが、す……」と言いかけた柘植の口を湊が「もう黙って」と言って手のひらで覆う。
「(最初は……いい人だな、くらいだった。けど、話していくうちに口下手で挙動不審だけどなんかほっとけなくて、気付いたら好きになってた)」
湊は本心を目で伝えるタイプ……そして湊が、柘植がダンスを見に来る前からずっと柘植のことを見ていて、じわじわと好きになっていたのだということが分かります。
「湊……」「大丈夫。優しくするから」「はい……」
急に従順になる柘植を愛しました。確かにかわいい。湊の言う通り。そして湊のほうから緊張で固まっている柘植にキスをして、顔を見合わせる。そのまま柘植のことを押し倒……す……。
からの「柘植将人、本日をもって卒業しました」
おめでとうございます!!!!!!!!とりあえずシャンパンを開けて大き目のくす玉を割りたい気持ち!!!!!おめでとうございます!!!!!!イエーイ!!!!!!!めでたい!!!!!
安達たちのゆっくりしたペースとは異なり、思った以上の爆速で突き進んでいったわけですが、個人的にそこはあまり重要ではない。だって柘植は30歳で初めての恋愛、しかも好きで好きで苦しくなるくらいに大好きな湊と一緒に卒業できたわけですよ……これは最高にめでたいでしょ……。
私個人的には、付き合うカップルの数だけ進んでいくペースがあると思っているので、たまに進展が早いから悪くて遅いから良いみたいな話を聞くとちょっと不思議な気持ちになります。そのカップルの付き合う過程を全部見てもいないのに、一体何を判断してるのか。そもそも他と比べる意味とは。
そして、男が男を好きでも、男が女を好きでも、女が女を好きでも、女が男を好きでも、男と女の両方を好きでも、そもそも恋愛に興味がなくても、恋愛の経験が豊富でも少なくても、その人自身が幸せだったら何も言うことはないはずです。
今隣にいる人とお互いに尊重しあって、一緒にいて幸せだって思えるならそれが一番。最高。

ちょっと柘植と湊がめでたすぎて急にアツくなっちゃったんですけど、話を戻します。
歩きながらコンペの応募用紙(記入済み)を見ている安達に、六角が「昨日はすいませんでした!」と勢いよく頭を下げる。
「何か俺、熱くなっちゃって……」「大事な友達なんだな。湊くん」「俺らサークルの希望の星っす!」「希望の星か」「はい、みんなあいつの事応援してるんで」
応援していると聞いた安達は、黒沢から「全力で応援するよ」といわれたことを思い出す。そして、改めて気合が入る安達。

という9話でした。
色々と考えること、思うところ、気付いたこともたくさんあったんですけど、普通に毎回前回のすごさを凌駕してくる。
見れば見るほど思うんですけど、チェリまほの世界は本当に優しくていいなって……マジであんな感じの世の中になったらいいのにね……。
社会にもまれて色々と疲れ果てた心を癒すべく、世界観に浸るためにサントラを先週予約しました。おそらく黒沢脳内イメージビデオのものではないかと思われる、妄想1(黒沢少年合唱団ver.)に今からワクワクが止まらない。ちなみに妄想が3までバリエーションあるの最高過ぎませんか?これがチェリまほの福利厚生……。


というわけで、来週も楽しく本気で見ていきたいと思います。今週もお付き合いいただき、ありがとうございました!

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