日本BLドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」第11話を本気で見た

先週が10話だったから11話なのは至って当たり前のことなのに、なぜかすごく11という数字に重みを感じる。それに11の次は12……。
ということで(?)、チェリまほBlu-rayが発売されます!ヤッター!Blu-ray愛してる!スピンオフとメイキングの収録もある様子なので秒で予約しました。テレ東の福利厚生も愛してる!

最近、noteからのコメントやメッセージ、TwitterのDM、Gmailに直接メールを頂くことがありまして、大変ありがたく嬉しい気持ちでいっぱいです。ただ私の高ぶりをぶつけているだけのnoteではありますが、noteの存在によってドラマの解像度が上がったり、知らないことや新しいものに出会えたと言っていただけると、チョロい私のメンタルがブチ上がって「実は私の脳も捨てたもんじゃないのでは?」と思うところです。やっぱり発信していてリアクションがあるから、次のアクションを起こせるというころもあるので……本当にありがとうございます……。

冒頭から、喫茶店で悩んでいる様子の安達。なんか羊さんみたいなアウターが可愛いなとか思ってましたけどそれどころではない。
「(あの時、どうすればよかったんだろう)」と、前回ラストの黒沢の心を読んでその返事をうっかり口に出してしまったことを思い返していました。あの時に自分は黒沢に魔法のことを伝えるべきだったのかどうか。ムズいよね。
すると間もなく柘植がやってくるんですけど、どう見ても様子がおかしい。悪い意味で。
安達が「どうしたの」と聞いてやると、柘植は「昨日、湊にプレゼントしたんだ。自転車を」。
柘植によると、用意した二台のガチ自転車を前にした湊は「確かに俺、運動できるから良いかもって言ったけど……俺てっきりクロスバイク的なのを想像……ふふふ、柘植さんて意外と天然すか?」と笑ってしまう。そんな湊に対して柘植は「そんなにおかしいか!?人の失敗が」とムキになって言い返しちゃったらしい。柘植さん真っ直ぐすぎる。湊もびっくりしてたよ。
「昨日から筆も進まず、このままでは柘植先生の連載は痴情のもつれによりお休みしますになってしまう!」と、頭を抱えだす柘植。いや先生、落ち着いて、と思ってたら安達が「落ち着けって」と言ってくれました。
それから「早く謝っちゃえば?」と解決策(そして名案)を提示するも柘植は「どう謝っていいか分からない」「えっ」「忘れていた。人の気持ちを察する大変さを……今までは、いざとなれば触れればよかったからな。安達!俺が何を伝えたいか分かるか!?」「えと、魔法の力を大切に」「違う!!!魔法に頼りすぎるな、だ!いずれ消える力だ。自分の力で何とかしていかないと、俺みたいなことになるぞ」
魔法使いの次は倒置法の魔術師となって、自分の経験から得た教訓を強調してくれた柘植の話を聞いた安達は、気づけば魔法の力に頼るようになっていたことに気づくのでした。

「(このままでいいわけないよな。なるべく誰にも触れずに、心を読まないで……自分の力で……)」と決意し、エレベーターを降りところで、黒沢から突然のモーニングハグ。本当に突然だし熱烈。
ぎゃ!とアッ!の間みたいな、ちょっと言語化しづらい声を上げて抱きしめられる安達。そして目の前の光景にびっくりする六角…………。
抱きしめられている安達が小声で「ちょっと、六角、六角見てる」と伝えるのがかわいいです。潜在的なあざとさを見た。
そして私と同じテンションで驚いてるかと思った六角は「黒沢さん、喜び方がワールドワイドっすね!」と言いだしたので全然温度差あって笑いました。六角は最高。
一方、もう六角の声なんて聞こえず安達しか見えていない黒沢は「コンペ、一次通ったって!」と、まるで自分のことのように喜んでいる。状況が飲み込めず目をまんまるにしている安達に「企画開発部のやつが話してた!」「え!?」「すごいじゃんか安達〜!!」「ま、マジか」とビッグニュースにひたすらびっくり。
黒沢はもう完全に浮かれてるので、このまま安達の企画が商品化されちゃったりして!とついに本人より浮かれている。安達の商品化されたときの営業の頑張り方を想像すると、とんでもない営業成績と伝説を残しそう。
「いや気が早すぎだって」という安達に、六角が「二次審査ってプレゼンでしたよね?気をつけてくださいね。企画開発部の部長めっちゃ怖いんで……もう結構よって言われたら、それは戦力外通告らしいっす!」と戦々恐々。「ええ……なにそれ怖っ」「まあビビっても仕方ないんで、当たって砕けろ精神で!」と急にあっけらかんとする六角。「よく言うよ、さんざんビビらせといて……」って安達が返すのを見て(黒沢に超嫌な顔されそうですが)ここもすごくいいコンビ。
そして何かを思いついた黒沢。「安達、今夜から特訓だ」と言って眉毛を動かす。いやほんとこの眉毛芸すごくないですか?まさかドラマ見てて眉毛の表現力をこんなに感じることになるなんて思いませんでした。

というわけで、トップ営業マン黒沢からプレゼンの極意を授けられる安達。心強いにも程がある。
「プレゼンのコツは、聞き手の負担を減らすこと。結論から話す、話すことを予告する、が基本だね」「予告?」「この商品のポイントを3つお話します、って先に伝えるんだ。そうすると相手にこいつの話し方は分かりやすいって思ってもらいやすい」
私はプレゼンというかそもそも人前で話すのが苦手な陰キャなんですけど、PREP法を思い出した。PはPoint、RはReason、EはExample、PはPoint。
この順番で話を組み立てていくと、論理的で相手に伝わりやすくなるんだそうです。受験の小論と学生時代の論文を書く時によく使ってたのを思い出してちょっとした鬱が蘇りそうになりましたが、本当にどうでもいいので話を戻します。
惜しげなく自分の知識を安達に伝えようとする黒沢の話を「勉強になります!」と逐一メモる安達に「プレゼンまでの一週間、たっぷり特訓しよう」とやる気を漲らせてくる。いい人だな……黒沢……。
安達は相変わらず黒沢を気遣っていて「悪いな、黒沢も疲れてるのに」と言いますと「全然!安達のコンペの審査が通れば俺も嬉しいし、この後のお楽しみのためだからさ」
ええ!?なに、油断してたら急に浮かれスイッチ入ってお楽しみをチラつかせてくるじゃん……!?と思ったんだけど、黒沢は付き合った時点からずっと浮かれていたことを思い出しました。
すっと体を近づけて安達へ肩を寄せると「最高の初デート、初めてのクリスマス、楽しい事しか待ってないから何にも苦じゃない」とにやにやが止まらない。ここで安達がちょっと周りを気にしつつ「またそんなこと言って」とちょっと窘める感じを出す。
そして「俺も頑張るわ。……デート楽しみだな」とか言う。一見軽いのにしっかりよく効くツンデレをかまされた黒沢さんはにっこり笑ったあと、顔を作って「なに?もう一回言って?」と浮かれたついでに調子にも乗ってみる。
「……いま絶対聞こえてただろ」「もう一回言って?」「やだ」「もう一回」「やぁだ」「お願い!」と、二人して急にいちゃつきだして笑った。そして安達の返しがどんどん甘くなっていってるので、浮かれも調子乗るのも全然許します。逆に黒沢は普通よりもよく抑えられてる方なのではないかとさえ思う。そうでもないか。
「(このコンペ、絶対後悔したくない)」
決意を新たにした安達は、黒沢とともにプレゼンの対策を練り、できるだけプレゼンの資料を非の打ち所のないものに作り上げようとします。
「(魔法は使わず、自分の力で)」
黒沢相手に何度かリハーサルを重ねたり内容を詰めたりして、二人三脚で作った渾身の資料が出来上がる。「手伝ってくれてありがとう」と言う安達に「全然」という黒沢の脳内は完全にデートにフォーカスしています。

ついにプレゼン当日。緊張しつつ会社に向かうと、入り口のところに黒沢が立っている。
「これから日帰り出張で、プレゼン前に会えないかもって思ったから」「だからわざわざ?」「あと、これ」と言って小さめの手提げを渡すと「お弁当」「えーっ!?えっ、作ってくれたの?!」と、安達は初めての手作り弁当サプライズでテンションが爆上げ。
いやすごい。日帰り出張の前に安達にお弁当を作ってくる黒沢。すごい。浮かれとか調子に乗ってるとかそういう次元ではなかった。献身。
「緊張しててもちゃんと食べなきゃダメだよ」という、まるで受験前の母のようなセリフに黒沢の愛の深さを再確認しました。そういえばマリアナ海溝だった。
それから「終わったら俺の部屋でお疲れ様会しような」と労い(兼自分へのご褒美)も忘れずに付け加えていく。
エレベーターを待ちながら「(黒沢、なんか嬉しそうだったな。よし、まずはとにかくコンペで結果を)」と思っていたところに企画開発部の部長がやってくる。噂通りの強そうな雰囲気に緊張する安達。
そしてエレベーターに乗り合わせて、安達と部長の体が触れてしまうわけです。不本意ながら「(パッとしない)」と思っている部長の心の声を聞いてしまう。部長がコンペにおいて企画に求めているものが何なのかも聞こえてきてしまい、安達はせっかく魔法を封印してるにも関わらず、このタイミングで魔法の力を頼ってしまうようなことだけは避けたいと体を離そうとする。
加えて部長は「(企画募集なんてやるんじゃなかった。企画部の若手に喝を入れたかったのに、あれじゃあね……)」。
なんだかここは何とも寂しいというか、切ない気持ちになりました。最近転職したせいもあってか、いくら頑張っててもこんな見方をされていたらと思うとすごく切なく思えてしまった。ビジネスにおいて厳しい目は必要だけど、ちゃんと良いものを見つけようって思ってないと見つからないことってあるじゃないですか。熱量を持って作った企画を見つけるためには、最初から期待しないで審査してたら見過ごしちゃうんじゃないかなとか思って寂しさがすごかったです……(メンタルヘルス)……。
黒沢が作ってくれたお弁当を食べる安達。バランスいいうえに安達の好物ばかりがしっかり詰められたお弁当。おかずの段を外すとご飯の上には「自分を信じて」の文字が海苔で作ってある。えっ、どういう……?すご………まずこの人朝何時に起きてるんだろ……?とか思ったんですが、これはオープニングで流れている黒沢が作ったお弁当じゃないかということに気づきました。デートのタイミングでお弁当作っちゃうのかな?とか思ってたけど、ここでしたね。それにしてもすごくない?日帰り出張の前でこれができてしまう余裕と愛がすごい。
安達はさほど驚いた様子もなく、手を合わせて「いただきます」と言ってお弁当を食べる。

ついにプレゼン本番。ド緊張の安達が話し出そうとすると、部長が急に「なんか地味ね」と最初からぶち壊す一言を言う。
「君、どうしてクリップで勝負しようと思ったの?」と、なんの説明も聞く前から切り込んでくる部長に、ペースをがっつり乱されつつ健気に説明しようとしますが、あっさり「もう結構よ」と言われてしまう。
安達は「(これで終わり?見込みないやつには時間を割けないって?せっかく黒沢にたくさん特訓してもらったのに……)」と、このまま何もできずにすごすごと引き下がるわけには行かないと思った安達は、ぎこちないながらも話し出します。エレベーターの中で心を読んだ時に部長が考えていたことに対応する内容を話していくと、部長は急に「続けて」と言って、さっきは勝手に切り上げようとしたプレゼンを続けるように言うのでした。

プレゼンを終えた安達は浮かない顔をしている。
「(あんなのズルだ。結局魔法を使って知った情報を使って興味を引くなんて……)」と自己嫌悪に陥る。
いやーーー、ここは私の中ですごく考えさせられた部分でした。安達の魔法は一体何のためにあるものなのか。
やっぱ童貞という点で、黒沢からのマリアナ海溝レベルに深い愛や気持ちに気づくために授けられたということが一番にあったけど、もしかして安達という人間が周りから正当に評価されるためにあるのかなとも思えてきた。
つまり、恋愛、仕事、全てにおいて安達に自信を持ってもらうために魔法が存在しているのではないかと思うわけです。
エレベーターで部長の心の声が聞こえたのは、安達が周りの人に助けられながらも頑張って作っていった企画の内容を、ちゃんと部長に見てもらうためだったんじゃないか。これをズルだと言ってしまえばそれまでだけど、私はそうだとは思えなかったんですよね。まあ私が安達とは正反対のズルい人間だと言うこともあって難しいところなんですけど、ずっと埋もれてきた安達という存在にどうすればスポットライトが当たるのか、並びに安達が自分にスポットライトが当たっていることに気付けるのかって考えると、本当にそれはズルだったのかなと思っちゃいました。ズルじゃなく、チャンスだったような気がして。
エレベーターを降りたところでちょうど黒沢と会う。
「今、ちょうど迎えに行こうと思ってたんだよ。偶然会えるなんて嬉しいな」という黒沢に、気まずさがすごい安達は「帰ろう」と言って会社を後にしようとする。
すると後ろからやってきた部長に声をかけられて「安達くん、残念だけどあなたの企画、最終には残らなかった。でも、文具への考えは悪くなかったわ」と言われる。
隣で聞いていた黒沢は「すごいな、安達は。部長が人を褒めるなんてかなりレアだよ」という。ここで安達は内心、すごいのは自分じゃなくて魔法の力だと思っていてすごく切なかった。
安達に自信を持ってもらうためにあるはず(仮定)の魔法が、逆に安達から自信を奪っていっている。ままならない……。
「黒沢、ごめん。あんなに応援してくれて」「いや、謝ることじゃないでしょ。ここは喜ぶところなんだって」
そう言って帰る時、黒沢は安達の肩にそっと手を置く。
「(頑張ってればちゃんと伝わるんだな……ちょっとは自信ついたかな。安達が俺なんかって思わず、笑ってくれてればそれで)」
黒沢の心を読んで、安達は再び猛烈に後悔するわけです。
あの時に下手に食い下がったりせず、潔く引き下がっていればよかった。
いやーーーー本当に人ってままならない。まあ、今回のコンペについて魔法があったから話を聞いてもらえて、最終に残れなかったということは企画(自分の力)を認められたわけじゃなかったっていうふうに思ってしまうのは仕方ないんだけど、そこは違うんですよ……。一次では企画の中身を精査して残ってるんだし……。
魔法がなくても、安達は今まで一生懸命に頑張ってきていた。これまでちょっと不器用だったから大勢の中に埋もれてしまっていただけで、本来ちゃんと認められるべき実力を確かに持っていたわけじゃないですか。見る人が見れば分かる。そして30歳になるまでに一つずつ安達の手で蓄積してきたものを、30歳になってから突然使えるようになった魔法に全部を持っていかれるなんて、そんなおかしな話があってたまるかっていうか。

さて、朝の予告どおりに黒沢の家にやってきて、二人だけのお疲れ様会が開かれます。
どう見ても家でできるようなセッティングではないムードと完成度の料理がテーブルに並ぶのをなんとも居た堪れない気持ちで見る安達。
「(頑張ろうって決めたのに、ズルまでして……結果、自分の中身が空っぽってことに気づいただけで……)」
ここの安達の盛大な勘違いは、私まで頭を抱えました。
自分に自信を持つって本当に難しいものです。ちょっと人の心が読めるようになったくらいで、自分のことをすんなり認められるようになんかならない。だから、魔法なんて本当はすごく些細なもので、ただのきっかけにすぎなかったんだよということを伝えたい。心を読んでも読んでなくても、安達の意思決定によってすべてを動かしてきたのに、それを全部ぽっと出の魔法の手柄なんかにしなくていいじゃん……。
浮かない顔の安達を見た黒沢は「やりすぎだったかな。キャンドルとか」なんて言うんですけど、「いや、いいんじゃない」と言われる。やりすぎっていうか、ここまで来るとちょっとした店。
乾杯をして、ワインを飲んでいると黒沢の「(元気ないな、安達……デートの話してみようかな。誰にも邪魔されず、花火が見える取って置きの場所があるって)」という心の声が聞こえる。ふと足元を見ると足が若干触れている。
その花火が見える場所や、そこにいる安達の映像がぼんやり流れてきたり、やっぱりサプライズ感が無くなるかもと悩んでいる様子に、「(ごめん、もうサプライズ感なくなった)」という安達……こんなの泣いちゃうんですけど……。
そして冗談を言ってみようとする黒沢に、私は絶対やめなと心のなかで全力で思いました。素人が言った冗談でなにか功を奏することはほとんどないから……。
すると安達がさらっと「ご褒美って、何すればいい」と聞く。黒沢は驚いて「また声に出てた!?」と言う。またうっかり心の声に返事をしてしまった安達は「(こんな魔法さえ、なくなれば……悩むことも無くなるのかな)」と思い詰める。
「俺、よくわかんないから、その……」と切り出し、このまま魔法なんて無くしてしまえばいいとヤケになって「教えてくれよ」。
ここで安達のセリフの中に直接的な表現を使わないところがすっごく良いと思いました。「よくわかんないから教えてくれよ」に含まれた意味を、黒沢と視聴者に想像させるのめちゃくちゃ粋。
黒沢は「分かった……」と言って立ち上がる。安達は座ったまま黒沢をじっと見上げ、何度か瞬きをしたあとに目を閉じる。
そして黒沢の手が安達の頬に触れた時「(なんだよ急に、かわいいじゃん。けど……ちょっと安達らしくないな。きっと勇気を振り絞ってくれたんだよな)」という心の声が聞こえる。
「(その優しい気持ち、すごく嬉しい)」
しかし、本当は勇気でも優しさでもなく、黒沢の気持ちを全部知っていて自分の魔法の力を無くすために黒沢を利用しようとしている。
安達は心が耐えきれず、黒沢を突き飛ばしてしまう。
「(やっぱり無理させちゃった?)」「違う、違うんだ!……俺、黒沢に言わなきゃいけないことがある。……俺、触った人の心が読めるんだ。この前の誕生日からこうなって、童貞だと魔法使いになれるって言うだろ。あれ、本当で!サプライズの話、全部聞こえてた。ビルの屋上だよな。さっきも俺らしくないって心配してくれて……ごめん。今まで黙ってて。最低だよな……でも、嘘じゃなくて」
すると黒沢は取り乱す安達に「安達、落ち着いて」と言って椅子に座らせる。「嘘なんて思ってないよ。安達がこんなに真剣に話してるんだ。嘘なわけない」と言って手に触れている黒沢の手を、安達がそっと外す。
「それだけじゃないんだ。俺、今魔法の力が無くなるのが怖い。魔法なしじゃ、黒沢とうまくいかないかもって……こんなのおかしいだろ!?こんな、一緒にいる資格ないだろ?もうどうしたら良いかわかんないんだよ……」と、目に涙をためていうわけです。ここでの声と目の動きに感情の不安定さがすごく現れていて、さすがエモーショナル先生だなと思いました。
ここで黒沢は「俺は、安達が苦しくない選択をしてほしい。安達には笑っててほしい。……俺たち、もうここでやめておこうか」っていう。
それから、ぽろぽろと涙を流した安達は頷いて、それを見た黒沢は「分かった」と言って今にも決壊しそうな感じで、安達は黒沢の部屋を後にする。
ここの黒沢のセリフ、かなり気が動転していたことが伺えるし一体何を言えば良かったのかと考えると、普通に一ヶ月くらい余裕でかかりそう。
私個人の考えは、黒沢にとって安達が笑顔でいることが最優先事項だったのは本心だけど、それでも安達に自分と一緒にいることを自発的に選んでほしかったんじゃないかなっていう。魔法なしでは自分とうまく行かないかもしれないなんて言われて、めちゃくちゃ悔しかったはず。今までの安達とのいろんなことが全部魔法のおかげ(魔法のせい)になっちゃうなんて。だって安達に魔法があってもなくても、黒沢は安達のことを好きになっているのに。
それで最後に黒沢は、安達を苦しめているのは自分なのか、魔法なのかを確かめようと思ったんじゃないか。嗚呼、切ない。

という11話でした。とにかく今回のエモーショナルがヤバすぎて私のメンタルがうっかりヘラっちゃいそうだったんですが、それだけ脚本や演出、そして俳優さんの演技が素晴らしかったんだと思います。
もっとメンタルが落ち着いた時に見ると、色々細かいところも違って見えてきそうなので年明けてからも何周かする。ありがとうTSUTAYAプレミアム。

あとはマジ赤楚エモーショナル衛二先生の泣き強すぎ問題。
安達のイメージとピッタリ合うような表情の作りや仕草、声を見つけてきて、それをアウトプットできちゃうのすごい才能じゃないですか?すごい。とりあえず写真集もう一冊買おう。

そして町田啓太はもうなんかココ!!!っていうポイントを絞れないところまで来てしまったのでとりあえず勝ち。WIN。色んなものに勝ちました。おめでとうございます。でもやっぱ眉毛と目なのかな……主に目の表現がとっても豊かですよね……目線にしても、感情を表す目の色にしても……。
あと、相変わらず演じてるキャラをコミカルに振った時の謎の説得力がおもしろくて素敵。何冊目かの写真集を買おう。

一応、来週がチェリまほの最終話ということなので、気合を入れて気を引き締めつつ、本気で見ていきたいなと思います。超楽しみ。今週もお付き合いいただきありがとうございました。

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