日本BLドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」第5話を本気で見た

タイや台湾、韓国、大陸のBL、ブロマンスのドラマをよく見るようになったのがつい最近のこと。大変ありがたいことに、有志の方には日本語の字幕を付けていただき、異なる言語でも内容を理解して楽しむことができています。ありがたい。色んな方向に感謝。
そんな中で気付いたのが、語学力の重要さです。もし学生の方がいらっしゃいましたら、絶対に英語は諦めないでほしいなと思います。マジで今のオタクに必要なものは絶対に語学。
全世界とつながるインターネットがある今、私たちはいつ、どこで、どのような素晴らしいコンテンツと出会うか分かりません。
だいたいどこのコンテンツでも公式で英語字幕がついていることが多いので、迷ったらまず英語。
なんで私は学生時代に英語を真面目にやってこなかったか……と度々後悔をしていましたが、幸いなことにオタクは好きなコンテンツを通して英語を学ぶことができる。あの教科書読んでる時とは吸収率が段違い。BLドラマばっかりだと語彙が偏るので、ネトフリ等で色々な作品を見たほうがいい予感はします。

ということで、六本木(テレビ東京)から世界に羽ばたくチェリまほの5話。
黒沢と社長がなぜか険悪なムードになっている場面で、いてもたってもいられなくなった安達がお茶を持って出撃します。社長の心を読んで怒っている原因を探ろうというわけですが、強面の社長にビビり気味。でも、これまで何度も黒沢に助けられてきたんだから、今度は自分が黒沢の力になるんだと自分を鼓舞してお茶を出しにいく。
そこで安達はしれーーっと社長に触ろうとしますが、タイミングがつかめない。そして黒沢も安達に何かとばっちりが行かないかと気が気ではありません。
社長におしぼりを渡す流れで触れようとしても不発に終わり「(もう手がない。やっぱ俺に黒沢を助けるとか無理なんだ……)」と諦めそうになる。
そこで社長が安達が落としていたペンを拾ってくれて「(これだ!!!!!)」と飛びつく。社長の手をがっしり両手でつかみ、社長が不機嫌な原因を察した安達は、どこかにすっ飛んで行きます。ヤッタネ!
モンブランを食べた社長はコロッと上機嫌に。最終的に「黒沢くん最高だよ!新しい担当が黒沢くんでよかったよ」とまで言わしめて事なきを得ました。

社長を見送った黒沢は、にっこにこで安達の元に走っていって「社長、ご機嫌で帰って行った。モンブラン食べたから安心したって言ってたけど、なんか意味あるの?」「ああ、社長のジンクスみたい。前社長の頃、モンブラン食べたら新商品が大ヒットしたらしい。それ以降打ち合わせの時は必ずモンブランって決めてるみたい」
ここで気になったのは、今回の社長の心の声は安達にしか聞こえていないという点です。いつもなら安達に聞こえている心の声は、視聴者である私たちも聞こえていたわけですが今回は違う。
とりあえず嬉しさ爆発中の黒沢は安達に「全然知らなかったな……安達は何で知ってたの?」と迫る。ここの黒沢の浮かれ具合というか、俺ために安達が頑張ってくれたということへの喜びがすごくてとっても愛です。LOVE。
安達はさすがに魔法を使ったよとは言えないので「え、ああ、いや、前に課長から聞いて、お茶持ってったときにたまたま思い出したんだ」と言う。そこで「そっか。でも助かった。今度飯でも奢らせてくれよ。ありがとな」と、ちゃっかりあの六角のせいでつぶれた約束のリベンジ予定を取り付けていく黒沢……やる男だ……。
黒沢に感謝された安達も噛み締めてたら嬉しさが爆発しまして、コピー機に挟まれながら発散する。そういえば安達ってエレベーターといい、よく何かしらに挟まれててかわいい。小動物じゃん。
藤崎さんが「安達くん、コピー機」と声を掛けに行くと、別に何事もありませんでしたけど?というスンとした顔して「終わりました」っていうのまでかわいいです。そしてコピー機から出た後もずっとにやにやして「俺でも黒沢の役に立てたんだ」と噛み締める。
あの場面では、安達以外には黒沢のことを助けられなかったんだということがすごく重要なところですよね。この調子で積み上げていこう、自己評価。

続いて、柘植のターン。恋愛の本を片っ端から読み倒して、荷物の配達を待つ。「(配送所を出たのが6分前……ということはそろそろ……)」と眼鏡のレンズをめちゃくちゃ丁寧に拭く。個人的に小学生から眼鏡ユーザーの私からすると眼鏡=目なので、ここの柘植はこれから得られる視覚情報を一つたりとも逃すまいという気合が伺えます。
軽く髪まで整えて配達員の来訪を待つんですけど、愛猫うどんと配達員の絡みも期待してアスレチックを玄関の近くまで持って行くあたりが素直でいいですよね。
そして期待通りにうどんと戯れていく配達員。胸の高鳴りが止まらない柘植「(やばい、こいつが来てからどんどん心拍数が上がっていってる!まさかこれがドキドキ……?)」と、本を読んだだけでは分からなかったドキドキを身をもって学ぶ。
そして玄関先の推し(配達員)と推し(うどん)の絡みに頬の緩みがとまらないことに気付いて「(なんだこのへんにゃりした顔は!!!!何を微笑んでいるんだお前は!!!しっかりしろ!!いつもの俺に戻るんだ!!!帰って来い柘植将人!!!)」と、胸を信じられない強さで叩くの草。今からオリンピック出るくらいの勢い。
さすがに異変に気付く配達員は「あの、どっか苦しいんすか?」と柘植に話しかける。「いや、胸筋を鍛えているだけだ」という柘植。オリジナリティしかない胸筋の鍛え方を見た配達員は「あんま驚かせないでください。うどんが怖がるんで」と言う。
そして配達員にちょっと怒られて「すまん……」と謝り、うどんを受け取った際にふれた手から「(心配させんな、ばーか)」という配達員のツンデレ属性がぶっ刺さってしまいグワーッと崩れ落ちる柘植。そして「おい、大丈夫か?どうした?」と心配してくれる配達員。優しい。そして柘植は「床にゴミが」と、言い訳の切れ味もやや鈍ってくる。さあ柘植……インプットの次はアウトプット並びに実践だよ……ファイティン……。

一方、安達は多分だけどさっきからずっとニヤニヤが止まっていません。
黒沢からの「サンキュ!」付箋付き大福を片手に「(やっぱ俺、ほんのちょっとは変われたのかな。これは魔法の力のおかげなのか……)」と考えながらこっそり黒沢を見ていると、突然の六角。
「お腹すきません!?」「え?」「お腹すきましたよね!?」というまさかの空腹の強要。
そして、六角からくりだされたのはデラックス幕の内弁当。六角も一緒に食べます。
「(なんとなく流れで来ちゃったけど……)何か俺に話?だって、急にお弁当なんて、しかもこんな高いヤツ」と意図を探ろうとする安達。「こないだのお礼っす!ほら、前に契約取れたお祝いでみんなで飲みに行ったじゃないっすか」という六角に、外の空気を吸わせてあげようと胃薬を買いに行ってもらったやつを思い出す。
「あれ、俺のためっすよね?」「エッ」「今日の社長の件でビビっと来ちゃったんすよ!安達さんは社長の要望を瞬時に察してモンブランを買ってきた……あの時も、俺が外の空気を吸いたいと思っていることを察して胃薬を……」と、いきなり名探偵六角が誕生。
鋭い六角にうろたえつつも「考え過ぎだって!たまたまだから!」と否定していきたい安達ですが「いいっすよ、隠さなくて。俺、もう分かっちゃったんで」「分かっちゃった……?!」「はい。安達さん、あなた実は……」と、なぜか急に窮地に追い込まれた安達。
「(まさか、この力のこと……!?)」と内心焦り倒していると「かなりの気配リストっすね!」「え?」「さりげなく相手の気持ちを察して先回りして行動する、安達さんってマジすごいっすよねえ」とシンプルに尊敬されているだけでした。令和スタンス代表の六角いいぞ。
「(焦った~~)いや大したことじゃないって」「いや、なかなか出来ることじゃないっすよ!俺、今日から安達さんのこと見習います!先輩、勉強させてください!」と頭まで下げる六角。
「大げさだって」とは言いながら結構照れちゃってる安達。「マジ安達さんのことリスペクトしてるんで、これ食べてください!」とコンビニで仕入れた大量の食料を安達に渡す六角。サークルでもこんな感じだったのかな……後輩力の高さ……。いいよいいよって言いながらも、後輩に慕われて嬉しい安達。六角と安達が小動物の戯れすぎてヒーリング効果がすごい。

「(この俺が誰かに影響を与えるなんて。人に認められるってこんなにうれしいものなんだな……これも全部この力のおかげなんだよな。けど、こうして前に踏み出せるようになったのは……黒沢が俺の事好きになってくれたから)」
確かに、この相手の心を読むことができるという力はすごく大きいものだとは思うんですけど、心を読んだあとに行動を起こすのは安達自身の意思決定に委ねられている。つまり、この魔法はあくまでもトリガーにすぎなくて、そこで見て見ぬふりをせずに前に進もうって思える安達がすごいんだよってことに、どうか気付いてほしいところですよね。でも、黒沢への気持ちを自覚しそうなのでそこは良い感じ。
安達は退社してと外に出ると雨が降っている。傘がないので走って帰ろうとすると、後ろから六角withビニール傘。「一緒に帰りましょ!濡れちゃいますよ」という六角に「いいよ、駅まで走るから」「ダメっすよ!リスペクトしてる先輩にそんなことさせられないっす!」と、満点の後輩スマイルに溶けてしまう安達……。そしてなんか勝手に六角からLDHイズムを感じてしまう私がいます。
すると、女性の「待ってってば!」という声に振り向く二人。
女性から「今日だけ泊まらせてくれたっていいでしょ!」と言われていた男は、なんと黒沢でした。
黒沢は「無理だって。彼氏のところ行けよ」と突き放すも「あんなやつもう知らない!今日だけだからいいでしょ?お願い、優一」と食い下がる女性。
その光景を見ていた六角は「あの人、元カノっすね。前に黒沢さんがあの人と一緒にいるの俺目撃したんすよ。あれは元カノに間違いないっすね。美男美女でお似合いっすよね」と名探偵が再び。
黒沢への気持ちに向き合いだした矢先だったのでガッツリとショックを受けた安達は「うん、そうだな。じゃ、お疲れ」と言って六角を置いて雨の中を帰っていきます。せっかくひとつ積み上げた自己評価を、まさかのお似合いの美女元カノによって秒で蹴散らされてしまった安達……せつない……。

そして突然始まる黒沢と元カノ(仮)の劇場……。
なんか間接照明+見たことない柄と色合いのローブ+赤ワインという足し算しかない劇場なんですけど、私的にこのドラマの制作がテレビ東京と共に「大映テレビ」であるということでなんとなく点と点が線に。かつてのあの愛の劇場とか東海テレビと昼ドラやったりとかしてた、あの時代の大映テレビの得意なコテコテのやつじゃない!?!久しぶりじゃん!?!元気してた!?と無駄に興奮していました。そしてどんなコテコテのぶっ飛びトレンディにも適応してくるし爪痕も残してく町田啓太。勝っている。この勝ちはやっぱり眉毛なのかな……眉毛が勝ってる……。
この劇場の中で、「それ、どういう意味か分かってんの?」という黒沢が安達に言っていたセリフが出てくるのも注目。
そして、安達と元カノ(仮)がキスする直前でウワァア!!!と目覚める安達。このコテコテぶっ飛び劇場は安達が見た夢だったというオチでした。童貞のイメージにしても2段階くらい前のイメージで、安達は昼ドラを見て育ったのかな……と思いつつ、ここで改めて安達の性癖の未成熟さを察してしまった自分がいてなんとも複雑な気持ちでいっぱいです。性癖は人に迷惑を掛けたり法を犯さなければ自由。

飛び起きた安達はスーツのままで、雨に濡れて帰ってきてそのまま倒れるように寝てしまった様子。安達はぼんやりと黒沢の元カノ(仮)を思い出して「(すげーきれいな人だったな……黒沢の隣にいて自然なのはああいう人だよな。だとしたら俺たちの関係はただの同期……)」と明らかに落ち込みます。かわいそう。
出勤して、近くにいる黒沢に声を掛けようか迷う、もしくは声を掛けられるのをちょっと期待している安達がまたなんとも健気で、本当に保護しないといけない小動物なのでは???みんなで優しく西川の毛布で包もう???
しかし、安達はやっぱり気まずくて黒沢に声を掛けず、そして黒沢も安達に声をかけることなく六角が持ってきた提案書に目を通す。
「(うん、これでよかったじゃないか。なのに、なんでこんなにモヤモヤするんだ……)」と栄養ドリンクをがぶ飲みする。それは逆に体に悪いし、いくら飲んだところでそのモヤモヤを払しょくできません……あったかくて柔らかいものを食べて……。
身も心もしんどい安達。雨に降られてそのまま寝てしまったために体調が悪いし、黒沢の元カノ(仮)のせいですこぶる精神状態も悪いので、もう帰ろうと思って席を立つ。オフィスを出る時にたまたまいた黒沢に安達が「お疲れ」って言うんだけど、ここが私には超刺さった。安達の黒沢に気付いてほしいというささやかな健気さみたいな、そういうものを勝手にくみ取っちゃって……(行間パテ職人)
そんなことは知らない黒沢は、安達に「こないだのお礼に飯でも……」と誘いかけて安達の異変に気付く。「どっか具合悪いのか?」と聞かれた安達はそっけなく「急いでるから」と言って会社を出る。
「(これでいいんだ。俺たちはただの同期なんだ)」と何度も言い聞かせる安達は、既に黒沢と「ただの同期」であることに寂しさを覚えているところが西川の毛布案件。
安達を心配して追いかけてきて、家まで送るという黒沢に「一人で帰るから」と突き放す……いや、もう5話より前から何回か言ってるんですけど、黒沢は最初から全然ただの同期じゃないのよ!!!!!体調が悪い同期を心配して家まで送ろうとしてくる時点でただの同期じゃないの!!!!!もしあれだったら私が一回周りに聞いてみようか?!!!!多分そんな「だだの同期」いますか?って100人に聞いたら200人がいないって言うと思うけど!!!!
「途中で倒れたらどうすんだよ、無理すんなって」と食い下がる黒沢に「無理なんかしてねえよ」と声を荒げる安達。そして自己嫌悪までが秒。黒沢に「何怒ってんだよ」と聞かれて、安達は「(何で俺は怒ってるんだ?)」と急に自分で核心をつきはじめる。
本当に大丈夫だから、と言って歩き出した安達は案の定倒れてしまい、黒沢に受け止められ……………おっと?????なに????安達の膝裏に腕を???入れて????ひょいと、持ち上げ………た………?????
まったく衝撃のお姫様抱っこでしたね。予兆がゼロのなか黒沢がCarry like a princessするのでちょっと取り乱しました。すごい急だった。
黒沢は「全然大丈夫じゃないだろ」と抱きながらいうんだけど、もうすっかり安達は姫の顔つきしてて泣いた。そしてこの時、安達は黒沢に触れているので心が読めているはずである。一体何を読み取ったのか、それとも読み取らなかったのか……?

タクシーに乗り込んだ安達と黒沢。
「(黒沢と元カノがいるのをみて、ずっとモヤモヤしていた意味がやっと分かった)」えっ!!!!分かったの!!!?!と思ったのもつかの間。
「(俺は、黒沢の気持ちが変わるのが寂しいんだ)」……すごい寸止めです。今季一の寸止め。そ、それはつまり???あなたは黒沢のことをどう思ってるから、寂しいと思うのかな???と強めに誘導しそうになったところで、まさかの元カノ(仮)がタクシーにライドオンします。
「やっと見つけた」「何やってんだよ!」「優一が電話に出ないから出てくるの待ってたんでしょ!ちょっと詰めて」と言って安達の隣に乗り込み「出しちゃってください!」。
平然とシートベルトを締めるマイペースの権化のような元カノ(仮)と黒沢に挟まれて、これが修羅場!?ってなる安達……というところで5話が終わります。いやだから、安達さん、一応この修羅場の当事者にはなってるのになぜ!?!?なぜなの?!!?という思いはありますが、6話がとても強そうなので楽しみにしておきましょう。

今回の重要なところは、黒沢の心の声が聞こえてこないところかなと思います。それでもわりと黒沢の表情と態度からどういう思いを抱いているかは伝わってきて、俳優・町田啓太の勝ちを感じました。YOU WIN。
あと朝、黒沢が安達に声を掛けなかったところは気になったけど、普通に死ぬほど浮かれてたんじゃないかなと思います。なにせ彼はキス未遂のあとに安達に2週間も避けられ続けているので、心の中はものすごいダメージを受けているはずで、あの社長の一件で「あ~~!!!!安達に嫌われたとかじゃなくてよかった~~~!!!!!!しかも!!!あんなガチガチに緊張しながら俺の事を助けてくれたのがマジでヤバいんですけど~~~~!!!生きててよかった~~~~~~!!!」という、大熱狂の渦中にいるのではないかと考えられます。本当によかったですよね。

そして原作6巻が12月22日に発売と聞いてちょっと早めのクリスマスプレゼントなので秒で予約しました。なんか買うところによって色んな特典もあります。スクエニの福利厚生。

っていうか、またお姫様抱っこ!!!また!!!
なんとなく外国人の友人にお姫様抱っこを英語で何て言うのか聞いたら「え……?多分Carry like a princessじゃない?」と言われたので、隙あらば使っていこうと思います。ルー大柴にまっしぐら。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。

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