日本BLドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」第8話を本気で見た

最近安達役の赤楚エモーショナル衛二先生の情報を収集していて、とりあえずファースト写真集を予約してみました。やっぱり被写体としての魅力がすごくある俳優さんだな~と思って見てたら、結構天然キャラみたいなエピソードがあって大いなる沼を感じた。
そういえば最近「二鹿さんって天然ですよね」みたいなことを言われたんですけど、私は天然じゃないので「え?私天然じゃないですよ」って言ってたら「ほらやっぱり天然だ!」って言われて、30分くらい天然について考えてしまいました。
だって「いいえ、天然じゃないです→天然」になって「はい、天然です→天然」になってどう頑張っても天然になるじゃん?あれ?何か嵌められたのかな?そういう話じゃない?

さっそく本編。オフィスで仕事をしている安達の後ろ姿からの黒沢からの声掛けにビクッ!!!!!てする安達。毎度毎度言ってますけども、赤楚エモーショナル衛二先生の驚く時の反応が良すぎませんか?好きです。そして毎回一緒にびっくりしちゃう。
そして一応「データまとめ、ありがとな」という言葉だけにも関わらず、声と態度から溢れ出る浮かれ具合が尋常じゃない黒沢。本当にすごい浮かれ具合。今までの抑制が解き放たれたことによるものすごい浮かれ方してる。
そんな浮かれ具合を浴びた安達は呆然と席を立ち、ふらっと出ていく。この安達の一連の動きが超面白いです。浦部パイセンからの「安達?どうした?」という声も聞こえなくなるほどの呆然具合。そして、そんな一部始終を見ていた近くの藤崎さんはニヤニヤ。はいはい……なるほどね……黒沢くんと安達くんね……といった調子です。察しがいい。

社食的なところでぐったりしている安達。「はぁ~~緊張したぁ……」と黒沢との接触にドキドキしている様子。
「(会社では今まで通りにしようって思ってたのに……でも、あんなことがあったら無理だろ……)」
7話ラストでの、7年越しの片想いが実った直後の黒沢の猛追「それって、安達の家に行っていいってこと?」に対して、動揺の極みである安達は「べべべべ別に、俺は別に、め、飯とか、た、食べたいなァとか」と声ひっくり返りながら頑張って答えてたんだけど、その時の黒沢の圧がヤバすぎて笑いました。目線が全然逃がしてくれない。
動揺からか様子がおかしくなってきた安達を見て耐え切れず笑いだす黒沢。「ごめん!いじわるしすぎた。今日は帰るよ」と、言葉尻に全部ハートが飛んでいるように聞こえました。いやもう、本当に楽しそうで何よりです。今が人生で一番楽しい感。
そしてとりあえず安堵した安達の耳元で「これ以上一緒にいたら歯止めが利かなそうだから」と言っていくっていう……。
ちょっと、今まで恋愛に縁遠かった人間にそんな急激な猛追を仕掛けてくるのどういうことですか?心のキャパを分かっていますか?いったん落ち着いてみては???とか思ったんですけど、黒沢は黒沢で7年越しの片想いからの7年ぶりの恋愛(しかもこんな風に人を好きになったのが初めて)であることを考えますと、心のブレーキがどこかへふっ飛んじゃうのも納得しました。
これはもうしょうがないよね。逆によくそこで耐えた。
「あああ……(今朝も突然電話してきたかと思いきや『安達も俺の事好きなんて、夢だったんじゃないかと思っちゃって、つい電話しちゃった』とか言い出して、いちいちこそばゆくて、これじゃ心臓が持たないっ!)」
赤楚エモーショナル衛二先生、モノローグのアフレコに強い。普段の演技もすごく良い感じだけど、アフレコの時の表情がめちゃくちゃ好きです。天は普通に二物を与えます。
あと帰宅後の黒沢の様子がなんとなくイメージできて思わず微笑んでしまいました。一回ベッドに入って目閉じてみるけど、待って?現実にこんな幸せなことある?もしかして夢じゃない?みたいなこと考えては寝返りをうちつづけ、あのハグの感触とか思い出してニヤニヤしながらコロコロ転がして、何となく横たわってたら寝落ちして朝を迎えて、安達に電話しちゃう黒沢など……。なぜか私の妄想ブレーキまで吹っ飛んでしまったみたいで大変申し訳ありません。多分今後もこんな感じでいきます。
すると横から「もしかして今俺の事考えてた?」という声が聞こえてバッ!!と振り返る安達。いつの間にか隣に立っている黒沢に「あっ、あ、やっ、あの、ま、う、うん……」と壊れたロボットみたいな答えをしてしまう安達。とにかく浮かれを極めてる黒沢は「え、ホントに?へへ、嬉しいなあ、ふふっ」と、ここまで嬉しさをまっすぐ嬉しく表現できる人がいるんですねと感動した。純度100の嬉しいだった。
「何か、用か?」「あのさ、明日空いてる?」「空いてるけど」「なら二人で出かけよっか!」「えっ」「……ダメ?」
この黒沢のダメ?がすごい破壊力で思わず胸を押さえました。
ううん!!とブンブン振る安達。「へへ、じゃあ明日迎えにいくね」「えっ」「楽しみにしてて、最高の一日にするから☆」
安達と話してるといちいち喜びと笑みがこぼれまくり、今までの擬態は一体なんだったのかと思うほどぶっ飛んで浮かれまくる黒沢に「いちいちかっこいいなぁ、おい」という安達さん。このシーンを見て、私が思ってる以上に安達は黒沢のことが好きだなって思った。いい恋してんじゃん最高。
「(ていうか、それって俗にいう、デート!?)」
オフィスに戻ってきて、安達とデートを取り付けて軽いスキップしちゃうくらいにはルンルン状態の黒沢を見た藤崎さん、あっ、はいはいはい……安達くんを追いかけていったもんね……はいはい……と秒で理解していらっしゃいました。さすが私たちの藤崎さん。

次の日、自分のデート服のレパートリーの無さでさっそく窮地に陥っている模様の安達。絶対にこのオーバーサイズシャツの萌え袖を守りたいし、ふんわり変形ベストみたいなやつ好きです。
「やべえ……誰かと付き合うって考えること多すぎるだろ……」と思って立ち尽くしていると、すぐピンポンが鳴る。
「(黒沢来た~~~~~)」とドキドキしながら扉を開けると、そこにいたのはなぜか切羽詰まった様子の柘植。
「え?柘植!?」「安達」「ち、近いな」「俺は、もうダメかもしれん」「お、おい、どうしたんだよ(もしかしてスランプ?小説書けないとか……)」「(いや、そういうことじゃないんだ)」「(えっ)」
ぬるっと始まっていく魔法使い同士の会話に動揺しつつ、柘植から伝わるあの金髪配達員の映像。
「(誰だ、この今どき男子は……)」「(実は、俺……)」
そこに通りかかるのが迎えに来た黒沢。「えっ……えっ!?」と、端から見たら柘植と安達が両肩を持って熱く見つめ合っているだけなので明らかに取り乱します。置いてあった自転車に足とかぶつけたりして本当にかわいそう……。
そんな様子を見た安達は、アッ、ヤバいなんかめっちゃ誤解を生んだな!?!!!と大焦りで「ああああ違う違う!こっこれは!!違うんだ!!」と全身を使ってとにかく「違う」ことを主張します。かわいい。

そして、落ち着いていったん安達の家に入る柘植と黒沢。
「先ほどはとんだ醜態を」「いえ、こちらこそ取り乱してしまってすみません」と30歳の対応。
安達が柘植を黒沢に紹介し、黒沢を柘植に紹介しようとしたところで「(俺の……なんて紹介すればいいんだ?こ、恋人?いや、でも……)」と固まったのを見て、黒沢がさらりと笑顔で「安達の同期の黒沢優一です。仲良くさせてもらってます」と助け船を出す。
そんな黒沢を見て「(気を使ってくれたのか……)」となる安達。
柘植は黒沢と聞いて、こいつが黒沢か!!ってなりつつ「あ、安達から話はよく伺っています」と落ち着いて返す。
まあ、言うて黒沢は継続して浮かれていますので「俺のこと話してくれてるんだ。どんなこと?」と切り込もうとするの笑いました。
「まあ、色々と」と言った安達に対してふ~~ん?とニヤつく感じ。や、やめなさいよ……目の前に柘植がいるでしょうが……そんなすぐに甘い声と甘い顔をするんじゃないのよ……もう同期の顔を忘れたんですか……?って感じで、まあ何となく全てを察したような柘植は「先約があることも考えず、急に押しかけてすまなかった」と言って帰ろうとします。
安達は人がいいので「あ、待って!何かあったから来たんだろ?」と腕を掴んで柘植を引き留める。
「(この魔法の力についても、話したいし)」「(前に相談された時、真に受けずに悪かった)」「(それは、全然)」「(お察しの通り、実は俺も童貞)」「(童貞なのは知ってた、ごめん)」「(ウェッ!?!)」「!?」
何かもうただならぬ二人の様子に、すっかり置いてけぼりをくらっている黒沢は「二人とも、大丈夫……?」と、目線で心配とほのかな嫉妬を匂わせてくる。
安達に促されて座った柘植は「ちょっとだけ時間、もらってもいいか」と相談することに。
「実は最近、知り合いになった若者がいるんだが……」と、あの金髪の配達員とのやりとりを思い出す。久しぶりに配達に来てくれた金髪くんが、大会が近いからなかなかバイトに入れてなくてと言うと「大会って、ダンスのか!」「俺、ダンスの話しましたっけ?」「いや、実はこの前練習してるの見かけて」「声掛けてくれればよかったのに」「邪魔しちゃ悪いかと思って……」「全然悪い事ないですよ(見るならちゃんと見てほしかったな)」
心を読んで大歓喜の柘植は「じゃあ、今度観に行ってもいいか!」と言うと「別に、はい」などと満更でもない顔で言われて、ヒャ~~!!!となる柘植。
「そのような流れから、今日練習を観に行く約束をしてしまったんだ」「はぁあ……そっかあ」と、苦悩を分かり合う童貞たち。
しかし「え……?今のに何か問題が?」と全くピンと来ない黒沢。
「路上でダンスしているようなタイプの人間の中に、俺らみたいなのが入ってくんだぞ?そんなの、考えただけでもう……!」「かと言って、約束を破るのは人としてどうかと……なあ、どうしたらいい!?安達……!」と二人して悩むのがめっちゃかわいい。この二人が大学から仲良いの分かりますよね。波長が合うから。
そんな二人を見た黒沢は「じゃあみんなで行く?」と、何ともシンプルかつ最高の解を導き出してくれます。

デートの予定を大きく変更し、柘植と共にバスに乗る二人。
安達はこっそり隣にいる黒沢に「黒沢ごめん。約束してたのに」「色々考えてくれてたんだろ。今日のこと」とLINEを送る。ちょっと倒置法すらかわいく見えてきました。
それに対して黒沢は「謝ることないよ」「安達と一緒にいれればいいんだ」
エッ、やだ……健気じゃん……いくら浮かれてても黒沢って健気なままなんじゃん……。
「楽しみは後にとっておこうよ」「俺たち、これからずっと一緒なんだから」そして目が合う二人……とても穏やかでいい雰囲気ですね……と思ってたらバスが揺れて黒沢にぶつかる。
そこで突然始まる「僕の恋人」という、プロ恋ポエマーこと黒沢優一さん渾身のポエム。
私、まさか黒沢さんがポエムまで嗜んでいらっしゃるとは思いませんでした。突然で戸惑う安達をものともせずに始まる最高に強くて韻も踏んでるパンチラインつよつよポエムなんですけど、この時の横顔の美しさがもはや宗教画みたいで頭が混乱したよね。視覚と聴覚から得る情報の差が激しすぎて。
冷静に見ても世が世なら国を治めてそうだし、レオナルドダヴィンチが見たらクロッキーする手が止まらなそうな横顔。やっぱり天って人に二物くらい余裕で与えていくんですよね……天って意外と大雑把だな……。
さて肝心のポエムの内容は、ぜひTverかTSUTAYAプレミアムでご覧ください。百聞は一見に如かず。絶対に見てみんなで困惑したい。

プロポエムを聞いて真顔でいられなくなった安達が急に笑い出し、そーっとくっついてた足を離すところもめっちゃ良かった。
黒沢が実は相当面白い人間であることが分かり始めてまいりました。面白いですね。
そしてたどり着いた練習場所にいたのがなんと六角。色がバチバチの私服がかわいい。
「ええ~~~世間狭!!じゃあ先輩の友達と、俺のダンスサークルの仲間が友達ってことっすか!そんなことあるんだな!」と後ろにいたスーツの男の子に声をかける。
「彼がいつも、俺の家に荷物を届けに来てくれてるんだ」「やば~~!!!」
すると金髪くんは「彼って、俺、名前湊って言うんで」と名前を知ることに成功した柘植は「そうなのか!良い名前だな……!」と、自分ができうる限りの好意をにじませるのがとってもいじらしい。
六角が「え?!名前知らなかったんですか?!ウケますね」と、パリピから理解を得られぬ陰キャのつらさが急に刺さってきた。
「お友達も連れてきてくれたんすか?」と、ちょっと舌ったらずな湊にうっかりきゅんでした。画面に収まってる人が全員かわいいという奇跡。
「ダ、ダンスのお友達はこれで全員か」「はい」「分かった」「えっ」「差し入れ買ってくる」「じゃあ俺らも行こっか」と言って、いったん買い出しに。ちゃっかり六角がアイス的なものお願いしまーす!って言うの笑った。愛され後輩王決定戦あったらぶっちぎりに優勝します。

コンビニに買い出しに来た3人。柘植は炭酸飲料の宣伝の「その汗に、きゅんってする」をじっと見ている。さっきから湊にきゅんがとまらないのと、あいつ湊って言うのか……いい響きだな……湊……MINATO……などとひたすら名前をかみしめてそう。微笑ましい。
そんな柘植を見た黒沢はこそっと安達に「柘植さん、湊くんのこと好きなのかな」と言います。「えっ、黒沢もそう思う?」「なんか、湊くんを見るめがキラキラしてるから」「モテてきたやつは恋愛洞察力がちがうな」「え、なんだよそれ」「黒沢、人の心読めるんじゃない?」「まさか」
ここで安達が黒沢に人の心読めるんじゃない?って言ったのは個人的にちょっとびっくりしました。黒沢に対してだんだん慣れて余裕出てきたってことなのかな。まあどっちにしろかわいい。
黒沢が安達からかごを受け取るときに指が触れて「(読めたら、もっと安達のしたいこと、やりたいこと叶えてあげるのに)」。
いやーーーこの時の安達の顔は絶対に一時停止をして見てほしいくらい、めちゃくちゃに良かったです。見事なまでのきゅん顔エモーショナル。

差し入れを持って戻ってくると、ダンスの練習が始まっている。
六角がちょいちょい盛り上げてくれるのがいい子すぎる。と思ってたらさっきのスーツの男の子が「やっぱ就職選んで良かったわ。これじゃ無理だろ」と言ってその場を去ろうとする。
そこにガッとスーツへ掴みかかっていく湊。バチバチし始めた二人にざわつくんだけどこの時の安達の驚いてる「ええっ!」がめっちゃいい。なんかちょっと面白さがあって、リアクションの演技がとってもうまいなと思います。
「わざわざ冷やかしに来たのかよ」と怒る湊に「本当の事言っただけだろ。無駄じゃね?そんな頑張っても」と冷ややかに言い放つスーツ。ここで六角か誰かがケイタと呼んでいたので、スーツはケイタという名前であることが発覚。
ケイタに離せって!!と強めに突き飛ばされる湊。それをとっさに受け止めにいく安達。多分ここで安達は心を読んだ。
ケイタを止めようとした黒沢は「なんだよおっさん」と言われてしまい、しっかりショック受けるというとんだとばっちり。
おい……ケイタ……念のため言っておくけど……君も必ずおっさんになるんだからね?分かるか?若さを理由にできるのなんて一瞬だかんね?!私あと30まで数年はあるけどマジで20歳あたりから全然内面に成長がなくて超つらいのに、30はもうすぐそこに来てるんだからね?!どうする?!!あと年上の人にはひとまず敬っていこうな!!?という気持ち。……なんか急につらめの私情を挟んでしまいましたが話を戻します。
ケイタが「分かってんだろ、自分らのレベル!今芽が出てないってそういうことだから!」と言うと再び食って掛かろうとする湊。そこで「やめなさい!!」と強めにいきなり教師のような止め方をする柘植。差し入れの炭酸をケイタに差し出して「これでも飲んで少し頭を冷やせ」と言う。そんな柘植に「……ウザ」と吐き捨てて去るケイタ。
湊は柘植に「余計な事、しなくていいですから」って言うんだけど、柘植は「俺たちの問題に首突っ込んでこないで」的な感じに受け取っちゃったんじゃないかなと思うんですよね。どうか湊のツンデレ属性を思い出してみてほしい。
柘植はあっさりと「そうか、分かった」といって帰って行こうとする。
バス停まで戻ってきた3人。安達はそっと柘植に触れて、さっき読んだ湊の心の声のことを伝えます。あの時の湊は「なんで笑うんだよ。俺だけ本気で、かっこ悪」と思っていた。
「(何でその話を俺に)」「(あの子のこと、好きなんだよね。そんな相手に拒まれたら、一歩引いちゃうのも分かる。俺もそうだった。前だったら……)」
安達は黒沢を見上げ、ふと優しく笑いかける。そしておもむろに「柘植、あのさ」と言って黒沢の隣に並び、「俺……黒沢と……付き合ってる!です……」といきなりの交際宣言。付き合ってるです……。驚く黒沢、そして驚く柘植。
「だから……だからっていうのも変だけど、とにかく!がんばれ!」と安達が柘植に持って帰ってきた差し入れを差し出す。柘植は力強く頷き、袋を両手に持って爆走。ここの柘植の走り方がめっちゃよかった。あの何とも言えない鈍くさい感じといいますか、あ、この人多分運動神経そんな良くないんじゃないかな~みたいなキャラが伝わる走り方で最高でした。愛した。
柘植を満足げに見送る安達に、黒沢が「えっと……さっきの、何?」と聞く。「あっごめん、急に……」「あんな不意打ちされたら、俺、心臓持たないんだけど……」ここで安達がえっ……黒沢も心臓持たないの……!?みたいな顔してるの笑いました。冒頭で安達が心臓が持たないって言ってたのと同じ。
ここでちょっと考えたいのは、ここでの安達の行動はアウティングなのではないか?という点です。
アウティングとは、一橋大学での事件もあったのでご存じの方も多いかと思いますが、本人の了承を得ずに公開していない性的志向などを他人に暴露することをいいます。これはもう大変にデリケートな事だし、乱暴に扱ってはいけないところである。
ただし、今回の安達の場合は、黒沢が「自分と付き合っていることを隠しておきたいと思っていない」もしくは「できれば柘植には付き合ってることを言いたかった」と思っていることが分かっていたと思われるんですよね。
なぜかというと、描写されていないので完全に私の妄想なんですが、安達が柘植に対して黒沢との関係性を言い淀んだタイミングに注目してみます。その時に安達は黒沢に対して「気を使ってくれたのか」と思ってるんですよね。つまり安達は、黒沢が「安達が自分の関係をどう紹介するかを迷っているということは、安達にとって自分たちの関係が柘植に知られることに何かしらの懸念がある。だからここでは自分たちの関係性は柘植に隠しておくべきだ」という考えから、自分は同期で仲良くさせてもらっている人間であると柘植に紹介したということを理解していたのではないかと思うわけです。あとコンビニのシーンで黒沢が「心が読めるなら安達のしたいことややりたいことを叶えてあげられるのに」っていうのも、安達の中での交際宣言のトリガーに繋がってたりしないかな……。
あと安達が交際宣言した後の黒沢の様子を見るに、おそらく自分が安達の恋人であることを言いたがっていたような感じが伺えるところもそう考える理由の一つです。
しかし現実では誰しも安達のように人の心を読む魔法など持ってないので、アウティングそのものは絶対にあってはならないと思います。これは明らかな罪。他人のパーソナリティに関わる事を勝手に言うな。ここマジで強調したい。
ここでは安達が黒沢の心が確実に分かっているという前提があるからだということを忘れてはいけません。

話を戻して、湊の元に戻っていった柘植。
「俺も小説家を志し、大学時代に担当がついたことで調子に乗り、就職もせず小説を書き続けてきたが、何作書いても賞は取れず、無駄に年を取ることへの将来の不安、己の才能への不信感、社会に属していないことへの恐怖はよく分かる!それに……本気のやつをバカにするやつはどこにでもいる。夢を持たぬものは夢に破れたものはそうなりがちだ!バカにしていた方が楽だし、傷つかないから……けど、俺はお前を絶対にバカにしない!笑わない!だから、自分を信じろ。以上だ」
この柘植の言葉によって、湊だけじゃなくこのドラマを見ているたくさんの人の心を救ってくれたように思います。私を含めて。
この世は本当に生きづらい世の中で、夢なんて見るより、自立していて現実的で地に足付けて社会人として仕事をしてる人のほうが偉く見えるんですよね……その人自身も自分で夢追いかけてる人間より自分が偉いと思ってると思うし……。
私は自分のことを肯定できず、自分のことを全く信じられなくて夢を諦めた人間だけど、夢を目指して頑張ってる人のことはどうやってもバカにできない。自分はやりたくても自信や度胸がなくて出来なかったことを、一生懸命に頑張っている人って超すごいじゃないですか?かっこいいし、めちゃくちゃ尊敬する。諦めが肝心なんて言葉はあるけど、せっかくこの人生でやりたいこと見つけられて何をすべきか見えてるなら、世間体なんて気にするのはとんでもなく無駄なことです。
他人に色々と口出しするのは簡単です。だけど、その口出しした言葉の責任は一切負ってくれないんですよ。そんな無責任な言葉を真に受けて揺らぐよりも、絶対に自分を応援してくれる人の言葉と自分の心を信じたほうがいい。絶対。私は何においても、一人でも自分のことを応援してくれる人がいるなら、その人のためにいくらでも頑張っていくと心に決めています。
……なんか急に私の暑苦しさというか根暗というか、情緒不安定なところが出てヤバさが露呈してしまいましたが、しれっと話戻していきます。
湊は「何だよ。急にめっちゃかっこいいじゃん!」「えっ」「ありがと」「……湊……俺……」お!?!?柘植いくか!?!行くのか?!と思ったところに突っ込んでくる六角……でも憎めないのが六角……得だな……。
六角が「二人とも帰っちゃった……あれ、黒沢さんたちも帰っちゃった?」と言うと柘植は差し入れを置いて「帰る」と言って立ち去ります。この時の湊の「えっ」が切なくて良い……。

場面変わって、黒沢と安達が仲良く並んで坂を上っています。
「やっぱりかっこいいよなあ、夢や目標があるの」「さっきの安達もかっこよかったけどね」「え?」「さっき、柘植さんの背中を押してあげてただろ?」「いや、あれは別に……」「夢とか目標とかってふいに見つかることもあるし」
からの、黒沢がさらっと安達の手をつないだところ超良すぎましたね……超……。ここで見られたのは、安達が黒沢に大きく緊張したり、びっくりしなかったことなのかなと思います。ここが会社じゃないからってだけなのかもしれないけど、安達の中で実際の黒沢がどんな人間かが分かってきたということが何となく分かる。
「ゆっくりのんびりいこうよ。こうやって一個一個新しい初めてを楽しんでいくのも、よくない?」そして黒沢の握り返して「うん」って返事する安達。なんて温かい世界。生きてて良かったです。
一話から見返すと如実に分かりますけど、安達が本当に黒沢に愛されることで、どんどん自分に自信を得て可愛くなっていくのが分かってグッときちゃった……きゅるんきゅるんだもん……。
「(誰かと付き合うのって考えること多すぎだけど、でもこの感じ、悪くないかも)」
一方、安達と手をつないでる黒沢さんは再び幸せの絶頂におりますので、「(すき。かわいい。すき、すき、すき、だいすき!)」と色んな思考力とかが吹っ飛んでしまっているのが最高だなって感じでした。3回目くらいのすきがちょっと上がり調子だったのが特に最高。
「(うん、でもやっぱりこそばゆい)」って、にこにこしてるの微笑ましいから、できればずっとこの感じでお願いします……木曜の深夜に染み入ります……。

気になっていた柘植ですが、なんとまだ公園にいました。しかもドキドキで死にかけている。
「(だめだ……胸の高鳴りが収まらん……決めた。湊がもういなければ大人しく帰って寝る!でも、まだ湊が練習していたら、その時は……い、いた!!!)」ということで先ほどの告白をリベンジしに行こうという柘植隊長。私はテレビの前で完全に固唾をのみ右手を左手で握りしめながら見守りました(握力38)。
行け、行け……と思った時に現れたのは六角ではなくケイタ……えっ……あんた今、湊に……キッ………キス………エ~~~~ッ!!!!ケイタ、そういう感じ~~~~~!?!?!!?
と言った調子で、無事にラストのせいで右手が死にかけた8話でした。
今回もいろんな面でとっても重要な要素がたくさん詰まっていた回だったなと思います。いつも大事なことを教えてくれる最高のドラマと出会えたことを心から嬉しく思います。テレビ東京への愛が高まるばかり。
そして、なんとチェリまほのサントラの予約が始まっています。ヤッター!!エモエモサントラ普通に買うしかなくない!?

さて、本来なら冒頭でどうでもいい私の天然判定話なんかしてないでこれを書くべきだったなって今更気付いたんですけど、これまでのチェリまほnoteを思った以上にたくさんの方にご覧いただいているようで、大変恐縮かつ、心から嬉しく思っております。
私はただのチェリまほのことが大好きな一視聴者であり、基本的にはドラマ脚本の勉強、そして自分の精神のカタルシスのためにドラマを見て考えたことをnoteに書き記しています。
ならびに、布教精神が強いオタクであるためにたくさんの人がチェリまほという素敵なコンテンツをより楽しむことを、私の何かしらで役立てられたら超最高だね……的なことを思っていたりします。
だから感想をお寄せいただくと本当に、本当にとんでもなく嬉しいです!いつもありがとうございます。
最後までしっかり楽しく見ていけたらいいなと思いながら、また来週。今週もお付き合いいただきありがとうございました。


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