見出し画像

【DID】生きる工夫#2

今日もお疲れさまです、獏です👾
長くなり過ぎてまとめられなくなったので、前回の続きから。。


さらっと前回のあらすじ。
知能検査をして障害者手帳を取りました◎

"福祉に頼る"という手段を肯定的に捉えられる様になったことで、次は親元から自立して生活することを視野に入れて動き始めます。

【障害年金の申請】


実家から出て精神的/経済的自立を目指すにあたって、誰しもが躓く金銭問題。
当時週に2〜3回、4時間程度働くのが精一杯だった自分には、到底一人暮らしが出来るほどの懐の余裕はありませんでした。

ただ実家を出て両親との接し方を考えないといけない、とは常々考えていたのでその旨を主治医に相談した所、障害年金の受給を勧められました。

ここより下は少しややこしい内容。。
障害年金の申請を検討している方以外は読まなくても大丈夫なやつです👀

障害年金の申請には
1.障害の原因になった病気や怪我の初診日が、国民年金に加入していた期間内にあり、初診から1年半以上経過していること。
(もしくは20歳前、または日本国内に住んでいる60歳以上65歳未満で年金制度に加入していない期間内であること。)
2.障害の程度が1級か2級に該当すること。
3.これまでの被保険期間の内、1/3以上の未納期間が存在しないこと。
4.傷病によって今まで通りに働くことが難しく、病気や怪我により日常生活に支障があること。

…などの要件を満たしていれば、障害年金を受給出来る可能性があります。

これだけ見ると複雑な要件に見えますが、初診から1年半以上が経過していて障害年金の申請を検討したいという方は、市役所の障害福祉課でその旨を伝えると要件に該当するか否かを調べてもらえると思います。

障害者年金の等級は、手帳と異なり1級と2級の2種類のみです。
ここで少しややこしいことに、『障害者手帳の障害等級と、障害年金の等級は必ずしも一致しない』というものがあります。

例えば、障害者手帳は3級であっても障害年金は2級で受理された、というケースもあり得るのです。現に自分たちもそうでした。
また障害者手帳の等級は3級であったものの障害年金が2級で受理された場合、障害者手帳の等級を2級に上げることも可能です。
ですが、障害者手帳の等級が2級だった場合でも障害年金が不受理になることもあり、障害者手帳の等級と障害年金の受理/不受理とには関連性が低いです。
あくまでひとつの目安、として考えているのが無難かもしれません。

ちなみに申請書類の準備から受給決定の連絡が来るまでに、3〜4ヶ月程度の時間がかかりました。

【時短勤務での社会復帰】

年金の申請と同時進行で、自分に合った就労ペースを探りつつ、知能検査で知った特性に合った職探しを始めました。

知能検査で得られた自分の特性は、"複数の作業を同時にこなすことがとんでもなく苦手"で、"一つの作業を正確にこなすことは得意"というものだったので、なるべく自分のペースで出来る仕事を探すことにしました。


自分のペースを守れる個人作業多め。
週に2〜3回でもOK。
1回あたりの勤務時間が4〜6時間程度。

という条件を基に求人を検索し実際に就労してみた所、比較的欠勤も少なく1年と少し勤務を続けることが出来ました🎉

DIDに限らず精神疾患を抱えながらの就労で一番難しいのは「継続すること」だと思っているので、一般的な視点から見ると短い様なこの"1年以上継続出来た"という事実が自分にとってはかなり大きな経験になりました。
きちんと自分に合う環境や職場を選べば、自分でも社会復帰が出来るかもしれないという自信に繋がった様に感じています。

社会に出る事への不安が大きかったり継続する事へのプレッシャーが大きい方は、初めから完璧を目指すのではなく、無理なく続けられる自身のペースから始めてみる事をお勧めします◎

また自分はクローズ(企業に精神障害の事を伝えずに働く事)でのアルバイト先を探しましたが、より障害に理解のある環境や職場を求める場合は、就労移行支援事業所を利用したり就労継続支援作業所での就労を検討してみてもいいかもしれません。

【実家からの脱出】

無事障害年金の受給が決まった事と遡っての年金受給が出来た事、多少であれば社会に出て働くことが出来た事をきっかけに、親元を離れて生活するという目標が実現可能な環境作りは整いました。

引越し費用や当面の生活費は、障害年金から捻出出来る事。
通院やカウンセリングにはきちんと通い続ける事。
新しい生活を始めていく上で、支え合えるchat.達というパートナーが居てくれる事。
時短勤務で培った自信を基に、新しい環境になれたら少しずつ就労も始めていく事。
これらを両親に伝え説得すること数ヶ月、なんとか親元から離れる許可を得ることに成功しました。

自分達の家庭はどちらかというと過干渉タイプだったので、とにかく親元から離れても問題がない事、不利益等が生じない事を訴えることで、了承を得られたのかなと思っています。

そんなこんなで地元から離れてchat.達の暮らす地方へ引っ越し、転居から半年ほどでアルバイトで収入を得られる様になり、紆余曲折あり同棲する事になったりしながらも現在に至ります。


【最後に】

文章で書くと案外とあっさりとんとん拍子でここまで来たように感じられますが、1番初めに取り掛かった知能検査や障害者手帳の所得から数えると、一人暮らしに踏み出せるまでに3〜4年の月日を費やしています。

また主治医が障害者手帳や障害年金の受給に肯定的で協力的であった事も、ここまでスムーズに目標を達成出来た大きな要因だったと感じています。

あくまで誰かの何かの役に立てばいいなと思い記しているだけの自分個人の経験談なので、もっと時間が必要になるパターンもその逆のパターンもまた沢山あるんだろうなと思います。

親元から自立はしていきたいけど何からやればいいのか解らない。
どんな福祉を頼ればいいのか解らない。
そんな誰かの一助になれればいいなと願っています☺︎

ここまで読んでくださってありがとうございました☁️
また次回、おやすみなさい🌱

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?