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本日、仕事日和

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ライターのお仕事として書いた記事のご紹介です。記事の背景なども記しています。 まだ過去記事は上げていないのですが、追って加えてゆきます。
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記事一覧

「ハルメク365」への原稿

今年4月から女性誌「ハルメク」のwebサイト「ハルメク365」で記事を書かせていただけることとなりました。 見出しも含めて1000文字程度という字数制限があるため、どこまで文章を削ぎ落して、かつ魅力的な記事にできるのか、と、悩みながら書いています。 私の記事はついつい重量級の長いものとなってしまうので、今の時代に合った軽やかなものを書くすべも身に付けるべく、日々精進。 自分の中の「執着心」と向き合うことにもつながっているように思います。 「ハルメク365」では同世代の女性に

「熊野牛王神符」の神罰【和樂web】

コロナ禍で話題となったアマビエさまの護符のように、日本には昔から、神仏のお姿や言葉を書いた札には力が宿り、見えないものから守ってくださる、という文化が根付いています。 和歌山の熊野三山(「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」)にも「熊野牛王神符」(くまのごおうしんぷ)と呼ばれる護符が伝わっており、厄災除け・病気平癒に大きなご利益があるそうです。 こちらは昨年12月、「熊野速玉大社」を訪ねた際に授与所で購入した「熊野牛王神符」です。 48羽の八咫烏(やたがらす)が

ちょっとびっくり!小林一茶の辛すぎる人生【和樂web】

私が小林一茶に興味を持ったのは10年以上前、『まんが・俳句入門』を読んだことがきっかけでした。当時、小学生だった息子たちが児童図書館で借りてきたもので、親しみやすいマンガで季語や定型の説明があり、最後に松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶という有名どころの句と生涯がストーリーマンガで描かれています。 中でも小林一茶の句は、 「我と来て遊べや親のない雀」 「やれ打つな蠅が手をすり足をする」 など、小さな生き物へのやさしいまなざしが感じられ、息子たちも私もほのぼの。 ところが…… 続け

玉津島神社~美しき和歌の神・衣通姫尊~

毎月一日、私は和歌山市和歌浦にある「玉津島神社」へお参りに行きます。神社のすぐ前には遠浅の海が彼方まで広がり、万葉の時代より歌枕となっている風光明媚なところです。山部赤人など多くの有名歌人がこの地で和歌を詠んでいます。 「和歌の浦に潮満ち来れば潟を無みあしべをさして鶴(たづ)なきわたる」 (和歌の浦に潮が満ちてくると、広々とした干潟がなくなり、鶴が鳴きながら大空を飛んでゆくよ、葦の茂る岸に向かって)      「山部赤人」 境内にある奠供山(てんぐやま)から見渡す和歌の浦

『源氏物語』槿の君

『源氏物語』に登場する女人のひとり「槿(あさがお)の君」。以前からずっと、彼女のことが気になっていました。 「六条御息所」や「紫の上」のように物語の中心的な女性ではありませんが、唯一、光源氏とプラトニックな関係を保ち続けたひと。第二帖の帚木(ははきぎ)から15年にも渡る歳月、二人は文を交わしています。 今回、小学館「和樂web」にて、彼女と光源氏の関係をご紹介する記事を書きました。『源氏物語』にあまり親しみのない方にも楽しんでいただけるよう、かなりポップな書き方をしています