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#トレンドクリップまとめ 2024/03/01


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2024/03/01
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々Twitterで発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクで無料公開のTwilogにアクセスして、ご確認下さい。

 今週のハイライトはメタバースです。ドコモが2024年にメタバース向け眼鏡型端末を発売しますし、鳥取県がメタバース交流スペース「バーチャルとっとり」を開設。富士フイルムが写真愛好家向けWebメタバースを提供開始します。また、資生堂が社員インフルエンサー施策を進める一方、AIの影響で検索エンジンのボリューム減少が予測されます。米ウォルマートがビジオ買収検討しています。成功すればリテールマーケティングの変換点です。塩野義製薬がADHD治療ゲームアプリを申請しました。現状のスマートウォッチなどでの血糖値測定にFDAが警告です。
(リード文はChatGPT3.5による要約作成後に手修正)


⭐️Web3・メタバース・空間コンピューティング関連トピック
 KDDIの失敗の事例にも関わらず、ドコモが24年に眼鏡型端末 を「スマホの次」のメタバースの核として販売します。軽量・薄型とすることで使い勝手を高め、仮想空間「メタバース」向け需要を掘り起こします。さて、今度はARグラスは成功するでしょうか。個人的にはSONYのスカウターの製品化に期待しています。
 年度末を控えて、自治体のメタバース発表が続いています。今回は、鳥取県がメタバース交流スペース「バーチャルとっとり」をオープンへです。 オープンに先立ち、メタバース上での同窓会「33祭」やバーチャル婚活イベントが開催され、新たな形のコミュニケーションと出会いの場を提供していくとの事です。
 メーカーもメタバース開設です。富士フイルムはデジタルカメラのショールームや交流スペースなどを備えた写真愛好家向けのWebメタバースをオープンします。 デジタルカメラのショールームやギャラリー、ユーザー同士の交流など、より直接的に結びつける新しいスタイルのコミュニケーション空間を模索します。
 さて、いずれも、過疎パースにならなければ良いですが。


⭐️小売・EC・マーケティング関連トピック

 今週のランキング2位の注目の話題はインフルエンサーマーケティングです。1週間の売上目標を1日で達成。フォロワー6万人超えの社員も!資生堂に聞く、社員インフルエンサー施策 、とタイトルが踊っています。資生堂は、2021年にアクセンチュアとの合弁会社で資生堂インタラクティブビューティーを設立。活動のひとつとして「販売員のデジタル化・DX化」に取り組んでいます。もはやショップでの対面カウンセリング販売では成長を望めないのが明確になって、デジタルシフトですね。
 もっともデジタルマーケティングにも、変化の波が起きています。生成AIによるAIチャットボットやAIエージェントの影響で2026年までには検索エンジンの検索ボリュームは25%落ちる とGartnerが予想しています。合わせてサードパーティークッキーも今年中にはオワコンの見込みで、ターゲティング広告が激変へ。
 それを見越してか、ファーストパーティターゲティングの拡充を狙ってか、米ウォルマートがTVメーカーのビジオを買収計画です。実現すれば、ウォルマートが全米テレビ市場シェアの5分の1以上の覇権を握るだけでなく、ウォルマートの広告事業を飛躍的に拡大することにもなります。もっとも、米国の事情は日本と違っているので、詳しくはこちらの記事をググって下さい。「ウォルマートのリテールメディア急伸の理由 日米市場に7つの違い」


⭐️生成AI関連トピック

⚪︎将来予測・政策
 政府諮問会議「新しい資本主義実現会議」でデジタル化に伴い労働需要が少なくなるおそれがあるホワイトカラーが製造業や土木などのブルーカラー産業に転職しやすくするのを支援する必要があると報告しました。先進的な会議です。
 生成AIの普及でキーソリューションとなった、グラフィックボードメーカーのNvidia CEOのJensen Huangが将来を予測しています。誰でも自然言語でプログラマーになれる世界を作るのが我々の仕事 、過去10年間では多くの人が子供に対してプログラミング言語を勉強した方が良いと発言したが、これからは真逆に人に伝える力のように、国語が重要な世界になると言います。
 日本のAIリーダーの松尾豊氏は生成AIの現在地と未来について「最終的にAIは“人工超知能”の技術領域に辿り着く」と言い、汎用AIが全てではなく、業種・業態に適した専用AIも登場すると解説しています。
 私見ですが、例えばAI教師ロボットのようなものが登場して人間の教師をヘルプしてくれるようになります。その時の授業スタイルは黒板による一斉授業ではなく、PCに向かってそれぞれが自分の進捗に合わせて学習を進める「個別学習塾」のようになると思われます。教師の仕事は、生徒のやる気を引き立てるコーチの役割に変わるでしょう。

⚪︎新展開
 OpenAIが新プロジェクト「Feather」始動との予測記事が踊っています。 FeatherはOpenAIが開発したツールで、ユーザーが機械学習モデルを共有、展開、そして収益化することを可能にするとの事です。生成AIの一般化で市場をリードするOpenAIから目が離せません。
 日本にとって救いになるかも知れない研究論文が出ています。小さなLLMを多数組み合わせることで、単一の巨大モデルに匹敵する可能性があるようです。本研究においては高度なプロンプトエンジニアリングなどは特に使用されておらず「マルチエージェントこそが全て」といった主張がされています。それぞれの機能に特化したエージェントがお互いに自動で討議して正解を導くイメージでしょうか。

⚪︎アプリ
 日常のコミュニケーションに特化した、音声会話型おしゃべりAIアプリ「Cotomo」 が話題です。アプリ同士によるカルボナーラの卵の固まり具合の会話の動画を見ると、興味深いことに『卵は固すぎない方が美味しい』という意見は一致していますが、両者ともに一切他人の意見を否定せず、コミュニケーションが進んでいます。次には会話の目的によってはディベート機能などが搭載されて行けば実用的になるんではないでしょうか。
 生成AIの企業導入で先行していたベネッセコーポレーションとソフトバンクロボティクスは、生成AIを搭載した幼児向け会話型新サービスAI「しまじろう」を共同開発したとの事です。
 AdobeでPDFの要約・質問ができる機能が搭載されました。 Adobe Acrobatに「AI Assistant」が搭載され、アップロードしたPDFの要約、質問が可能になります。引用箇所も明示できて、精度も高い。との事です。※現在は英語のみ対応。

⚪︎導入・活用事例
 生成AI事業を展開する際に、多くの企業がぶち当たる壁の1つに日本企業のAIへの期待値が高すぎる問題があるようです。その原因と対策についてコンサルタントの方が記事化されています。詳しくはnoteで「日本企業のAIへの期待値が高すぎる問題とその対策について」を検索下さい。
 既に先行して導入している大企業ではCopilotの活用事例が徐々に発表され始めました。 情報検索や煩雑作業が70%近く減少。会議へのキャッチアップが3.5倍。週平均1.2時間の削減との事。第二の波として、各種業務に特化したLLMの登場で飛躍的な効率化が期待されます。


⭐️出版・放送・通信・広告・SaaS(BtoC)関連トピック

 日本の国語学習では、ストーリーとナラティブの概念の違いを習っていないので、クリエイティブ作りのヒントになります。 自分の作品で「ストーリー」が提供する魅力と、それを享受する読者観客が受け取る「ナラティブ」の楽しさを計画的に盛り込めるようになって、完成度が上がる、とか。


⭐️EV・自動運転・ロボット関連トピック

 メルセデスは2030年までに新車販売の全てを電気自動車(EV)にする計画を撤回した。2030年代もプラグインハイブリッド車(PHEV)などエンジンを搭載した電動車を販売するとの事です。
 EV熱に浮かされていたAppleもEV発売を断念です。主力のiPhoneの「次」として秘密裏に開発を続け、計画が明らかになってから約10年が経過していました。生成AIの登場で競争環境が激変する中、経営資源の大胆な選択と集中が必要となり、苦渋の撤退の決断を迫られた形です。
 次のブームはロボットのようです。犬型AIロボットが空港警備を代替します。日本IBMが実証実験を公開しました。ボストン・ダイナミクス製の犬型ロボット「Spot」を活用して不審者を発見し、警告を発するほか、ロボットが収集した画像データを使って警備計画の高度化を図り、警備人材不足の解消を目指します。人型ロボットでは、配送や、介護での導入が期待されています。


⭐️デジタルヘルス
 
 塩野義製薬は、米社が開発した注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療ゲームアプリの日本での製造販売承認を同日付で申請したと発表しました。ゲームが薬になるとは、驚きですが、ゲームの仕事で再起できるという事例が出ているようです。あの有名ゲームを支える裏側には、元引きこもりや発達障害のある人が「生き生きと働く職場」があったとの記事に注目です。 開発時のデバッグやテスト業務を担っている「黒子」的な企業があり、実際のデバック業務を担当しているのは、元ひきこもりや発達に特性のある人が少なくないとの事です。
 スマートウォッチでの「非侵襲的」な血糖値測定に米FDAが警告です。 血糖値の測定にスマートウォッチやスマートリングを使用しないよう消費者に警告しました。アップルが糖尿病患者の血糖値を指に針を刺すことなく測定する技術を開発していると報じられている中で、一部のベンチャーが医学実証も無しにフライングしていました。


⭐️時流関連トピック

 先達の創作を自分の作品に援用する。その挑戦を続けているのが杉本博司氏でしょう。豊かな教養を根底にもち、妥協のない作品制作を当然としています。「およそ人間の営みにおいて作りだされる創造物において真にオリジナルであるということがあり得ようか。そもそも人間そのものの再生産が遺伝子情報を両親から半分ずつ受け継ぐという複写行為の繰り返しではないか」との発言に強く同意です。コミケの隆盛もその流れです。欧米のように著作権を頑なに主張するのに対して、日本は別軸として意見して行く必要があります。


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