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#トレンドクリップまとめ 2023/11/10


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2023/11/10
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って、分析して、本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセスしてご確認下さい。

 今週のポイントは、スタンフォード大学の生成AIコースの無料公開です。大学に行かずにスキルの習得が可能です。また、ビジネスの生成AI実証実験の成果が出始めました。好スタートです。沸騰する投資市場では、先行者の資金引き上げが話題です。一般大衆への普及は、パソコン同様に、ワープロなどのようなパッケージアプリが開発されてからでしょう。
 通信関連では、スペースXのスターリンクがキャッシュフローの収支均衡を達成。自動運転ではUberがGoogle製車両を用いて自動運転タクシーサービスをアメリカ国内で展開します。追随する日本では、「レベル4」車両が接触事故で当面の運用停止と周回遅れです。EVではテスラは充電規格だけでなく、自動運転車、電池、充電インフラ、車内エンターテインメントなどで覇権を狙います。
 メタバースでのフォトグラメトリが話題です。神戸の有馬温泉をiPhoneで撮った動画を3D化しています。デジタル通貨サービスのトピックもあります。
 教育関連では、政府の大学ファンドによる「国際卓越研究大学」の第1号が東北大に内定。論文データベース「arXiv」に掲載される論文数が増加しており、機械学習のスキルと専門知識を兼備した人材「未来のバイリンガル」が活躍していると見られます。


⭐️生成AI関連トピック

⚪︎AI教育

 スタンフォード大学のAndrew先生が授業クラス「Generative AI for Everyone」を無償公開 。生成AIに興味がある方であればアプローチ価値は十分です。英語ネイティブなら6時間で修了できる分量との事です。

⚪︎導入成果

 先行者の生成AI導入の実証実験の結果が出始めました。東京海上日動はAIベンチャーのELYZAの協力を受け、生成AIで実証実験して、一部業務を約50%省力化。この成果を受け、実業務への言語生成AIの導入を本格検討します。セブンイレブンは商品企画に生成AIを導入して、その期間を10分の1に短縮できました。全店舗の販売データやSNSの消費者の声の分析を基に新商品の文章や画像をAIに作成させて、流行やニーズに合った商品を素早く売り出します。

⚪︎AI投資・規制

 OpenAIをいち早く見出したベンチャーキャピタル界の重鎮ビノッド・コースラは過熱するAI分野からの投資資金の引き揚げを明かしました。OpenAIが2019年に非営利組織から利益上限付き企業に切り替えたとき、ビノッドは、果敢にも初回の取引に名乗りを上げていました。過熱気味のAI投資に水を注すかも知れないのが、バイデンの「AI大統領令」です。バイデン大統領が署名したAIの安全性に関する大統領令に対して、一部のスタートアップのCEOらは、この大統領令で小規模なスタートアップの成長が阻害され、イノベーションが停滞することを懸念していると声明を出しています。

⚪︎AI一般普及

 話題のChat GPTでさえも一般の人には普及しているとは、なかなかいえず、AIツール自体が一般化するという状況にはなっていないようです。先のパソコン普及の時もそうでしたが、現状では開発言語のプロンプトエンジニアリングが話題で、開発環境が整えられている段階です。今後、ワード、表計算などのように、専用化アプリが登場して初めて一般普及が始まります。もっとも日本は、また英語圏から遅れるかも知れません。日本語「縦書き左開き」の壁が残っているからです。ワープロアプリで日本語環境に対応した「一太郎」が普及したように、日本語LLMの登場で適応アプリの普及が始まるかも知れません。

⚪︎新技術

 GPT-4は人間かAIかを見破らせない試験であるチューリングテストに一定の確率で成功しています。 つまり、特定の状況では人間と同等の振る舞いをしている可能性があるということです。カリフォルニア大学の研究者らはシンプルにGPT-4をチューリングテストで評価してみました。
 また、AIによる皮膚がん診断が専門医と同等の信頼性になっているそうです。 AIアプリケーションは、専門医よりも多くの良性病変を検出・除去しようとする傾向があり、この傾向を頭に入れておけば、使用に耐えるそうです。
 注目は、人間の部下に指導する時のように、AIに感情をグッと込めた指示プロンプトを追加するとChatGPTなどのLLMのパフォーマンスは向上するとの事です。 「自分を信じて限界を超えてください」や「困難は成長のチャンスです。」といった自信や成長に関わる要素を含む指示が、モデルの出力品質に貢献するとの報告です。


⭐️放送・通信・広告・SaaS(BtoC)関連トピック

 早くも、スターリンクがキャッシュフロー収支均衡を達成したとマスク氏。 実業家イーロン・マスク氏は2日、自身の宇宙開発企業スペースXによる人工衛星網「スターリンク」がキャッシュフローの収支均衡を達成したと述べたとの事です。幾つのビジネスを成功に結び付けられるのでしょうか。もはや「ベンチャービジネスの神」と讃えたくなります。


⭐️車・EV・自動運転・ロボット関連トピック

⚪︎自動運転

 米国では、ついにUberがGoogle製車両を採用して自動運転タクシーを展開します。業界の大本命と目されます。アリゾナ州フェニックスで、Uberアプリを通じてGoogle系Waymoの自動運転タクシーの配車が可能になります。
 追い上げる日本勢の動きを見てみましょう。自動運転スタートアップであるティアフォー(本社:愛知県名古屋市)は、クルマが考えて人間と対話することを可能にする自動運転インターフェース「CT3」を開発しました。
 もっとも、先行の実証実験では、日本初の自動運転「レベル4」車両、接触事故で当面の運用停止とタイトルが叫んでいます。 接触事故の発生場所は、移動サービスを提供している「永平寺参ろーど」荒谷停留所から永平寺方面に約1km進んだ場所。走行ルートの左側に止まっていた自転車に接触した後に停止したそうです。
 今後、期待されるのはJR東日本です。気仙沼線BRT(鉄道の線路をバス専用道へと転換)における自動運転レベル4認証取得を目指している事です。 気仙沼線BRTの自動運転バスの自動運転レベルを現在のレベル2から日本初の60km/hでのレベル4に引き上げていくことを目指します、との事。専用レーンでやっとここまで行けそうです。

⚪︎EV

 EV関連では、テスラが覇権狙うEV技術は充電規格だけじゃないとの事です。 技術や事業におけるテスラの重要戦略は6つ。・自動運転車・電池用の金属採掘&材料加工・EV充電インフラ・電力網&住宅用の蓄電技術・車内エンターテインメント・物流&事業車両。イーロンの先を見通す力はたいしたものです。中国にもテスラ工場を建設して世界への輸出拠点としています。その中国の自動車輸出は「日本超え」で、その行く末は「日本の黄金時代」と同じと見立てる識者もいます。 欧州・東南アジアでは中国製EVが市場を席巻し始めていますが、実は中国製EVの内訳をみると、その40%を占めるのがテスラであり、およそ10%が欧州メーカーのブランドとの事です。


⭐️Web3・メタバース・空間コンピューティング関連トピック

 神戸の有馬温泉を散歩しながらiPhoneで撮った動画からフォトグラメトリ を作成した事例が話題です。途中で通る金の湯は有馬の代表的な温泉。街全体も雰囲気があって楽しくなります。スマホ動画からでも簡単に仮想空間が生成できるから面白いとの事です。3Dデータとフォトグラの合体が広がれば面白いですね。


⭐️EC・小売・マーケティング・調査

 今後の購買力の向上で期待のZ世代に関する調査の発表です。若者の電話離れでZ世代は“電話恐怖症”との事です。7割が「電話対応に苦手意識」があり、電話業務の強要は「TELハラ」と、問題になりかねない状況です。また、仲がいい友達とのLINE、DMほど「絵文字」「句読点」「文字数」が減る傾向があるそうです。『Z総研』が実施したSNSに関する意識調査では「友人との連絡でよく使うものは何ですか?」と尋ねたところ、LINE(97.1%)とInstagramのDM(81.6%)でした。


⭐️教育関連トピック

 世界展開されている学術論文データーベース「arXiv」に掲載される論文数が増加して月あたり2万件を軽く超えています。AIの発達でコンピューターサイエンスだけでなく数学や物理など他の研究分野の論文数も増えているようです。MITの学長が機械学習のスキルと専門知識を兼備した人材を「未来のバイリンガル」と読んだそうですが、すでに現実になっていると見られます。
 日本では、大学ファンド実験「卓越大学」が始まります。 鳴り物入りで始まった政府の科学技術振興策「大学ファンド」による「国際卓越研究大学」です。第1号に東北大が内定したとの事です。
 初等教育では、GIGAスクールのさらに先へのアプローチが始まっています。内田洋行・インテルと連携の鴻巣市小学校でのPBL (課題解決型学習)の成果が発表されました。ICT機器を実装した学習空間「のすっ子未来教室」を同校に構築したとの事です。


⭐️時流関連トピック

 時流のトピックが3つです。最初の話題は、デジタル通貨について。実はすごい最近のデジタル地域通貨と注目が集まっているのが、石川県金沢市に本店を置く北國銀行が提供するデジタル地域通貨サービス「トチツーカ」。2023年度内にデジタル地域通貨「珠洲トチカ」を発行に乗りだすとの事です。
 二番目の話題は、ピーター・ティールさんが日本の未来投資戦略について語る動画が話題です。 ベンチャー投資の雄、ペイパルマフィアのドンの経済同友会のセッション動画。ラウンドテーブル2020~未来を探る円卓会議~(英語)が無料公開です。
 最後の話題は、「ひきこもり」に関する情報です。内閣府の調査(2022年)によると、現在日本では146万人がひきこもり状態にあると推計されています。そうしたなか、Meta Anchor(東京・豊島)は、ひきこもりに特化した在宅ワーク支援サービスを立ち上げたとの事です。



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