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#トレンドクリップまとめ 2023/8/11

⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ 」で日々発信している今週のTweetからユーザー反響の高い25項目に絞って、まとめています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセスしてご確認下さい。

 今週のポイントはAI関連トピックからは、清水亮氏がAIが宮崎駿になれない理由を説明しています。アクセンチュアはDX人材を解雇し、代わりにAI人材を8万人確保しました。世界は生成AIに注力しています。マーケティング関連トピックからは、ティーンの消費変化で広告の影響力減少。小売業界ではリテールメディアが成功しつつあると報告されています。政治関連トピックからは吉村洋文氏が国会議員削減を提案しています。新興ベンチャーへ公務員の転職が増加しているそうです。通信関連トピックからは、Starlink人工衛星が夜空で目視できるのが話題です。Appleは新OSで心のヘルスケア機能強化。新しいカロリー管理アプリやMicrosoft 365 Copilotが話題です。生成AI関連トピックとして米国のAIチップ対中輸出規制が強化されます。その他、新技術ReLORAやLLMの進展。空間コンピューティング関連トピックからはVR市場拡大の鍵はフィットネスか。自治体VTuber活躍。医療関連トピックとして、子供入院患者のための犬の活用としてホスピタル・ファシリティドッグが話題です。社会問題関連トピックからは、ファストファッションの環境への悪影響。NTTの哲学研究所が設立され価値多層社会の実現に必要な哲学思想の構築を目指します。

⭐️Sier・IT・SaaS(BtoB)・AI関連トピック

 AI技術が分かり、芸術が分かる稀有な存在の落合陽一氏と清水亮氏 。今回、清水亮氏はAIはこの先も宮崎駿になれない、と説いています。AIの書く脚本が人のものを上回ることができない「原理的」な理由とは、AIは表面をなぞっているだけ、創作者たるためには、常に何かに怒っていなければならないが、それができない、と。人には人を見抜く力があるが、技術を見抜くのは難しい。両氏と違い、松尾何某の言うことの「浅さ」には注意が必要です。
 日本では世界の一周遅れで「DX」などと騒いでいますが、既に世界トレンドは次のステージとして「生成AI」に全力投入しています。ITコンサルティングの地位を確立した、アクセンチュアではトレンド遅れの数万人のDX人材をスパッとクビにして、それに変わり AI人材8万人を獲得した上に3大クラウドとAI分野で協業して戦闘体制準備完了です。なんとダイナミックな人材戦略。これは日本の一般的な会社組織では社会的なインパクトから認められないでしょうね。結果として、世界で通用するトップエリートのみがチャレンジできる職種となります。


⭐️EC・小売・マーケティング関連トピック

 10~20代の1日の利用時間における動画視聴はテレビの倍に達します。もはや次世代の消費の主役のティーンには、従来の電通・博報堂が主導して来た広告・広報によるトレンド生成、一体感醸成ができなくなり、その結果、大量生産、大量消費で作り上げた昭和の社会・政治システムも含めてオワコンになります。現状のソーシャルメディアでは一貫性の無い、刹那的なモブが多発するのみとなります。マスメディアに変わる合意形成機能を持った次世代のソーシャルメディアの登場が期待されます。
 小売では、米国に続き日本でもリテールメディアのアプローチが始まりました。「ドンキの広告」で平均売り上げ150%増らしいです。秘密は店舗とアプリの連携にアリとの事です。ドンキはファミリーマートとその親会社である伊藤忠商事、広告配信会社データ・ワンとリテールメディア事業での協業を開始しました。現段階では電通・博報堂などの広告代理店はこの協業スキームからハジカレてます。
 かつて日本の製造業による米国攻勢をやり過ごせたハーレー。今回は日本が中国・アジアからの攻勢に立ち向かう立場になります。例えばトヨタのEV車に置き換えれば、身につまされます。性能では中国車に負けている…それでも熱狂的に愛されるワケ 「顧客に愛されるブランド」の絶対条件は何か。と、当時のハーレーのマーケティングに学ぶ必要があります。


⭐️政治・官公庁・自治体・学校関連トピック

 国民の不満の受け皿として「国会議員は3割減らせる」 と日本維新の会共同代表(大阪府知事)吉村洋文氏はアピールしています。しかし、本当にいま必要なのは将来社会のグランドデザインでは無いでしょうか。政権を担う力量として、今回の大阪万博で第4次産業への移行の筋道を示せるかにかかっているのでは無いでしょうか。私なら100年前の京都万博で披露された東洋初のロボット「学天即」を再現し、世界に日本の製造業の復活の象徴として生成AIを取り入れた「人型ロボット立国」を宣言しますが。
 日本の昭和システムによる製造業の終焉で既成官僚システムがオワコンになります。その先鞭として、ベンチャーが社会変革をもたらす気運とエリート達は読めているので、国家公務員による新興ベンチャーへの転職が4倍になっていると報告されています。さながらの脱藩者続出で、いよいよ始まるかも知れません、令和維新が。
 既成の概念におけるエリート然とした東大生より、左翼思想に染まって、世間からはみ出しそうな、キレッキレッの京大生に期待したいです。変化はバカ者と、周辺から起きると言いますから。


⭐️放送・通信・SaaS(BtoC)・アプリ関連トピック

⚪︎Starlink

 夜空を渡るStarlinkの人工衛星がまるで「銀河鉄道だ」と話題になっています。肉眼でも見えた幻想的な光景に驚きと感動の声が上がっています。Starlinkは最終的には12,000機の三層衛星によるコンステレーション(星座)を実現する計画です。これは宮澤賢治、延いては「華厳経」に説かれる「インドラの網」の実現とも例えられ、「デジタル時代の仏教教学」として仏教再興の機会になるかも知れません。また、KDDIはフジロックでStarlink 衛星通信でスマホの臨時回線を提供します。 Starlinkと、sXGP小型交換機、風力や太陽光発電機をセットにして、マイクロ基地局をインテグレーションすれば、各地にコミュニティ電話局を立ち上げられます。そして、それぞれを相互接続して全国展開すれば、大手電話会社に立ち向かえるんですが。

⚪︎アプリ 

 秋のiPhone、Apple Watchの新OSでは「心のヘルスケア」機能が強化される予定です。期待のヘルスケアですが、日本での展開が遅れているフィットネスもサービス投入して欲しいところです。メンタルケアの一つとしてフィットネスが効果的ですから。また、フィットネスに関連したカロリー管理アプリの機能アップに注目が集まっています。「あすけんダイエット」では写真だけでカロリーを推定する事ができ、面倒なカロリー計算から解放されます。私も使ってみましたが、 操作性からは競合アプリの「カロミル」の方が使い勝手が良いと思います。もっとも、カロリー登録のモチベーションが保てる方法が必要な様です。


⭐️生成AI関連トピック

⚪︎政策

 ホワイトハウスがAIチップの対中輸出規制を拡大する意向です。これに対してエヌビディアはこの政策は米半導体産業に打撃を与え、中国市場を永遠に失う、と警告しました。こうして、ソ連邦崩壊と米国式グローバリズムが共に終焉して、中国共産党+ロシア対自由主義の対立によって世界システムは再びの安定に向かうかも知れないのは歴史の皮肉です。

⚪︎新技術・技術活用

 GPT-4の技術活用として、搭載スマートグラスで目の不自由な人たちは“見える”ようにする事が可能です。60言語で書かれた手書き文字を含むさまざまな文字や文章をスキャンして読み上げたり、ビデオ通話をしたり、周囲の環境を装着者に言葉で説明したり、顔認証で友人や知人を判断することができます。
 新技術としては、ゼロから大規模言語モデルを学習できるReLORAが登場しています。LoRAはパラメータ全てに対して学習するのではなく、全パラメータのわずか数パーセントに対してのみ学習をかける。その場合、学習に使うメモリ量を大幅に抑えることができるという技術です。その内にはスマートフォンでLLMが可能になるかも知れません。ChatGPTコードインタプリタの応用事例も続々登場しています。テキスト分析を自動化する使い方が話題です。センチメント分析とトピックモデリングを実行し、Googleスプレッドシートとストーリーを分析し、分析されたデータをCSVファイルとしてエクスポートすることができます。

⚪︎マーケティング

 ChatGPTを組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」は月額30ドルの追加料金で提供されるとマイクロソフトが発表しています。提供時期は未定です。私はGoogleが広告モデルで生成AI機能付きGoogle Office版を無料解放してくれると読んでますから、それを待ちます。
 生成AIの潜在力は最強のUIとして自然言語の会話がUIである事です。70歳を超える母や義母に会った際にChatGPTの話を振られ、使い方を教えるとすぐに質問を入力して使いこなしていた。とのエピソードが披露されています。一方、社会の高齢化や経済のデジタル化に伴って「弱い」立場の消費者が増えることを懸念し、消費者保護法制を見直す機運が高まっている、とか。ここはデジタルデバイドの老人に、国費で生成AI製の秘書エージェントを提供する政策を提言します。


⭐️Web3・AR・空間コンピューティング関連トピック

 「先駆者が語るメタバース・VTuberを活用した地方創生の可能性」 と題するセミナーで茨城・沖縄・群馬の「バーチャル」施策が紹介されていました。自治体キャラクターブームの次は自治体マスコットVTuberと言う訳ですね。キャラクターの着ぐるみの方が存在感やインパクトがあると思いますが、どうでしょう。
 VRの市場拡大のカギは「フィットネス」かと、AppleやMetaも注目している様です。ニンテンドウのリングフィットアドベンチャーを超える、何かがカギでしょう。VRゴーグルによる視覚による没入感ではなく、モーションキャプチャー「mocopy」でSONYが展開するアプローチが正解かも知れませんし、脳波を読み取るAR/VRヘッドセットかも知れません。コンピューターUIの技術革新を辿れば、キーホードによるテキストUI、そしてマウスが加わりグラフィックUIが普及しました。ニューロUIが次に普及するかも知れない事を予測させる「Galea」体験記事に注目です。


⭐️医療関連トピック

 子どもの入院患者にイヌが寄り添うと、終末期医療の一助になる可能性があると報告されています。静岡県立こども病院で働いているイヌは「ホスピタル・ファシリティドッグ」と呼ばれ、看護師やリハビリテーション専門職、心理職などの医療専門職がハンドラーを務めています。普及への課題はコストらしいです。応援したいですね。


⭐️社会問題関連トピック

 「まるで地獄絵図…」 ガーナはいかにしてファストファッションの“墓場”にされたかと、扇状的なタイトルです。 ユニクロ、SHEIN は環境に優しく無いのです。簡単に縫い目が解けるチェーンステッチを縫製のスタンダードとして世界で規制すれば、「キモノ」よろしく「洗い張り」でリサイクル可能になりますが、その先はどう解決しますか?
 NTTは社会貢献として、価値多層社会の実現に必要な哲学思想の構築を目指し一般社団法人 京都哲学研究所を設立しました。 東アジアの価値観として日本では「黄老・儒・仏」があり、明治維新で「神道」をリニューアルして失敗し、戦後は「キリスト教」ともごった煮になっていて、次はイスラム教の取り込みが必要になりそうです。その成果に期待しましょう。


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