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#トレンドクリップまとめ 2023/6/9

⚠️毎日Twitter #トレンドクリップで発信している全Tweetから反響の高い、25項目に絞って、まとめています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は、最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセス下さい。


 今週の注目は仮想通貨に関する情報です。先行している米国ではここに来て一気に規制強化の流れです。政府・規制当局は新ビジネスに対しては、まず寛容な対応をして問題があれば規制するのが米国式です。仮想通貨ビジネスに関する結論は規制強化です。課税逃れ、マネーロンダリングや投資詐欺が横行しました。もはや、業界の自助努力では収集が付きません。EUから追われ、今回の米国の規制で、シンガポール等の規制の弱いアジアに逃避する仮想通貨事業者が続出です。
 一方の日本では一周遅れで、法整備が行われ、仮想通貨の一種であるステーブルコインが銀行などから発行される事になります。もっともこれは投機性がほとんどない、決済用のデジタル通貨みたいな物です。これに合わせて、民間でフライングしていた業者が撤退し始めました。今まで投機性を謳っていたNFTなどは粛清の対象になるかも知れません。米国での法整備が進めば、これに追随して日本でも更なる法整備が図られる物と思われます。株式市場に準拠した公明正大な取引市場ができてから参入するのが適切と思われます。NFTの投機性を除けば、プロックチェーンなどの技術活用は問題ないので、積極的に展開できます。日本酒のプレミアムロットを確証するのにブロックチェーンを活用した事例があります。
 生成AI関連では、続々と問題の改善技術や応用技術が展開しています。特にその影響が大きいのがクリエイティブです。広告関連では広告プラットフォームであるGoogle自らが広告出稿システムに生成AIを組み込み、自動化してしまったので、クライアントが広告制作会社にクリエイティブを外注する事は激減しそうです。死活問題です。先の印刷業におけるDTPなどのデジタル化でも工程短縮を伴い、中間工程会社の数百社が倒産もしくは事業転換を余儀なくされました。今回もリストラに取り組んでも生き残れない会社が多く出る事でしょう。もう、お分かりのようにAIデジタル技術によって該当業務の専門性が薄れ、内製化して既存業務に取り込めてしまうので、外注先がいらなくなるのです。
 クリエイティブの先には自動プログラミングです。ノーコード開発などでユーザーサイドで開発が行われるようになりつつありますが、それが生成AIで促進されます。その他、専門知識の必要な職種がAIロボット化で自動化されます。AI教師ロボットなどは既に米国で教育効果の実証が進んでいますし、ある調査では中・高校生や小学生の親は人間の教師よりAIロボットからの授業が好ましいと回答しています。


⭐️AR&XR・Web3・メタバース等の関連トピック

⚪︎3Dアバター・デジタルヒューマン

 Gateboxとアスカネットは、等身大の「空中ディスプレイの接客用AIキャラクター」を開発しました。将来的にはAI店員ロボットを3Dアバター化し、店頭のアイキャッチに活用できるでしょう。また、デジタルヒューマンなら遠隔地にスタートレックのような転送も可能です。OpenAIのChatGPTやembeddingsなどを使用して、インターン先の社長をデジタルクローンにした猛者が現れました。これにより、チャットボックスに相談内容を入力し、社長の過去の発言に基づいて「本人の声」「本人の姿」でアドバイスが得られます。さらに、追加質問も可能です。この技術は商用化の可能性を秘めています。

⚪︎メタバース・VR&XR

 CGアーティストのKAORU NAITOさんの作品であるKAORU NAITO式デジタルツインは素晴らしいです。このメタバースにタイムマシンモードを組み込み、京都の平安京を再現し、日暮れ時にはAI妖怪アバターによる百鬼夜行や羅生門の鬼を再現したくなりました。    
 予測によると、VR・ARデバイスの2023年の出荷量は前年比で20%減少する見込みです。XRデバイスは過去のものと見なされていますが、Appleが昨晩、新製品としてXRデバイスを大々的に発表しました。市場の反響としてはマイナス評価で株価が下落しています。Tim Cookには斬新な新カテゴリーの商品は期待できませんね。

⚪︎米国の仮想通貨

 米議会では、暗号資産に関する「規制の明確化」を目指す法案が発表されました。グローバルな時代では、海外の情報にも注意を払う必要があります。この法案では、暗号資産をSECの監督下に置き、商品として扱う場合は米商品先物取引委員会の監督下に置くことが提案されています。この法案が成立すれば、再浮上へ向けた準備が整います。一方、米国のSEC委員長は、バイナンスに対して資産凍結を要請するなど、仮想通貨に対する否定的な意見を示しています。米国ですらまだ法整備が進んでおらず、適切な市場化を図る段階にあります。仮想通貨業界は税逃れやマネーロンダリングの温床となっています。この時点で簡単に利用を進めてきたサービス業者は是正し、粛清を受け入れるべきです。

⚪︎日本のWeb3

 日本でもステーブルコインの発行が可能になり、法的な整備が行われました。これにより、ステーブルコインの発行は銀行、信託会社、資金移動業者に限定されることとなりました。ステーブルコインは投機的な要素がなく、主に電子決済通貨として利用されるでしょう。民間のステーブルコインは競争の中で淘汰される可能性があります。暗号資産FXサービスを提供していたZaifは廃止され、また「第一種金融商品取引業」も廃止されることが決定しました。仮想通貨の淘汰がついに始まります。誰でも簡単に貨幣を発行できる状況は信頼性に欠けます。また、マイニングによる裏付けも環境への負荷となり、世界の政府による規制が強まれば大きな変化が訪れるでしょう。仮想通貨のバブルは終わりです。
 アビスパ福岡は日本初のスポーツDAOである「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」を開始しました。これはWeb3を活用する取り組みの第二段階です。DAOを通じて参加意識を高めていますが、現在の状況ではトークンの投機性に依存したアプローチは興醒めです。株式投資教育もまだ始まったばかりの段階ですから。


⭐️ジェネレーティブAI関連トピック

 OpenAIから発表された論文では、数学の能力向上に貢献する新しいフレームワーク「PRM」が紹介されました。この教師ありモデルは中間推論ステップごとにフィードバックを提供し、MATHテストセットの代表的な問題の78%を解決することができました。商業化の期待が高まります。
 miiboナレッジデータストアでは、CSVの入稿が便利になりました。じゃらんさんのAIチャットが面白かったので、ChatGPT x microCMSで似たようなものを作成してみました。具体的な実装やプロンプトについては、Zennにまとめて掲載していますので、ぜひご覧ください。


⭐️放送・出版・通信・広告・アプリ・SaaS(BtoC)関連トピック

⚪︎出版

 Chat GPT完全攻略(週刊ダイヤモンド 2023年6/10・17合併号が発売されます。三大ビジネス誌でのChatGPT特集の最終ランナーになった「ダイヤモンド」の予告。日経ビジネスから遅れる事、3ヶ月。メリットとしては最新のAIツールやGPT4の情報更新がされている点です。

⚪︎画像

 ”woww. ai”という画像生成サービスがリリースされました。 長いプロンプトを書く必要はありません。ドラッグ&ドロップでワークフローを作り、step-by-stepで想像通りの画像を生成することができます。AIというよりはテンプレート処理と言った感じでしょう。また、iPhoneが360°カメラになる 『Polycam』 というアプリが発表されました。誰でも360度のパノラマ写真が撮れるようになります。見えない部分の生成にはStable Diffusionが活用され、360度の高品質な画像が生成できます。

⚪︎ 3D・動画

 ChatGPTに動画のテーマを投げるだけで自動で動画を作成 してくれる「Visla」 各シーンのナレーションや動画、音楽、比率などは後から自由に編集可能です。ビデオコンテを作る場面で大活躍してくれます。また、2Dビデオクリップから3Dモデルへの高精度な変換 をしてくれる「Neuralangelo」が発表されました。 NVIDIA研究の新AIモデルで、現実世界のあらゆる物体を仮想オブジェクトに変換できます。この技術を応用するとアメリカンフットボール等のスポーツのフィールド内での視点による動画中継ができそうです。最後は、古代のアートに命を吹き込むために画像生成AIが活用されました例です。これにより、アート作品が生きているかのように見える効果が生まれました。日本には多くの仏像がありますから、デジタルツインを作成し、それらがメタバースの中で動き出せば話題を呼び、現実の世界でも集客効果が期待できるのではないでしょうか。

⚪︎広告

 Google広告はジェネレーティブAIを活用した新たな機能を発表しました。広告の出稿管理画面に生成AIが組み込まれました。広告制作会社に外注する必要はなくなります。一気にリストラしてLLM開発に億円単位で投資したサイバーエージェントでも生き残れるか確実視できません。

⚪︎通信端末

 京セラにFCNTなど相次ぐ日本勢のスマホ撤退で、シャープに「強烈な神風」が吹き始める 。元々10社を超える携帯電話機メーカーがありました。この市場の衰退は官僚による横並びの村社会としての護送船団方式の失策です。生き残りをかけて企業淘汰させるべきでした。そうすれば、世界二番手は死守できたはずです。

⚪︎アプリ

ChatGPTからアプリを生成する プラグイン Appy Pie /テキストから数十秒で生成。ネイティブ化やリリースには課金が必要です。欲しい体験から機能要件に分解して生成。単純なアプリ向き。との事です。


⭐️教育関連トピック

 ドワンゴと日本財団がオンライン大学設立へ動きます。格差解消と質の高いIT・AI教育を目指すとの事です。そのZEN大学には世界に先駆け「AI教師ロボット」 を研究する次世代教育学部を作って貰いたいです。そして、その研究成果でAI教育革命を牽引して下さい。ロボット技術活用なら授業料はタダ同然にできますよね。ChatGPTで音声の英会話ができる「Voice Control for ChatGPT」 が話題です。PC版Chromeブラウザーの機能拡張です。英会話レッスンをするためのプロンプトも紹介されています。残念ながらiPad版Chromeブラウザーは機能拡張に対応していません。


⭐️小売・飲食・マーケティング関連トピック

 日本酒が検索できるChatGPTプラグイン「sakenowa」が登場しました。自分に合った日本酒をオススメしてくれるプラグインで、レビューなどの情報が同時に確認できます。自然言語で探せるのが意外と便利との評判です。これは、ワインでも同じですからAIソムリエロボットに機能拡張して貰いたいですね。
 生成AIはいろんなソースから得た情報をまとめて要約してくれるので、人間は今までのように検索エンジンなどを使って情報源に直接当たる必要がなくなります。その結果Google検索等の広告対策としてSEOがありましたが、これに変わってAIO(AI optimization)が提唱されています。Google検索もAIに対応して来るので、そろそろ切り替えの準備が必要になりそうです。


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